愛されたい人に愛される方法とは?
愛されたい人に愛される方法は1つ。
自分を愛することです。言い換えれば、自己肯定感を高くもつこと。「なんかさみしい」を消すことです。
自己肯定感の低い人は、「愛されたい人」と「あこがれの人」がイコールです。
つまり、自分にない能力というか、自分がとおい過去にどこかで失くした能力をもっている人に愛されたいと思っています。
たとえば、親のいいつけどおり勉強ばかりやってきた男の医者のなかには、キャバ嬢が3度の飯より好きな人がいます。彼にとってキャバ嬢は、自分と違いヤンチャで、セックスの相手に不自由しておらず、自由に生きており、親などいないようなかっこうで夜ごと異性とたわむれている人、です。
彼女の実態がそうではないとしても、彼はキャバ嬢をそう見ているのです。
つまり、彼は自分にないものをもっている人に愛されたいと思っている。
これは精神分析の世界では鏡像現象と呼ばれている現象で、べつに珍しくありません。ある種の女子がホストに入れあげるのと同じです。
つまり、自分の「欠損」を、相手をとおして「補完したい」と思う気持ちが、わたしたちにある以上、鏡像現象は自然発火的に起きるのです。このことにいいも悪いもありません。わたしたちの考え方のクセの1つはそういうものだ、というだけです。
で、問題は「ないものねだりの人」とは、自己肯定感が低いという点です。
なぜ自己肯定感が低いのか?
自分のルーツを忘れているからです。
キャバ嬢に入れあげる医者は、親のいいつけどおりに勉強するだけの人生でしたから、ホントは自分はどうありたいのか、自分にとってなにが人生の基盤なのかを「忘れている」。
その忘れていることを思い出すことによって、「愛されたい人」が変わってきます。その結果、「自分らしい相手」に「愛されたい」と思うようになります。ホストにしか興味のなかったキャバ嬢が、ある日をさかいに、地元の地味な男を好きになり結婚してゆくように。
自分のルーツを知ることで、誰だって愛されたい人に愛されるようになります。