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マンガ飯をつくる#14〜鶏粥と茹で鶏の金柑味噌「細村さんと猫のおつまみ」

こんにちは、なみなみさんです。
季節はすっかり春!
と思いきや、天気が悪かったり、寒い日もあったりして、偏頭痛や体の不調とうまく付き合っていかなきゃなぁ、、、と思う日々です。

そんな時、自分を助けてくれるのは、やっぱり、、、"ごはん" ですよね!
おいしいごはんを食べれば、気持ち的にも元気が出るし、栄養をとれば、体調も良くなります。

最近、食薬の本を読んでいて、実際、栄養素が不足しているせいで体調にもメンタルにも影響が出るものなんだなぁというのも少しずつ勉強していっているところです。
たかが食事と、あなどれませんよね、、、!


さて今回は、最近新たに出会った漫画、

「細村さんと猫のおつまみ」


第一巻の第一話に登場した、

"鶏粥と茹で鶏の金柑味噌"

を作りました!!


まずは漫画の紹介から!

「細村さんと猫のおつまみ」

高田サンコ

KADOKAWA  it COMICS


〈あらすじ〉

素朴な街で女一人、生きている。
自炊×アラサー女子の猫暮らしドラマ。

細村さんは古びた実家の一軒家で、一人暮らしをしている。
親に先立たれ、借金を背負い毎日が節約の日々。
同僚に焼き鳥を誘われても、値段を気にして、お断りしてしまう…。

そんな暮らしに闖入者が現れる。
その子は、まっ黒で痩せていて、でも、温かくて小さくて…。
黒猫・おつまみとの出会いが細村さんの生活に変化を与えていく。 


帯の「素朴な街で女一人、生きている。」という煽りがカッコよくて、なんだかこみ上げてくるものを感じ、購入を決めました。

あと私が、猫好きなのと、お酒も好きで、"おつまみ"という言葉に惹かれたのもあり(笑)


この "猫のおつまみ" というワードが "ミソ" でして、なんと、主人公の細村さんは、本当に、自分の酒のつまみと一緒に、猫ちゃんのためのごはんも作ってしまうんです!

「猫ちゃんのごはんて、自分で作れるものなんだ!?」

と、これにはびっくり!

今までにない斬新なお話ですよね。


人間が美味しいと感じるおつまみと一緒に、どうやって、猫ちゃんも食べられるごはんを作るのかが、毎回、見どころです!


毎度は作っていられないけど、いつか自分もまた猫を飼ったら、猫ちゃんにご飯を作ってあげてみたいなぁ。


素朴で優しいお話で、現代社会に少し疲れた大人に、じーんとくる漫画かなぁと思いました。


漫画の感想が長くなりそうなので、今回はお料理の紹介を先にしたいと思います!

金柑の橙色があざやかに食卓を彩っていて、とっても綺麗!

金柑って、昔からおじいちゃんおばあちゃんの家に生えていたのでよく食べていましたが、買ったことはなくて。
いつ売ってるんだろう?と調べたら、ちょうど1〜3月が旬のようで、どこのスーパーでも買えました!

種だけとって包丁で刻みます。
刻んでいる時も金柑の香りがして、心地良い〜!


鶏肉は安く手に入りやすい手羽元。
私は、卵と一緒に甘辛く濃い味で煮たことしかなかったので、薄味で煮るのは新鮮でした。

身がほろっとして、酸味の効いた甘い金柑味噌の味を引き立てていて、おいしい!

漫画では猫ちゃん用に、ほぐした鶏肉とお粥をあげていましたが、うちに猫ちゃんはいないので、お粥も人間用に出汁で味付けをして食べました。

水分が少なかったせいで、お粥というより、ちょっともっちりしたご飯になってしまい、焦げてしまいましたが、おこげも、また、堪らなくおいしい〜!


せっかくの金柑なので、前から気になっていたポン酢サワーと合わせて頂きました。

これは、、、

「おつまみになります!」

(この漫画の決め台詞ですっ!)

ごちそうさまでした、、、!


「親に先立たれる」というのは、遅かれ早かれほとんどの人にいずれ訪れる出来事で。
細村さんには、先立たれる前にも家族の問題が色々あって、それをもうどうすることも出来ない今も、一人、抱えながら生きています。

そんな中、猫の "おつまみ" ちゃんと出会い、一緒に暮らしていくことで、ゆっくりと、心のトゲが抜けていくような、そんな優しいお話を描いているのが、この漫画です。

一見、暗いお話になってしまいそうな内容ですが、登場する美味しそうなごはんと、おつまみちゃんと細村さんが幸せそうに食べる様子が、物語にパッと明るい色を添えます。


うちの家族も、私が小さい頃から、嫁姑問題でギスギスしている時期があったり、離婚をして母子家庭で育ててもらったりと、借金こそないですが、決して順風満帆ではなく、裕福な家庭ではありませんでした。
また、今も母を介護しながら暮らしていて、細村さんの回想シーンには感じるところがあり、涙が止まりませんでした。

みんなにいずれ訪れる生死の問題や、家族の問題をいちいち不幸だと思っているわけではないけれど、自分のなかで "わだかまり" になっていること。
それを溶かしてくれるのは、こういった漫画や小説、映画などの物語だったり、おいしいご飯だったり、動物との触れ合いだったり、人との会話だったり、色々あると思います。

今、何もなくても、何かあった時に、下を向いてうつむいてしまわずに、そういう何かに、みんなちゃんと出会えたらいいなと思いました。


おこがましいですが、私も、そんな何かを発信できるようになれたらいいなと思います。

私は、この漫画に、心の中にあるわだかまりを、少し、溶かしてもらった気がします。

出会えて、本当によかったです。


みなさま、何があっても、生きて、幸せになっていけますように。
素敵な物語と出会えますように。
美味しく、ご飯を食べて、生きていきましょう!

次回は4/9更新予定です。
またお会いしましょう〜!

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