彼氏(笑)100均の包丁で殺し損ねた話
彼氏(笑)に、実家に帰れ
3ヶ月でも、半年でも1年でも
療養しろそう言われた
私はバカ正直に素直に受け止めた
うん!しっかりなおしてかえってくるね!
だって本当に体調が悪かったから
だって本当に精神も体調もふあんていだったから
お店にあげたシフトも落とした
お店に事情も話した
お店ら定期的にれんらくしますね!
優しいお店だ。
お客さんが切れるのがこわいが
まあいうても、2.3週間程度だろう
ピロリ菌や、父親はストレス性の胃潰瘍だろうと言ってきた。
なんにせよ胃カメラするのがワクワクだった
彼氏には
長丁場になると思うから
荷物は全部もってくね!
そう伝えた
彼氏はなんだか感情のないような返信をして
わかった
体に気をつけるんやで
そんな返事をおくってきた
なんで最後ばかりそんなに優しいんだ
家を出るのは明後日
そういう予定だった。
仕事は落とした。
写メ日記にまた療養します。
事情は……
そんな日記を書いていて、
復帰は1日しかできなかったけれど、とても楽しかったこと、
この店が好きで、居場所だと思ってること
スタッフが何気なく言ってくれる言葉、定型文だとしても、それがとても嬉しいこと、
それを書いていたら泣けてきて
鼻水を垂らしながら泣いた
泣きながら書いた写メ日記
どれだけの人にこんな気持ちが伝わるかわからない。
不安定な体調で、こなせないシフトは
どれだけの人に迷惑をかけてしまうのか、
それがどれだけ自分にとってもストレスで、
信頼を失うことが怖くて辛いか、
解っている。
だけど今、私の身体におきている異変に1番怯えているのは私自身だ。
だから、絶対に完治する。
そのきもちがおおきかった。なによりも。
そしてこれを機会にもう、彼氏とも決別してもいい。そう思っていた。
親との話は進んでいた。
だけど彼氏との決別。
これだけは揺らいでいた、正直。
彼氏はLINEで、突然
実は店を変える。
突然報告してきたのだ。
2年近く務めたあのアットホームなおみせをやめて、
給率のいい店に行くと。
そんな理由で。あんないい店を……
なんだか彼氏の様子もおかしい
それに、私を傍に置いておきたくなかった理由、ストレスが溜まるから、それはお店を変えるから、ストレスが余計に増えるから。
そういうことだったのか、と納得してしまった。
まあそれなら、今は一緒にいるべきでは無いのかもしれないな。
LINEでは、
源氏名が、変わらない限り
俺は一緒にいようと思えない
みたいなことを言っていた
なんかわすれた。
なんでそんなこと言われたかも忘れた
仕事がお腹痛くて休んだと言ったら
キレ初めて
もう実家で3ヶ月でも半年でも1年でも休養して治してこいと言われたのだ
それに素直に従った
正直、最近あの時マンスリーを契約しなかったことを後悔していたわたしにとってビッグチャンス到来‼️とおもっていたので
願ってもない話だった。
そう思っていたので私は割と乗り気でそう答えた。
ていうかシンプルに下痢続きによる痔はえぐいし
お腹は本当に時たま気持ち悪くなるし、いたいし、
ご飯も気が気ではなくてたべられない。一日一食食べれたらいい方で、タバコも全然吸わなくなった
そんな感じで健康なんだか不健康なんだか。
しかしまあ失恋みたいなもんだ
なんだかんだ寂しいな、とおもって
てがみ、まではいかないけど
帰ってくるていの2人のイラストと、ちょっとした手紙を書いた
私元気になってかえってくるからね!
約束したキラキラした未来、かなえようね!
みたいなかんじ
ペン一発描きなのに絵うまわたし、天才かよ
そしてわかりやすい所に置いて寝た。
しかし事件は翌日起きた。
私は例の写メ日記はその日書いていたのだけども、
親への連絡、お客への連絡
などをすませて、片付けは、明日でいいか、とか思いつつ
精神薬を少し多めに飲んで
せっかくだし最後の秋葉、いくかと思い
支度をしていた
まあ最後でもない。2週間ほどで帰ってきてマンスリーに住み着く予定であったので。
仕事はする気満々だったし。
しかしどうも気分が上がらず気がついたら17時近く。
寝ているバカ男。
あれ、こいつ15時くらいにはシャワー浴びてないっけ?
起こさなくていいのかな。
まあそんなの無視で寝てるなら寝てるで外出ちゃお
そう思ったが
鬱っぽいのもあり
暗く夏診た外を見て余計に陰鬱に
あーこれ、そとでたら不味いかも
私は鬱の発作か、酷いと外で身動きが取れなくなる時がある。
それになったら迎えに来てもらえないと詰む。
不味いなーどうしようかなーでもなーそう思いながらのそのそ動いていたら
どこ行くん?
はお前今起き出すの?
タイミング悪きも
え、でかけるだけだよ。
どこに?
(まさかアキバとは言える訳もなく)……池袋の、大きい百均
そんなんいかんでええやん
働きもせずなんなん?
(みたいなことを言われたような)
……(うるさいなあ)まあでも行くか迷ってる
行けばええやんどこにでも
いや、ほんとに、時間も遅いし
(彼氏、スマホで時間を確認する)
なんていうか、暗いからってのもあるけど、気分もちょっと沈んでて、今外に出たら、身動き取れなくなりそうなかんじで、まずいなーとおもってるのもあって、やめようかなと。
ふーん
うん、やめる。だるいからやっぱ、荷物の整理する日にするわ。(まあこれが、正しいかな、精神的にも)
そんなやり取りを玄関でした。
いちいちうるさいのだった。いつもいつも
わたしがなにをしようと、自由なのに
私の稼いだお金なのに
ていうかもう関係ないのに
なんでそこまで?
突然、口を開いた彼氏は突拍子もないことを言い始めた
もう源氏名は家を出てくってことで決定なんやな。自分で決めたんやもんな。
はい?いや、貴方が言い出したじゃないですか?え?どゆこと?え?え?
「え?どゆ意味?」
これにはさすがの私も、たじたじ、というか理解不能。
そんでお前仕事は?もうやめたん?
なんで服きてないの?
「だって貴方が療養しろって、3ヶ月でも、半年でもって言い出したよね?」
「せやで、でも決めたのは源氏名やん」
え?他に選択肢あった?もしかして、わたしが前みたいに家に残る!みたいなのを期待してたってこと?
うんざりしてしまい、
「あのさ、もうさ。そういう天邪鬼みたいなのやめてよ。家にいて欲しいならそう言って。わたしさ、2回くらいそうやって周りの人振り回してんの。もう帰ることは決まってるし検査も向こうでするって決めてるし。」
「はあじゃあもう別れよう。」
結構端折ってるけど、何故か別れることに。
うん、別れる、
そういう流れ、私自身は望んでいたはずだった
だけど、いつだったかな
約束してた
未来を共にしようね
約束だよ
破ったら殺すからね!
私が言ったら
ええよ!
そう答えたことを
私は何故かそれを冷静に思い出していた
涙が出てきた
やっぱり、失恋はつらいもので
というか
好きなことに変わりはなく
失恋、
時間を要するもので
突然の衝撃だったもので
約束やくそく
またまもってくれないんだ
みんな、そうだね
結婚しよう
みんな、付き合う時にそう言う
でもみんな振るんだよ
なんで?
私が悪いの?
なんで?
守ってくれないの?
ひとりにするの?
そう思ったから今度は約束を取り付けた
殺す。
そう思ってたまたま近くにキッチンに置いてあったしょうもない包丁を手に取った
どうせ安モンだ
相手もなめてる
だけど握りしめた経路にある邪魔なものはゆっくりと退かした
相手もそれを置けや‼️落ち着け
そう言った
精神薬を飲んだばかりの私の脳みそは
酷く冷静で静かだった
殺してもいい
背負うものなんかない
死んでもいい
悲しむ人なんか居ない
居たとしても死人に口なし
関係なかった
心臓を突き刺すほどの能力はこいつにないなと思った
漫画で読んだ
顎を持ち上げて喉仏を刺す
身長差がだいぶあるな。
そう思った
「膝立ちになって」
私は低い声で呟いていた
「違う、いいから一旦話を聞け‼️」
もうどうでもよかった
約束を破られた時点で私の願いは叶わないことは決まっていた
「俺は、なんで別れるって言ったか聞いて欲しい‼️」
「膝立ちになって後ろを向け」
「半年も間が空いたらお前は俺以外の男を作るやろ」
「男なんか要らないみんな金銭でしか私と交流したがらない金のない今の私によってくる男なんか誰もいない。いいから後ろを向け」
「言っとくけどそんなしょぼい刃物なんかじゃ俺は死なへんし力は俺の方が強いから源氏名のことボコボコに出来るで」
その言葉に私は最高の気持ちになった
「そう。私に足りないのは暴力‼️殴ってみてよ‼️ボコボコにしてよ‼️いいよ‼️殴りなよ‼️もう私が見限る位にさ‼️殴れよ‼️早く‼️早く‼️」
「お前おかしいで、薬飲みや‼️‼️」
包丁を隠しつつ私は精神薬を多めに飲んだ
少し落ち着いた
暴力は、振るわれたいという願望は本当だ
被害者ヅラできるのは最高の美徳だから。
あと痣を絵に描く参考に出来る。
痣は美しいので。良い。
店でも親や兄弟にやられたとでも言えば可哀想な子設定ができて有利だ。
使えない男だ。
まあ要するにこいつは
私に依存しているわけだ。
私がまだ使えると醜くも判断しているわけだ。
店を変えた理由もお前のためだなんだと言い出した。
わたしのためなのか、お前はその店で苦しめばいい。成功なんかするな。絶対に。
私には運気が回って欲しい。頼むから。
私はこいつには痛い目見てほしい。100回くらい。
結局3ヶ月、離れることにはなった。つきあったままだ。
私はその間、別れるかわかれないか、どうなるから分からない。
この話も誰かしらにはしようと思う。
荷物は多少置いていていいと言われた。故にどうでもいいものだけ残していこうと思う。
基本的に必要なものは郵送していこうと思っている。
3ヶ月間、マンスリーで過ごすつもりなので探さねばならない早急に。見つかる気がしない。
そのお金も、また、借りなくては。
色んな人に嘘をつく。それもストレスだ。
しかし仕方ない。
そういう人間なのだから。
嘘に嘘を重ねるしかない。
とりあえず親友に相談しよう。
どうしようもない女だ、わたしは。
それよりも病気を治すことを先決しなくては。
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