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チームでグラレコする楽しさと可能性 〜15人でグラレコしたTWDWの事例〜
ポストコロナ時代の働き方を考えるイベント Tokyo Work Design Week 2020が今日、勤労感謝の日(最終日)も無事終了しました。オンラインイベントでもリアルイベントのような盛り上がりを再現したい!と考え、15人のグラフィッカーみなさんと共にオンラインコラボツールのmiroを使ってグラレコ・アーカイブしました。グラレコを貼っていくだけでなく、少しでも盛り上げようと仕込んでみたのですが、試したこと、気づいた点をメモしておきたいと思います。
スタートする前に書いた記事はこちら
やりたいイメージをとりあえず描く
リアルイベントにあった良いところや盛り上がりを、オンラインイベントでも再現したい。そのためにできるだけ多くのセッションをグラレコし、それを誰でも参加できる場としてmiroを活用し、そこにアーカイブ〜コミュニケーションの場としていくこととしました。いつもなにかやりたいことを人に伝えるとき、お願いするときにイメージをとりあえず描くのですが、今回も描いてみました。
〈感謝〉協力してくれたグラフィッカーさんたち
全部のセッションをグラレコするのは大変な上に、「1セッションあたり2人くらいで多視点からグラレコしたいな〜」と思ったので、これはたいへんだとSNSで協力をお願いしたところ、初めましての方を含め、たくさんのグラフィッカーさんが協力申し出ていただきました。本当にありがとうございました。
分担・役割を検討する
大勢のグラフィッカーさんが協力してくれることとなったので、1セッションごとにメインとサブのグラフィッカーを設定し、役割を検討して割り振りしました。メインは通常のグラレコのように全体を俯瞰して書く、サブグラフィッカーはかなり要点に絞り、ビジュアルや図表などを意識して多めに書く役割。本当は1セッションにグラフィッカー1人でもいいのですが、複数人で書くことでだせるメリットを試してみたかったとう目的です。
伝えたい内容はとりあえず資料にまとめる
これもいつもやることなのですが、大勢のかたに共有するときに誰に何を伝えたかわからなくなってしまうので、1箇所に総本山的なドキュメントをつくっておいて、何もかも全部ここに記入していきますスタイル。今回もこまごま書いて、シェアしました。
きっちり決めすぎず、どんどん形を変えていく
とりあえずなんとなくの領域だけつくって、あとはその日その日でどんどん広げたり、形変えたり。あまりかっちりしすぎてると融通きかないし、コメント書いたりしていいのか不安になると思うので、ベタベタいろんなものをランダムに貼る、どんどん形も変えていくことにしました。
写真があると雰囲気がすごく伝わる
2019年のTWDWでもボランティア参加されてたカメラマンの岩田さんが、今年も参加されるということでしたので、miroにも写真掲載をお願いしました。今回すべてのセッションはオンラインだったのでヒカリエ8Fは配信基地となっていましたが、その写真がmiro上にあがるととってもリアリティのある、臨場感ある雰囲気になりました。
リレー形式セッションでグラフィッカーもリレー
最終日11/23のセッションは7人のスピーカーがリレー形式でいれかわり登場するセッションでした。ちょうどその日対応できるグラフィッカーも7人いたので、グラフィッカーもリレーしようということで入れ替わり書き進めました。みなさん自宅からのリモート・グラレコなのですが、グラフィッカーがやりとりしたメッセンジャーでのリアルタイム感、どんどん進んでいくトーク、できあがってくるグラレコととってもリアルタイム感と協働感のあるグラレコとなりました。みんなが書いたグラレコに、miroの絵文字やふせん追加したりするのも楽しかった。個人的に1人目のスピーカー澤さんの似顔絵にキラキラ絵文字つけるのがとても楽しかった。
miroはログインして作業している人のカーソルを表示することもできるので、一緒に作業している感があります。
#TWDW2020 ご視聴ありがとうございました!リアルタイムでグラレコが成されていてすごい……
— 市原えつこ / Etsuko Ichihara (@etsuko_ichihara) November 23, 2020
後半戦、「やむにやまれぬ衝動があれば、そのままやってみて良し」という行動原理が薄っすらと全体のメッセージとして浮かびあがった感・・・
全体グラレコはこちら:https://t.co/x3LnwanmXM pic.twitter.com/pdFiNyNYHF
#TWDW2020 見ていただいた方ありがとうございました!まさかのトリで焦りましたが、バトン受け継いで無事に終えられたかと思います!話した内容をリアルグラレコしてくれて、かつ全体がmiroで集約されてるの使い方発明な気がして面白い…!https://t.co/5hJY5RFiNu pic.twitter.com/QY8J8nyPF2
— 広屋佑規 / 劇団ノーミーツ (@hiroyayuki) November 23, 2020
「グラフィック・レコーディング・オーケストラ」
TWDW終了の後日、オーガナイザーの横石さんからみんなでグラレコして場をつくっているのをみて、指揮者と演奏者みたいだよね、というコメントいただき、後日「グラフィック・レコーディング・オーケストラってどうですか」とのコメントいただきました。なるほどなと。今回は指揮者というほどまとめはできていませんでしたが、全体の方向性や目的をまとめていく役割の人と、いろんなタッチ、いろんな考えで絵を描く役割の人たち、お互いの絵や書き方にも触発されながら、全体として大きな絵・世界観ができあがる。これをそういうネーミングで呼ぶのはとてもおしゃれです。
とりあえずイメージつくってみました。
できあがったグラレコ・アーカイブ
最終日がおわって、下のような状態で完成しました!いろんなものがもりもり詰め込まれた空間に…。こちらのURLからアクセスして詳細を見ることも可能です。→ miroにアクセスする
要点だけまとめたふせん型グラレコも
Remo活用したセッションもありました
写真があると雰囲気が伝わる
1セッションだけ自分も書きました
実践した内容まとめ
・TWDW1週間のセッションをリモート・グラレコ
・15人グラフィッカーで分担、1セッション2名程度
・グラフィッカーはメインとサブで役割分担
・グラレコをmiro上にどんどんアーカイブ
・セッション前後にmiroを告知して誘導、コメントや感想を募集
・撮影したセッションの様子をmiroにも掲載
・気軽にかけるあしあとコーナーを設置してみる
・ツイートしてる人にmiroもあるよと誘導
・関連性高いツイートのキャプチャを許可いただいてmiroに掲載