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アゲハ移民

わが家の柑橘ベランダ―ズのユズとキンカンは、そのショボさ故、将来的にアゲハイモムシたちが食糧難になること必至。

アゲハママ、どんだけ産んでったんだよ、おい …… 。

可視範囲で数えて12匹のうち6匹は、近所の柑橘に移住してもらうことにした。
どこかの国のように戦争が起きないことを祈る。

残りは6匹のはずだったのだが、数えてみればまだ13匹いるではないか。

終齢まで育つ前に葉を食べつくしてしまった場合、他の柑橘の葉を求めていっせいに放浪の旅に出てしまう。
結果、敵(鳥やアシナガバチなど)に見つかり自ら食料になるのだ。
それならまだ生態系の一部として機能したと言えるけれど、他の人間に見つかれば大虐殺という悲惨な運命も考えられる。

また日を改めて、さらなる移民を出さねばなるまい。

ちなみに、すべての葉を食まれても、樹は枯れたことがない。
むしろ彼らの粗相により栄養を与えられ、一層元気に新芽を伸ばす。自然の七不思議。