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#106. あなたが英語ができない理由は
年の初めは一念発起をする人が多く、書店にある英語学習系の書籍も売れ行きの上がるときだろう(たぶん)。
巷にある英語学習本や、YouTube にある英語系動画でよく見かけるのは、「あなたが(あるいは「日本人が」)英語ができないのはなぜか」とはじまり、「このやり方なら……」とするパターン。
いわゆる「おれの(わたしの)編み出した最強メソッド」で煽るものである。例のメンタリストが「科学的に正しい英語学習法」なるものを打ち出している本も見かけた(あの人って自分は英語できるのかな)。
おそらく、書店にそういう本が溢れていくのは、現状英語ができない人が「自分が英語ができないでいるのは、いままでのやり方が間違っていたからだ」と思いたいからなのだろう。「そうか、いままでのやり方は科学的に間違っていたんだな!」
「科学的に正しい英語学習法」なるものが本当にあるのかすでに怪しいところだが、仮にそういうものがあったとしても、すこし考えればすぐわかるように、そうでない(つまり「科学的に正しくない」)やり方で英語を身につけた人はごまんといる。
別に、「だからこっちのやり方の方が最強ですよ」などと書いていく気は一切ないし、巷にあるそれぞれの本が「最強」と信じるやり方についてここで云々する気もない。ぼく自身はなにが「最強」なのか知らない(というか興味がない)し、もっと言えば、そういうたった一つの「正解」的なものがないのが、英語学習の厄介なところだ。
英語で日記を書き続けた人のやり方がハマる人もいるだろうし、英語力ゼロの OL のメソッドで伸びる人だっているだろう。メンタリストのおすすめするやり方でやったって、それが間違いであるとはだれにも言えない。
ただ一つだけ、たしかなことがあるとすれば、それは「どんなやり方であれ、それを “続けなければ” できるようにはならない」ということだ。
どんなに怪しいやり方でも、英語に関することを続けていけばいずれはできるようになるだろうし、逆にどんなに素晴らしいやり方だって、すぐに止めればできるようには絶対ならない。
やり方に唯一の正解はない、ただしできるようになるまでねばり強く続けていけば、それが自分にとっての「正解」だったと言える日が来る。すぐには来ないがいつか必ず。
あなたが英語ができないのは、「いままでのやり方が間違っていた」からではなくて、「いままでのやり方を、できるようになるまで続けてこなかったから」ではないですか?
受験などの特別な状況でないかぎり、英語学習は「根気より呑気」。一度自分で決めたやり方を、辛抱強く続けましょう。