市役所の係長がうつ病の休職中にコンサル会社の内定を貰えて悩む話
病気休職し、その間に転職活動をした話です。我ながら飛ぶに近い最低な辞め方だとも思いますが、同じような状況の人や、役所の中で働き続けて苦しんでいる人が、こんな奴もいるんだ(笑)と、少しでも視野を広げて気持ちが楽になるきっかけになればと思い、書き残しておきます。
1. 市役所の係長になって、うつ病になる
大学卒業して、30代中盤まで市役所で勤めてきましたが、係長になって、うつ病になりました。部下の失敗によるクレームをカバーする責任を大きく感じてしまったこと、長期間のプロジェクトを任されプレッシャーが大きかったこと、国の意向により自分たちの思うように仕事が全く進められなくなってしまったこと、上司が休職してしまったこと、話しかけれる頻度が増え苦手なマルチタスクに拍車がかかったことなど、色々と重なったと思います。
動悸が起き、眠れず、人が何を言っているのか全然理解できなくなってしまいました。涙も出てしまい、これはやばいと妻に引っ張られ病院に行ったところ、うつ病との診断を受けました。その次の勤務日に、診断書を職場に持っていき休職に入りました。
しばらくは、休んでしまった罪悪感で、休む前より休み初め家にいるほうが焦燥感が強く、何も手につきませんでした。
2. 少し復活してきて、転職面接を考える
休み初めてからしばらくは何も手かず、外を散歩したりするだけでした。1ヶ月ほどするとこのまま何もしないのもまずいと思い、読書、音楽を聞く、瞑想をする、資格の勉強するなどできるようになりました。
文字を読むことができるようになったこと、音楽や話が聞けるようになったことなどは、ちょっとずつ復活したような実感がありました。
しかし、職場と復職の話も続けていましたが、復職するイメージはすぐに思い浮かばず、やはり復職を考えると、周りの職員の目線などを想像してしまい、申し訳無さ、罪悪感から吐き気を催してしまいました。公務員辞めるか?どうする?と言うのも繰り返し頭をよぎります。
転職?公務員でずっとやってきたから、あまり役に立たないのではと色々調べると、公務員からの転職事例としては、コンサルティング会社が多いのだとか。話だけでも聞いてみようと、履歴書や職務経歴書は初めてでしたが作って、応募してみることにしました。職務経歴書は3枚にもなり、意外と自分も仕事してたんだなと思います。エージェントさんを経由したので、日程の調整などはとてもスムーズでした。
3. 面接を受け、内定をもらう
面接は全部で3回ありました。新卒のときの面接と違い、全てweb面接で、今まで自分がしてきた仕事について話すだけだったので、あまり緊張しませんでした。web面接は自分の姿も映るので客観的に見れて良い。面接官の方々は、さすがコンサルタントと言いますか、話を聞くのが上手で、こちらのエピソードを深く引き出してくれる印象でした。
面接の途中では、「あれ?今のはQAがズレてたかな?」と思うこともあったのですが、最終面接では「ぜひ一緒に働きましょう」と言っていただき、内定をいただきました。
4.迷う
現職への復職と、新しい会社への転職、両睨みで進めていたわけですが、いよいよ決断の日が迫ってきました。どうするべきか。悩ましい。
病気休暇をとっても、市役所には復職できる体制があり、戻れる。休職してみて身にしみた大きな利点です。将来障害を追うような事故や病気にならないとも限りません。それを考えるとこの制度は心強い。
休暇をとり落ち着いてきたことで、我慢して続けるのも一つの選択肢だと思えるようになりました。今後は、生成AIなどで働く環境も良くなるかも?という希望も持てます。
ただ、部署異動が自分の思い通りにならないことや、どうしても職場環境の整備などは、民間に比べ遅れていると感じる点が多々あります。中には、困った職員もいます。(人のこと言えないけど。ほとんどは、真面目で頭が切れ、人との調整が上手な人達です。)
苦しんでいたはずが、いざ離れるとなると名残惜しい気持ちが出てきます。本当に苦しんでいたのか?とも思いますが、実際に自分が残した記録や周りの人の話を聞くと、相当やばい状態だったことがわかります。振り返ると、そんなに苦しむこともなかったのかなとも思うけど。当時からもう少し、反応しないようにしていられたら違う可能性もあったかな。タラレバの話をしてもしょうがないけど。
まあ、うだうだ考えても仕方がない、公務員が内定をいただくことは難しいとも思うので、せっかくいただいたこの内定は活かそうと思います。年収もちょっと上がるし。(笑)新しいこと、できるかな。
コンサルはAIにとって変わられるのかな?でもAIを使った仕事の改善は、コンサルが教えることになるのかな?色々勉強できるのは非常にありがたいかな。気持ちを前向きに持って、新しく挑戦してみたい。
現職の皆には申し訳ないけど、リスクを背負って、新しい方に目を向けようと思います!