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本のこと

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2025年2月の記事一覧

手ぶくろを買いに

手ぶくろを買いに

作:新美南吉さん
絵:黒井健さん

おかあさんギツネに守られて
子ギツネは初めて
雪を見るのです

子ギツネは雪の冷たさに
びっくり
お手てが冷たいと
おかあさんに言います

それを聞いたおかあさんは
町へ手ぶくろを買いに行こうと
親子でむかいますが
人間が恐ろしくて
どうしても町に入る事が
できません

仕方なく子ギツネに
お金を渡し、
買いに行かせるのです

お話しの最後
おかあさんギツネの言

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神剣 人斬り彦斎

神剣 人斬り彦斎

葉室麟さん
久しぶりの葉室さん
まだ読んでいない本を探すのも
難しくなってきた。

葉室さんがもう
いらっしゃらないのが
本当に残念。

と言っても私は
まだまだ、にわかファンなので
もう一度同じ本を
読み直しても
十分楽しめるけれど。

この本が歴史書的で
河上彦斎が尊王攘夷派の
稀代の人斬りで
「るろうに剣心」のモデル
ということを
読み始めてから知った。

ドラマ「仁」の大ファンとしては

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リジーと雲

リジーと雲

作:テリー・ファンさんと
  エリック・ファンさん
訳:増子久美さん

とてもやさしい絵に惹かれた。
モノクロのなかのイエローやうすい虹
色使いがとてもとても素敵

広場で買った雲に
「ミロ」と名前を付けて
育てるリジー

どのページも
とても美しくて優しい
お話も、絵も。

空や雲をながめること
大好きです
小さい頃から
年を重ねた今も

ラストはとびきり粋だね

きつね

きつね

原作:柳田國男さん
文:京極夏彦さん
絵:樋口佳絵さん

民俗学者の柳田さん、
文はあの京極さん
京極さんの絵本て?

図書館の子供の絵本スペースに
あった1冊

やはり、やはり京極さんテイスト
シュールだと思った

こどもたちはどんな気持ちに
なるのだろう。。。

化学の授業をはじめます

化学の授業をはじめます

作:ボニー・ガルマスさん
訳:鈴木 美朋さん

読書家の友人の勧めで
1年前から図書館予約していた本。
やっと手にすることが出来た。
なんの予備知識もなく読み始め、
数ページで圧倒された。

主人公はエリザベス・ゾット。
1960年代のアメリカ。
「女性」だからという理由で
化学者と認めてもらえない。
セクハラ、レイプ、論文を盗まれ、
訴えても、相手にもしてもらえない。

唯一彼女の才能を認め、恋

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置かれた場所で咲きなさい

置かれた場所で咲きなさい

渡辺和子さん

タイトルの言葉に惹かれ
図書館予約した。

渡辺さんは九歳の時、
二二六事件で
目の前で父親を
暗殺された。
30歳で修道院に入られ、
渡米、帰国後、
ノートルダム清心女子大学学長を
勤められ…。
とにかくすごい人生だ。

「神が…」と言われると
少し身構えてしまうけれど
素晴らしい言葉は
他の宗教や先人の言葉と
共通しているように思う。

言葉は生きもの
理解されないことも
理解

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