見出し画像

抱っこ紐の人に席を譲るべきか否か

先日、というかこないだのやけど騒ぎの時の話なんだけど、娘を連れて電車に乗った。
ベビーカーも買ったけど、今回は抱っこ紐仕様。まぁそれぞれ良さがある。


で、行く時と帰る時、それぞれで見知らぬお兄さんが席を譲ってくれた。
1人は明確にこちらに声を掛けて、もう1人はさも(あーそろそろ降りる駅ですわ……)みたいな顔をしながら無言でスッと譲ってくれた。
妊婦だった時も何度か席を譲ってもらえたりしているので、今住んでるとこはめちゃめちゃ良いなぁとしみじみしている。地味に家賃高いけど。
見た目にいかにもなヤンキーの兄ちゃんが代わってくれた時は、あまりのテンプレ感に妙に感動してしまったなぁ。有難うあの時のお兄ちゃん他、優しくしてくれた皆さん。おかげで今、娘はぷくぷくのもちもちに育ってます。

そんな彼らの厚意はものすごく有難いし、その気持ちは一生大事にしてくれと思っているので、今回も無下にせずに座らせて頂いた。
ありがとう、本当に嬉しい。

そう、偽りなく嬉しいと思って座らせて頂いたんだけど、実は今回、内心ちょっと冷や汗をかいていた。



だって、『抱っこ紐』なのだ。



今娘は大人しいけど、立って揺れるのをやめて座ってしまった瞬間にむずがったりはしないだろうか。

そもそも、横から足が出る造りの抱っこ紐で、お隣の方にご迷惑だったりしないだろうか。


大丈夫だろうか。
大丈夫だろうか。



この時の行き来2回に関しては、幸い問題はなかった。
でも正直、ウトウトしてる娘を起こしそうで怖いから、立って揺れてる方がいいなという気持ちも否めない。窓際で風景でも眺めさせながら立ってる方が娘としても楽しいかもしれない(うちの娘、今のところはあんまり窓の外を楽しむタイプではなさそうなんだけど。大体ぼーっとどこかを見ている。でも、もうちょっとしたらそうなってくるのかなぁ)
でもでも、ずっと重い荷物を抱えてるも同然なので座りたいという気持ちも、やっぱりある。

そんで、これを「大丈夫です」と断ってしまうことで、今回譲ってくれた男性たちが(今後は余計なことしないでおこ……)という考えに至ってしまうのは一番怖い。今の日本に必要なのは、そういう優しい気遣いの心だ。
電車で席を譲るのって、何回やってもちょっとドキドキするし、緊張する。それが相手にうまく受け取ってもらえなかったとしても双方に悪いところは何もないのだけれど、出来ればこういうのは成功体験として数を重ねてもらいたい。『緊張なんかしない、当たり前のこと』として昇華してほしい。


でもなーーーーーーーーー!!!!!!(悩)



で、「(上記を踏まえた上で)こういうの、嬉しいけどじんわり困っちゃう」的なツイートを打ちかけて、ふと止まる。


これは、私だけの感覚なのだろうか。
実は周りのママさんたち的には、全然困ることではないのではないか。
さも「抱っこ紐のママはみんな悩んじゃうよね」みたいな、ママ代表みたいな顔をしてこういうツイートをしてしまうのは、それこそたまたまそれを目にした男性から(そうなんだ、じゃあ譲るのやめとこ)と言われる要因になってしまうのではないか。


オッケー聞こう!
わからないことは考えてもしょうがない、聞こう!!
カモンアンケート機能、みんなーーーーー!!どう思ってるーーーーー?!!???????(すぐアンケート取る民)


画像1


あっ、思ったより「譲ってもらえたら嬉しい座るヒャホウ」のママさんが多い!!(良かったちゃんとアンケート取ってみて!!!!!!危ねぇ)

一応「経験者の人へ」でアンケート取ったけど、その割にはそこそこ多くの人に回答してもらえたので嬉しい。
尚、アンケートスタート時は「嬉しい座る!!!!!」の人がめちゃめちゃ多く、私のようにちょっと悩む人は少数派だったので、それはそれでちょっとドキドキした。別にちょっと悩んでもおかしくないよね、それはそれで「そういう人もいる」でいいよね。



あと、ついでにリプ欄でこれも置いてみた。

画像2

正直ベビーカーは完全に下2つに分かれると思ってたんだけど、それでも座る層、一定数いるんだな強いな!(笑)
いやある意味体力的に強くないです限界なんですっていうヘルプの声なのかもしんないけど。

親は本当に体力を使う。妊婦やご老人のような『本人が体調が悪い/安静にしないといけない』的な話ではないけど、やっぱり休めるとこ休みたいっていうのは、とてもよくわかる。


そんで今回アンケート取ってる中で、男性からリプを貰った。

画像3


私は、これちょっと意外だった。
『ウザいと思われそう』という意見が来ると、思ってなかった。えっ、押し付けがましいとかそういう……???マジで……?????

でも、私はそれはないと思うんだよなぁ。
「いいです」って断っても逆ギレして座らせてくるとかならそりゃウザいだろけど。こっちを気遣って席を変わってくれようとしてくれる人に対してウザいとかあるだろうか。
相手がオジサンでも若いおねーさんでも子どもでも、まず向けられたその優しさには一度心が和らぐものなんじゃないだろうか。

特に、育児してる人は優しさに飢えてる人が多いと思うので、余計に染みるはずだ。
どんなに恵まれた人だって、育児をしてれば常に心をすり減らす。めいっぱい笑顔を作ってお世話をして、でも相手からリターンなんて返ってこないことの方が多くて、周りで助けてくれる人がいない孤独な戦いをしてる場合も多くて、そんな中で投げかけられた厚意というものに、どれほど心を救われるだろう。

勿論自分が疲れ果てているのを無理して代われなんて言うつもりは毛頭ない。ご自身のことも、当然大事にしてほしい。
その上で、余裕が少しありそうなら、その優しさは1つの育児参加になるんじゃないかなぁなどと、私は思っているのだ。



ちなみにこの場合の声掛けとして、
『もし赤ちゃんが平気そうなら、代わりましょうか?』
とかだと個人的には(おっ、分かってくれてる人やん)感があって満点ではと思うんだけど、どうだろうか。それはよくないとか、もっとこういう言い回しの方が良いとかあったら是非教えてほしい。
そんで広まってほしい。



個人的には今回の記事は、抱っこ紐使ったことない人に読んでもらえたら良いなと思う。
どういう声掛けが本当に正解なのかは私にも分からないけど、妊婦さんや抱っこ紐、立ってお子さんを連れてる親御さんに声を掛けること自体は絶対に間違ってないし、99パーセント喜んでもらえる、それは約束する。
ただ、凄く嬉しいと思った上で、その申し出は拒否されるかもしれない。でもたまたまその人に上記のような理由があるかもしれないというだけで、その優しさだけですごく嬉しいものだと、そう認識してもらえるといいなぁと思うのだ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?