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ビジネスにおいては色々なピースを集めます。
その組み合わせで、ビジネスの成否が左右されます。

ここでいうピースを、
ビジネス=事業=商品・サービスを売り報酬を得る、
そのためのいくつかの「行動」と仮定しましょう。

『V字回復の経営』などのベストセラーで有名な
三枝匡さんの言をお借りすれば
「商売(ビジネス)の基本サイクル」は
『創って、作って、売る』です↓

この三つは最低限、必要かと思われますので、
本記事では、これに沿って考えていきます。

①創る=企画・開発
②作る=制作・製作
③売る=営業・販売

この三つのピースの凸凹を、見ていきましょう。

①創る=企画・開発

世の中のニーズをつかみ、商品を開発する。
そうなると、世の中に何が足りないのか
何が足りているのかをつかむ必要がある。
言い換えれば、世の中の凸凹を探る。

顧客の欲求の凹、すなわち足りないもの、
これを埋めるのが必要不可欠であれば、
お金を出してでも買いますよね。
そういう商品を、開発していく。

もしくは、顧客の凸、強み、魅力、
それをさらに高めるのが有用と思ってくれれば
これまたお金を出してでも買います。
そういう商品も、売れる、かもしれない。

企画・開発は、アイデア勝負です。
ここが尖ってないと、商品は顧客に刺さらない。
定番の鉄板商品、日常の生活必需品ならば
尖る必要は別にありませんが、
ここまで情報爆発の時代になると
「売り」がないと、埋没してしまいます。

ゆえに、企画・開発の発想は、
ビジネスそのものを左右する
出発点
になります。しかし、
はたから見れば「遊び」と思われる
ことも必要なので、②③から見れば
「何を遊んでるんですか?」とも言われがち。
ここに、どんなピースを持ってくるのか?

②作る=制作・製作

いわゆる商品を確実に生産するピースです。
いかに良いアイデアで企画・開発されても、
それが「形」にならないと、売れませんよね。
それはサービスにおいても同じ。

このピースでは、
仕様を確実に確認し再現する必要があります。
創意工夫は企画・開発のお仕事であり、
複製再現が制作・製作のお仕事。

ラーメン屋さんを思い浮かべてください。
どんなに美味しいラーメンを開発しても、
ちゃんと迅速に再現して複数つくれないと
商売にはならないのです。

これは仮に「オーダーメイド」であっても
共通しています。
「一つ一つ違った商品」と言えども、
ベースとなる型はあるはずで、
それに基づいて、工夫をしていくに過ぎない。
その型を創るのが企画・開発なら、
その型を使いこなすのが、制作・製作です。

ゆえに「工務管理」「納期」「正確さ」
…こういうものが求められます。
なあなあで適当につくっていたら、
「味、違う」「こんなラーメン食えるか!」と、
顧客から見放されるでしょう。

制限された条件の中で、量と質と速さを追求。
それがこのピースの凸凹です。

③売る=営業・販売

実際に顧客とやり取りし、商品を売るピース。
ビジネスなので、これは欠かせませんね。

自社製品でなく「代理人」「ブローカー」
であれば、このピースだけで
ビジネスをすることもできるでしょう。
できあいのものを、売る。
利益が出れば、これも立派なビジネスです。

逆に、いくらいい商品を創って、作っても、
売れなければビジネスとは言えない。
商品を確実に届けて、そのお代を頂かなければ
無償のボランティアとなるからです。

ただその売り方は、千差万別ですよね。
営業=〇〇という、固定されたイメージは
捨てたほうがいいように思います。
手にガムテープで電話の受話器を固定され
ひたすらテレアポをするのが営業、
ではないのです。

自分が扱う「商品の凸凹」を確実につかみ、
「市場や顧客の凸凹」も確実につかんで、
それを組み合わせていく。
言わば営業は、ビジネスジグソーの
いちピースにして、作り手でもあるのです。

…ここまで、三つのピースを概観しました。
もう一度、まとめます。

①創る=企画・開発=世の中の凸凹から具現化
②作る=制作・製作=仕様に基づき再現し生産
③売る=営業・販売=顧客の凸凹に応じて売る

この①②③に、優劣はありません。
それぞれ、必要不可欠です
(なのに③営業は、数字で目に見えるので
往々にして社内で威張りがちですが…)。

さて、読者の皆様は、お仕事の中で、
この①②③のどのピースを担っていますか?
一つだけ? それとも複数、全部ですか?
直接は①②③をしていなくても、
この中のどれと関係が深いですか?

一人親方、個人商店であれば、
必然的に、全部やらなければならない。
ただし、外注や委託請負、仕組みなどで、
分業することも、できます。

ここで漫画家さんを思い浮かべて下さい。
一人でぜんぶ行う「同人作家」なら、
①で創作し、印刷製本は外注して②を行い、
コミケなどの即売会で③を行うでしょう。
商業雑誌であれば、最初は①は一人、
人気が出てきたら原作付きやアシスタントで分業、
印刷製本の②は印刷会社が担って、
③売るのは、出版社や本屋やコンビニです。

手前味噌ながら、私の小説では、現在は、
①は私が行い、イラストは外注して描いて頂き、
②は閲覧用PDF作成で簡略化、
③はココナラさんに代理で行ってもらってます。
(紙の本が完売するなら作るんですけどね…)

話を戻しますと、ある程度の規模がある
「組織」でビジネスを行う場合は、
①②③は分業されていることが多いです。
社内、社外にかかわらず。

ただ、それぞれのピースには凸凹があり、
これがうまく組み合ってないと
空中分解してしまいがち。ジグソー分解。

企画・開発は「商品を理解しとけよ!」と嘆き
制作・製作は「デスマーチばかりだ!」と嘆き
営業・販売は「売れるもんつくれよ!」と嘆く。
お互い敬意を持ち、凸凹を尊重しない限り、
ジグソー(パズル)はばらばらになるのです。

全体的な視点から、そこを組み合わせるのが、
経営者であり、人事であるように思います

(現場レベルでは「工務管理」ですが…)。
皆さんの会社(組織)・ビジネスでは、
①②③の凸凹は、組み合っていますでしょうか?
そこにビジョンやストーリーは、ありますか?

私はこれまで色んな会社に属した中で、
①も②も③も、及ばずながら経験しました。
不協和音満載のジグソーもありましたし、
「創る・作る・売る」が回っていない
ことも、今思えば、ありました。
会社はうまくいっているが個人的に合わず
「完成見本=ビジネスのビジョン」が
全くわからずに無理やり組み合わせてしまい
失敗したことも、多々ありました。

そんな中、やはりピースを集め、組み合わせる
経営者や人事は重要だなあ、と感じています。
複業としてではありますが、
一人起業・ビジネスを始めてからは、
なおさら、そう思っています。

SNSでは、様々な凸凹、
ビジネスジグソーに触れることができます。

皆様の投稿なども参考にし、
勉強させていただきながら、
具体的なジグソーを組み立てていこうと思います。

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