宮崎県延岡市の水産業を活性化させるには?を考えた3日間
先日、ご縁があり宮崎県延岡市の水産業を活性化するためのアイディアご提案の場をいただき、延岡市へ訪れました。
延岡に初めて訪れ、2泊3日を通じて地元の水産事業者の方からお話を伺い、最終日に地元の方々へプレゼンを行いました。
今回のツアーの行程
1日目:
午後に延岡市前のコワーキングスペースへ集合。延岡城、内藤記念博物館、愛宕山を巡る。
2日目:
延岡市南部に位置する土々呂地区の水産事業者3社、漁協へ訪問。水産業の課題をヒアリング。
3日目:
午前中はプレゼンテーションの準備。午後は土々呂地区のコミュニティセンターで最終発表会。最終発表会終了後、延岡→宮崎空港へ電車で向かい、宮崎を発つ。
最終プレゼンの発表内容
延岡の水産業が抱える課題
延岡は太平洋に面しています。ちりめんやメヒカリの漁が盛ん。
水産業は自然を相手にする産業であり、その年によって獲れる魚が変わります。さらに漁獲量も減少傾向。漁業従事者の減少も課題として抱えています。
延岡で挑戦されていること
延岡では、「のべちょる」という延岡市の通販サイトがあります。ここから延岡の魚を購入できます。
また土々呂地区にある高橋水産さんは、「ちりめんアヒージョ」という商品を開発され、日本ギフト大賞最高賞受賞を受賞されています。
▼YouTubeに上がっていた、高橋水産さんの取材の様子。
提案内容
自然を相手にする産業のため、収益の波がある。オフシーズンでも収益が出るよう、漁のオフシーズンを活用し漁船のチャーターできるアクティビティ体験を提供する。釣り好きや漁船をチャーターしたいという人々へPRを行う。
成長できる環境を求める人をターゲットに、延岡への地域留学プログラムを開発する。
最終プレゼンの振り返り
プレゼンが終わった瞬間、心の中で「やられた!」とつぶやいていました。
水産業の活性化というテーマに挑んだものの、私のアイデアはまるで海の中で漂流しているような感覚。
終わってみると「これは空振りだったかも…」と後悔が押し寄せてきました。
振り返ってみると、もっと具体的でダイレクトな提案の方が効果的だったのでは、と感じています。
発表後、何人かからフィードバックを受け、「私のスキルを生かした提案のほうが説得力あったのかもしれない…」と後悔。
最優秀賞を取ったプレゼンを見たとき、その感覚はさらに強まりました。
優勝された方は、理論的に組み立てられた解決策を提示していて、「その提案のほうが、そりゃあ説得力あるよな…」と納得せざるを得ませんでした。彼のアイデアは短期間でありながら、水産業の課題を的確に捉え、かつ世の中のニーズ(発表内容は都市圏で言われたら「これ流行るかも」と思われる内容)でした。そりゃ最優秀賞を持っていかれるわけです。
それでも、やっぱり悔しい気持ちは消えません。市の職員の方々から「君に期待している」と言われていて、プレッシャーを強く感じていました。発表が終わった後で振り返ると、もっと自由に、自分らしくプレゼンできていたら…と反省を繰り返していました。
課題を的確に捉えることを、今後のプレゼンでは(自分が思っているよりも)意識していくべきだと感じた次第です。
もしもう1度やり直せるなら…
日本各地で、食文化の価値を旅を通じて感じてもらうという「ガストロノミーツーリズム」をご存知でしょうか。もう少しこの視点で、日本全国の事例を踏まえながら提案をしてもよかったかも…と後悔しています。
▼例えば…
▼ガストロノミーツーリズムは、こちらのnoteでもご紹介