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神剣 人斬り彦斎

葉室麟さん
久しぶりの葉室さん
まだ読んでいない本を探すのも
難しくなってきた。

葉室さんがもう
いらっしゃらないのが
本当に残念。

と言っても私は
まだまだ、にわかファンなので
もう一度同じ本を
読み直しても
十分楽しめるけれど。

この本が歴史書的で
河上彦斎が尊王攘夷派の
稀代の人斬りで
「るろうに剣心」のモデル
ということを
読み始めてから知った。

ドラマ「仁」の大ファンとしては
幕末のこの時代は
すぐにドラマの登場人物が
浮かんでしまう。

本は歴史に忠実であるために
説明が多くて、小説より
読みにくくはあったけれど

「義によって立つ者が負けるのは、不義の時勢によってであろう」
「不義の世であっても勝ちたい者は勝てばよい。わたしは義によって立つ以外の生き方を知らぬ」
という言葉が印象に残った。

幕末期、日本は
大きな地震がたくさんあり、
外国の船が来て、
コレラが流行り、
人々は
何かを大きく変えたい
という気持ちに
進んでいったのではないか。

それは今の時代も
そうなっているように思う。

上に立つ人たちが
義をもって動いていないと
追い詰められた者たちは
暴れることになる。

相手を尊重し
自分の尊厳を守ることは
両立できるのだろうか。

そんなことを考えながら
ダラダラと過ごす三連休。

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