【映画】とんび〜親子愛からの学び〜
VISION合同会社 植田仁です。
入院中に映画「とんび」を観ました。
案の定号泣しました(基本感動の沸点氷点下のため、すぐに泣きます)。
とてもすてきなストーリーでしたのでその学びを書きたいと思います。
重松清氏の名作「とんび」
2008年に発売され、累計発行部数60万部越えのベストセラーとなった名作「とんび」は、ドラマ化などもされて、2022年に映画化された作品です。
著者 重松清氏
1963年岡山県生まれ(59歳)早稲田大学卒業。
エイジで山本周五郎賞が最も有名で、直木賞や吉川英治文学賞など数々の賞を受賞されている日本を代表する作家。
2008年のとんびがノベル化された。新作をどんどん出されており、早稲田大学でも教鞭をとられている。
ストーリー(アマゾンプライムより引用)
子育てにおいて大事なこと
妻の不運な事故死から、男手一つで子育てをしていく中での、父親目線の葛藤、不安。
子供目線での成長と共に芽生えていく片親であることに対する気持ちの変化も描かれていて、子を持つ父としてめちゃくちゃ共感するところが沢山ありました。
日本一不器用な父親「ヤス」には感情移入してしまうことが沢山ありました。息子に対して一つ一つとても誠実に関わっている描写が、本当に真っ直ぐで男気があって、愛情に満ちていると感じました。
子供にとって海になること(ネタバレ含む)
一番感動したのは「ヤスお前は海となれ」というシーンです。
生まれて間も無く母がなくなり、お父さんには捨てられるような形で、両親がいないなか育ったヤス。ヤスにとって父親のような存在だったのが、幼馴染(照雲)のお父さんであるお寺の住職(海雲)。
ヤスは海雲に、妻の死後も色んな子育ての悩みを相談させてもらっていた。息子(あきら)は自分にはお母さんがいないから寂しい思いをさせているのではという悩みを相談していた。
海雲は冬の雪の降る夜、あきらも起こして、みんなで雪の海へ行くぞと連れ出す。寒さで震えるあきらに、
「あきら、寒いなら、お父さんに抱っこしてもらいなさい。」
「どうだ、お前のお腹はお父さんのおかげであったかいよな。でも背中は寒いだろ。」
「お母さんがいるお家は背中をお母さんが抱きしめてあっためてくれる。」「お前にはお母さんがいない、背中は寒いよな。」
海雲はあきらの背中に手を当てる。
「どうだ?こうするとあったかいか?」
「あったかい」と返事をするあきら。
「お母さんがいない分、お前には背中をあっためてくれる手を差し伸べてくれる人がいっぱいいるぞ」
海雲はアキラに語りかけているが、ヤスが号泣していました。
そんなヤスに海雲が、
「ヤス、お前は海になれ。大地だと雪が積もる。でもどうだ、海は雪が降っても積もらない。アキラに悲しみの雪を積もらせてはいかんぞ。お前は海になれ」と。
大地ではなく海のような人になる。
私も映画を通じてそういう親になるぞと決意しました。
子供の全てを受け入れること。
無償の愛で受け止め与えること
どんな自分でも心から応援してくれる存在となる
海のような存在になれているか??
これは子育てだけでなく、仕事を通じて関わる人にも海のような器で接しているだろうか?と考えさせられる機会になりました。
一つのシーンだけでかなり書いてしまいました。
他にも感動するシーン沢山で、まじでいい映画でした。
トップ画像引用元:https://moviewalker.jp/special/tonbi/