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「立山黒部アルペンルート」日帰りで行ってみた

海外でトレッキングの魅力のハマり、色々な山を歩いてきたけど、日本では鹿児島の南九州で登った「開聞岳」以来全然山に行けていなかった。

ここ富山でも「トレッキングできるところあるかなー」と探していたところ目に止まったのが「立山黒部アルペンルート」

俺がいる高岡市からもカッコいい山々が見えていて気にはなっていたけど、それを通称「立山」と言うらしい。北アルプス山脈に属するこの立山は、

日本三名山、日本三霊山(三大霊場、三大霊地)、日本四名山、日本百名山[図 1]、新日本百名山[図 2]および花の百名山[図 3]に選定され、富山県のシンボルの一つとされている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そんなすごい山がすぐ近くにあるなんて、なんてついてるんだ!
考えてみればこの富山県は、長野のお隣だし、アルプスの麓なんだよな。

日帰りで行けるのかな?いつ行くのがベストかな?
ネットで情報を集めながら考えていると、どうやら9月下旬ころから紅葉が始まり、今がまさにベストシーズンとのこと。

仕事も休みで特別やることもなく暇をしていて、「これはもう今行くしかない!」と早速次の日の朝、早起きして立山に向かうことにした。

立山駅に到着したのが8時30分頃で、第1〜第5まである広大な駐車場はすでに第4まで満車になっていた。



第5駐車場に車を停め、立山駅でケーブルカーのチケットを購入しようと値段を見ると往復で7500円くらいだったかな?高すぎてビビる。

「え!?そんなに高いの!?ネットで見たときは確か片道2000しないくらいだったと思うんですけど…」

でもどうやらそれは子供料金らしい。
いや、それにしても高すぎだろ…

「えっ…ちょっと待ってくださいね…」

いくらなんでもほんの数分のケーブルカーで8000円近くするとか高すぎる…
かと言ってここまで来てトレッキングもしないで引き返すなんてあり得ない。

「もうちょっと安くなりませんかね…」

「なりません。乗るんですか?乗らないんですか?」

「ですよね…勿論乗ります!!クレジットカードでの支払いでも大丈夫ですか!?」

断腸の思いで支払いをすませ、9時20分のチケットを買うことができた。

ここから先は車での乗り入れが出来ないので、どうしてもケーブルカーに乗る必要があるのでこれは避けられない出費だ。

時間になりケーブルカーに乗り込む。

平日だと言うのにもの凄い人で、ケーブルカーは身動きも取れないほどにパンパンに詰め込まれ外の景色もクソもなかった。

9時20分のチケットを買うことができたが、登山口である室堂まで行くには、10分ほどケーブルカーに乗ったらバスに乗り換え、室堂までは更に1時間ほどかかるらしい。

マジか…これ間に合うかのか…?

立山とは、雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)、富士ノ折立(2,999m)の三山を合わせて立山と呼ばれているとのこと。
せっかかくならと、主峰である雄山と、最高峰の大汝山、それに富士ノ折立を含めた、立山3峰を制覇するつもりで来たが、これ時間的に間に合うか…?

詳しい時間は忘れたが、この3つの山を登ったとしても時間は5時間〜6時間程度だったはず。時間的にも日帰り登山で余裕だろ、と高をくくってきたけど、思いの外登山口まで来るのに時間がかかってしまった。

ケーブルカーを降りてバスに乗る前にスタッフに聞いてみた。

「最終のバスは何時ですか?今から立山3峰登って返って来れますかね?」

「最終のバスは16時20分です。今から3峰!?無理無理!!今からだとギリギリ行けて雄山に行って帰ってこれるかなーという感じですよ」

ウソだろ…?
高い金払ってケーブルカーにも乗ったのに、山も満足に登れないの…?

どうやらそれらの山に全部行く場合、キャンプ場やロッジなどに宿泊して2日かけて行くのが一般的で、日帰りで行くのはそもそも厳しいみたい。どうり大きなバックパックを背負った登山客もチラホラいるわけだ。俺もキャンプ道具とか持って泊まりで来るべきだったかな…

でもこうなったら仕方ない。完全に情報招集不足だった…。昨日の晩思い立って、今日いきなり来たからそんなこともあるだろう。

とりあえず雄山頭頂を目標にして、とにかく歩いてみることにした。

バスに揺られること1時間ほどで終点の室堂に到着。
室堂もたくさんの人で賑わっており、天気も良くて最高。


10時40分頃から「雄山」に向けて歩き始める。

景色は最高で、気温も暑すぎずちょうど気持ちいい気温。
しばらく平坦な道を歩いて行くと小屋があって、ここで休憩できたりもする。俺も少し休憩。



そこからはガレ場の狭い道を登ることになる。

登りと下りで道が別れているがとにかく人が多く、道は人が1人通れるくらいの狭さなので前の人が道を譲ってくれるまで前の人のペースに合わせる形になる。年配の方も多く、みんなだいぶゆっくりなペース。
でも今の時間でもこれだけの人が雄山に登っていくということは、帰りのバスは大丈夫かな、とここまで急ぎ目のペースで歩いていたけど、少し余裕を持つことにした。

室堂から2時間程度で雄山山頂に到着。

最高の景色。気持ちいい!

時間的にもまだ余裕ある。当初予定していた、立山3峰を制覇して通り抜けるルートは厳しいが、同じ道を戻るなら行けるんじゃないか?
帰りのバスに間に合わなそうなら引き返せばいいし。

ということで大汝山にも行ってみよう!

雄山山頂でお参りをし、更に歩くこと2,30分で立山最高峰の大汝山に到着。更にその先の富士ノ折立も同じくらいの時間で到着。

なんだ、全然普通にこれたじゃん。
まだ時間も大丈夫そうだし、景色も最高だしで大満足。
海外の人が日本の山を絶賛する気持ちがわかったわ。

しばらく休憩したりして頂上からの景色を楽しみ下山する。
下りは登りよりも早い。

室堂近くまで降りてきてもまだ最終のバスまでは余裕があり、ミクリガ池や地獄谷など、他にもいろいろ楽しむことができた。

すると少し人だかりができていたのでなにがあったのかと近寄ってみると、どうやら雷鳥がいるらしい。

富山県のシンボルとして県に登録されている鳥は、皆さんご存じのニホンライチョウです。実は、ライチョウという種はユーラシア大陸北部、北米大陸北極海沿岸、ヨーロッパやアジアの一部高山帯などに広く分布しています。その中でも日本の本州中部山岳地域にのみ暮らしている亜種をニホンライチョウと呼びます。

出典:富山市科学博物館

よく見ると木の影から頭をフリフリと動かしていた。
結局立山3峰も登れたし、なかなか見れないという雷鳥まで見れるなんてやっぱり俺はツイてるな。

16時ころのバスに乗り込み、大満足で立山日帰りトレック終了。

帰りは温泉につかって疲れを癒やし、ラーメンを食べて帰りました。








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