笠間だけじゃないよ! 日本各地の栗まつり
さつまいも、栗、かぼちゃ。
「芋栗南京」とも呼ばれる秋の味覚!
特に栗は、甘栗や栗ようかん、栗きんとん、
モンブランやマロングラッセなどのスイーツ、
栗ご飯や栗おこわなどの料理、
さまざまに使われていますよね。
私は先日の記事で、茨城県の笠間市の
「かさま新栗まつり」
(2022年10月1日~2日開催予定)
などについて紹介したわけですけれども↓
よくよく考えると、栗は
日本中で作られています。
…他にも「栗まつり」が開催されているのでは?
そう思って調べてみると、まあ出るわ出るわ!
各地で「栗まつり」や「栗フェア」が!
とても全部は紹介しきれない。
すでに開催され、終わったものもありますが
本記事では日本各地の
栗まつり、栗イベントを紹介していきます!
西から東へと、移動していきましょう。
◆熊本県山鹿市の「西日本一の栗まつりウィーク」
◎2022年9月17日(土)~10月10日(祝)
九州は熊本県、山鹿市(やまがし)と言えば
福岡県・大分県に接する熊本県北部の町。
山鹿温泉、山鹿灯籠まつりなどでも有名ですが、
西日本一の生産量を誇る栗の名産地、でもある。
「あんずの丘」や道の駅などでは
さまざまな栗が味わえる!
なお、九州では他にも、
2020年の豪雨からの復興を目指す山江村の
「やまえ栗」を使った「やまえ栗フェア2022」や
宮崎県小林市須木の「すき栗まつり」
(すきむらんど栗まつり)が行われています。
◆愛媛県伊予市の「なかやま栗まつり」
◎2022年9月23日(金・祝)
愛媛県の伊予市(いよし)は
松山市の南にある町です。
西は海に面していますが、東と南は山。
このうち南部の中山町は、
標高200mから500mの中山間地です。
昼夜の気温差が大きく、降水量も安定。
肥沃地な森林土壌にも広く覆われ、
栗の育成には最適な環境!
ここで採れるのは
県外に出回ることの少ない幻の栗「中山栗」。
…一般的な栗に比べて、とにかくデカい!
「栗の里公園」の野外音楽広場で
開かれた2022年の「なかやま栗まつり」では、
演歌歌手の田川寿美さんのショーが
行われたそうです。
https://iyokankou.jp/wp-content/uploads/2022/08/2a9e689b65264e1abac026959bc6f399.pdf
◆島根県津和野町の「津和野の里の栗まつり」
◎2022年10月15日(土)~31日(月)
中国地方の島根県、その西部にある
津和野町(つわのちょう)は
その9割以上が、山林です。
大分県大山町(現日田市)の
「梅栗植えてハワイに行こう!」という
キャッチフレーズの活動に刺激を受け、
昭和30年代に栗生産が本格化したと言います。
昭和50年代には100トン近くの生産量。
しかし栗農家の高齢化が進んでしまって
今では生産量は10トンあまりに…。
「津和野を、再び栗の里にしようぜ」
生産者・飲食店・宿泊業・菓子店。
みんなが力を合わせて
「津和野栗再生プロジェクト」が
近年、開始されました。
津和野町内の飲食店や菓子店では
「つわの栗」を使った
スイーツ、お酒、食事がずらり!
津和野の街歩きと栗グルメが両方楽しめる
素敵なイベントです。
◆京都府丹波地方の「丹波栗食べ歩きフェア2022」
◎2022年9月17日(土)~11月6日(日)
「あなた好みのマロンテイストがきっと見つかる」
そんな言葉で人々を魅惑するのが
「丹波くり」で有名な、丹波市と丹波篠山市。
「由良川の夜霧の立つところは栗がうまい」
と言われるそうでして。
夜に気温が下がり、明け方の霧で冷える割には
日中の気温が高く、昼夜の寒暖差が大きい。
夜に寒くなれば、栗の木の呼吸が少なくなる。
糖分が消耗せず、蓄積される…。
この甘い栗は京都に運ばれて、
和菓子にも使われてきました。
丹波くりが特に有名になったのは、江戸時代。
尼崎の魚商人が帰り荷として持ち帰り、
京阪神や尼崎方面で「丹波くりー丹波くりー」と
言いながら売り歩いた。
これが参勤交代で通過する武士達によって
全国に広められた、と言います。
…しかし昭和50年代に
1,500トンもの生産量を誇った丹波くりは、
令和2年には、約100トンに減少。
京都府は「京のブランド産品」の一つとして
「丹波くり」を認定し、PRに努めています。
◆岐阜県山県市の「ふるさと栗まつり2022」
◎2022年10月2日(日)
演歌歌手の田川寿美さん、
お笑い芸人どぶろっくさんなど、
たくさんのゲストが集結!
岐阜県の山県市(やまがたし)は
岐阜市の北部に位置する町です。
濃尾平野と越美山地の境目で、
平野と山とが隣り合う土地。
この地で生まれたのが
「和栗」と「天津甘栗」とを掛け合わせた
新しい品種の栗なのでした。
土田健吉さんが開発したこの栗は、
土田家の屋号「利平治」にちなんで
「利平栗」と名付けられたそうです。
会場である「四国山香りの森公園」では
「栗のつかみ取り」など
様々な催しが行われるそうですよ。ぜひ。
https://www.city.yamagata.gifu.jp/uploaded/attachment/12384.pdf
◆東京都府中市の「大國魂神社 秋期祭くり祭り」
◎例年 9月27日・28日
東京都の府中市(ふちゅうし)と言えば、
武蔵野の大地。
この土地は栗の発育に適しており、
上質の栗が採れるために
徳川将軍家に栗を献納するようになりました。
栗の採取する時期と太々神楽の時期が合わさり
自然と、秋のお祭りが
「くり祭」と呼ばれるようになったそうですよ。
境内に約260本の行灯を灯して、
鳥居や神社が幻想的に
夜の闇の中へと浮かび上がります。
≪他にも≫
埼玉県日高市の「高麗川マロン」
長野県小布施町の「小布施栗」など、
「栗の名産地」と呼ばれる土地では、
さまざまな施策がなされているようです。
※コロナ等の影響で、開催予定が
変わるイベントもあります。
各地の栗まつりへのリンクから、
直接ご確認ください。
大阪府の能勢町の2022年「~のせ栗まつり~
おおさかのてっぺんフェスティバル」は
残念ながら中止になったそうです。
…さあ、いかがでしょうか?
「えっ、この栗まつりもあるのに…!」
と思われた方、全部挙げきれず、すみません。
北陸や東北、北海道などでも
きっと素敵な栗イベントがあると思われます。
よろしければぜひ、
「こんな栗イベントもあるよ! なめんな!」と
教えていただけますと幸いです。
また日本だけでなく、世界においても
栗は親しまれている、と思います。
世界の栗まつりや栗スイーツ、栗料理。
ちょっと気になりますよね。
さあ、読者の皆様はこの秋に、
どんな栗を、どうやって、
どこで味わいますか🌰?
◆『人事と栗 ~イガイガとモンブラン~』↓
合わせてぜひどうぞ!