ちょっとしたきっかけで習慣化【発声編】
読書編からかなり時間が経ってしまいましたが…
今回は発声のお話。
声優として活動しているのですが、レッスン生時代から練習サボりがちな私。
あの大ベテラン 野沢雅子さんが毎日『外郎売』を日課にしていると聞いて、これなら私でも! と思って習慣にしようと思いましたが、案の定の三日坊主…
『外郎売』とは
享保3年(1718年) 二代目市川團十郎によって初演された歌舞伎十八番ですが、現代でいう外郎売は、劇中の長台詞を指すことがほとんどだそう。
声を使って仕事をする人がトレーニング教材として使う有名な長台詞という感じでしょうか。
人気声優の梶裕貴さんが暗記用に…と、音声動画を公開されていました。
そう、これです。
最近では扱わない養成所もあるようですが、声優・俳優・アナウンサーおなじみの練習法です。
(私は養成所の基礎クラスでやらなかったので後で覚えました…)
全文読んでも5分ほどですが、この5分を毎日続けることが出来なかった私…情けない…
そんな私ですが、ここ一年は毎日『外郎売』を続けています!
習慣化のきっかけは、引越し
一昨年、結婚&引越しをしました。
ひとり暮らしの1Kからちょっと広くなった1LDKに!
(本当は2部屋欲しかったけど、諸々条件面で妥協)
一番嬉しかったのは脱衣所が出来たこと!
(それまでは扉開けたらすぐ浴室だったので廊下で着替えてました…)
お風呂からあがると個室でひとり着衣+スキンケア+ヘアドライをすることになるんですが、髪が長く毛量も多い私はドライヤーに大変時間がかかる!
このドライヤーの時間に、ながら『外郎売』をすることにしました。
もちろん、ひとり暮らしのときも同じ時間でドライヤーをしていたのですが、お風呂から出てきたら即部屋!の環境は誘惑が多すぎて…この"ながら"すら出来ずにいたんです……
ひどいときは髪を乾かさずにベッドに倒れこんで寝落ち…なんてこともありました。
今は夫と一緒に寝るので、さすがに髪を乾かさないでベッドに飛び込むことは出来ません。
でも、なにもない個室で5分も立った状態で温風を頭にあてるだけ…というのはなかなか苦痛……
今は、読み終えたら髪も乾いてる! というお得感で乗り越えています。
閉鎖空間でドライヤーの音と自分の発する声しか聞こえないという状況も一緒に住んでいる夫のことを気にせず発声練習ができる要素になっています。
(夫に聞こえていないわけではないので、『拙者タイム』とかいわれてます)
これによって劇的に滑舌がよくなった! とか仕事がドカドカ舞い込んできた! とかは残念ながらありませんが、せっかく習慣化出来たので他のことにも繋げていきたいです。