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再開と離別

彼岸花を見てきた
毎年の楽しみになりつつある。
高校生の時に、美術科にかよっていたわたし、というか美大すら出た私(もう今は、一般人の方が上手いくらい絵なんか描けないけれど)。
彼岸花、厨二病くさいかもしれないけれど花の中では好きな部類で高校生の頃は色彩構成のモチーフにもしたことがあった。(今見返すと目を瞑りたいほどへたくそだけど。)

それにしたって難しすぎる。こんなもの色彩構成のモチーフに選ぶのは馬鹿だと思った。ただでさえ落ちこぼれだったくせに。

今更になってまともに花言葉の意味を調べた。
赤い彼岸花はどうやら「転生」を意味するらしい。
いいな、と思った。
諸説ある、と思ったのでもっと調べた。
白い彼岸花にはいい意味ばかりだった。
「また会う日を楽しみに」「想うはあなた1人」など
赤い彼岸花は
「独立」「あきらめ」「悲しい思い出」など

まあどちらにも共通するいい意味の言葉もあるのでなんともですが(再開、やまた会う日をたのしみに、など)、ただポジディブなイメージなのかマイナスなイメージなのか、印象がかわってくるのかな、なんて思えてくる。

不思議な花だなと思った。

そして今の私の置かれている状況そのものだな、なんて思った。
白と赤の間で揺れている私

私はどっちに行けばいいんだろう。
私の心は、何処へ行きたがっているんだろう。
何処へ向かうのが正解なんだろう。


帰り道、母親と何となく話をした
どうせ彼氏のとこ戻ったとしても元に戻ると思うよ。
素っ気なく言う母親の言葉に胃が締め付けられるように痛くなった。

きっと分かってるから、だからだね

優しいのは今だけ

そんなの分かってるよ

だから辛い。きっと、
未来は望み通りにいかない。
わたしが、私で決めなくてはいけない。
私のしたいことってなんだったっけ。
わからなくなって、ただただ痛いだけの胃に苦しんで帰宅した。

苦しい、気持ちをぶつけるのは真っ白なキャンバスで
久しぶりに向き合って

私は何を描くんだろう
きっと上手くない
思うようにかけない
途中で飽きてしまう

それでも、描いてみようと思う。

自分の体験と内面を描くなんてただのオナニーの見せ付けとおなじくだらない駄作にしかならないのなんて目に見えてるけれど
それでも吐き出すべきだと感じたんだ

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