Eegopa Tcnasorcas
カルキ塗れの左手で モル質量の渇きを癒す
歩き疲れた頃合いに満ちるeuphemistic電界の双詩
思えば月日が過ぎるのは早いもので
瞬きの間に孤独は過ぎ去ってしまうのだ
漆塗れの右手で ボーア半径の無謬を撫でる
眠り飽きた頃合いに届くunfathomable慣性の極値
思えば人の記憶とは鈍いもので
気づけば不在も忘れてしまうのだ
主語は今まで歩みを止めておらず しかし
もしもそうならば私はいったい何者であろうか
米も食わず足もない 上もなく下もない
苦渋も飲まず辛酸も舐めない
電車の行列に舌打ちすることもない
春の終わりに思わず息を飲むこともない
昔は好きだった雪に顔をしかめる事もない
そんな私は生きて居て良いのだろうか
そんな私はここに居て良いのだろうか
線型的感情すら持たず 非線形的事象に脳を捻る
そんな私は生きているのだろうか
そんな私はここにいるのだろうか
心塗れの指先で マクローリン展開を果たす
息を飲んだ後に上がるasphyxiation色の狼煙
君はやがて雨雲となり 飴色の宝石を降らす
月が沈むのが最後の合図で
朝焼けから逃げなければ
邪悪な聖域とはどこだ
ここにある遠地点とはどこだ
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