"間違い"と"魅力"
学校生活ではカースト上位の言葉ひとつで、人のイメージが定着してしまう。
カーストを意識させない学校でも、
不思議と言葉に力を持ってる人がいるはず。
つけられたイメージで3年間あるいは6年間生きていかないといけない場合がある。
そして3年間、6年間と過ごしていくうちに自分自身がそのイメージにのまれてしまう。
"間違ってる"と言われたら
市川拓司の短編集「ねえ、委員長」の中の
1話である「your song」は、
"間違ってる"と言われクラスの異物となってしまった男の子が登場する。
小柄で寝癖のついた髪、
独特なイントネーションの話し方
そして古いギターを弾いて、半世紀前のどこかの国の歌を歌っている。
その歌をきいた陸上が得意な女の子は、彼に興味を持つ。
でもそれは、歌が上手かったとかそういう話ではなく、小説にはこうある
そうとうにしゃがれているんだけど、
それが妙に切なくて
慢性鼻炎みたいにいつも鼻声なもんだから
いつもわたしは
なんだかおかしな気分になってしまった。
クラスのその他大勢からしたら
これこそが"間違い"の要素だっただろう。
でもそこに感じるものがあって、
その"間違い"に魅力を感じる人がいる。
それは"間違い"ではなく"違い"
個性だよね。
人と違うかもしれない、間違ってるかもしれない
不安になる事はたくさんあると思うけれど
その違いこそがあなたの魅力だったりから
まわりの評価やレッテル、自己嫌悪に負けてしまいそうな時も、唄いつづけてほしい。
人との違いは、個性
個性は、間違いじゃなくて魅力