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*ジグソーパズル物語・2000個のピースたちと繋がっていく話

世界の絶景「ウユニ塩湖」-ボリビア


2019年10月、目の前に現れたのは小さな小さなピースたち。

私に与えられた課題は、バラバラになってしまった2000個のピースたちをひとつにすることだった。

1000個のピースたちをひとつにしたことは過去に何度かある。だが2000個のピースたちを目の前にするのは初めての経験。私にできるだろうか…不安がよぎる。いっぽうで、これだけ多くのピースたちと繋がることができるのかと思うとワクワクが止まらない。なんだ、不安なんてあっという間に消え去って、早くピースたちに会いたくてうずうずしてきた。大丈夫、そう信じて箱の中に閉じ込められていたピースたちを解き放った。

まずはどんな子たちか、観察から始めることにしよう。何事もまずは相手を知ることから。

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うぅ、小さすぎて特徴がとらえにくい。

けれどもそんなことを言っていても仕方がないのでとりあえず始めるしかない。

よく見るとピースたちが閉じ込めらていた箱にはメモが残されていた。どうやら彼らには表の顔と裏の顔があるようだ。ピースとピースを繋ぐには裏の顔がヒントになるらしい。なるほどよくできている。だが、出会ってそうそういきなり裏の顔を探るのはなんだか性に合わない。真正面からぶつかっていこうと決意し、表の顔を見つめることにした。

2000個のピースたちにざっと目を通してみると、色と模様と形である程度の分類ができそうだ。そうとわかればセオリー通り、仲間分けからすることにしよう。


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よし、ボスたち発見。それとボスの脇を固めている立派なガードマンたちも現れた。彼らでまずはしっかりとまわりを固めよう。

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さて次はどこから攻めようか。


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やっぱり真ん中からでしょう。

真ん中にいる子たちは目立ちたがり屋なのかすぐにわかった。

それから青と白の中に混ざる黒い子たち。完全に浮いていたのでとりあえず隅の方にいてもらうことにした。

いい感じだ。

真ん中の次は青と白の境がくっきりと彩られている子たちに並んでもらいつつ、

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青くてまぶしい子たちのお出ましだ。


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うん、綺麗だ。

この時点ですでに年を越していた。

だが、その後も地道にピースたちと向き合い続け、2020年2月を迎えた頃には真ん中の層を厚くすることができた。

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順調に進んでいたはずだった。


しかしこの後、2か月の空白の期間ができてしまった。

ピースたちの視線を感じてはいたものの、完全に見て見ぬふり状態だった。

その間に世の中は緊急事態を迎え、外出自粛の日々が始まった。

しかし私にとってそれはピースたちと再び向き合うきっかけとなったのだ。

そして2020年4月、急成長を迎える。4月28日時点の成果がこれだ。

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約1か月でこんなにも多くのピースたちと繋がることができた。

家に長くいることでピースたちと向き合う時間が格段に増えたのだ。さらに、最初は裏の顔を探ることに抵抗があったが、ずっと向き合っていると表には現れてこない繋がりがピースたちにもあることを知った。それを知るためには裏の顔にも目を向けなければならない。またその逆もしかり。表の顔を見ると完全に同調しているのに、ちらっと覗かせた裏の顔がまったくの別物だったこともある。表面上の付き合いだけではわからないことがピースたちの世界にもあるということだ。箱に残されていたメモはこのことを示していたのだろう。表の顔だけ見ていたら何度か騙された。


そんな経験を繰り返しながらもそれから10日間、ピースたちと真剣に向き合い、よく見ないとわからないような細かな個性をも見つけ出そうと彼らとの面談をひとつひとつ重ねつづけた。そして迎えた5月8日・・・

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ついに、2000個のピースがひとつとなったのだ!やった!2000個のピースたちと繋がることができた!

こうして私と2000個のピースたちとの日々は終わりを迎えたのだった。



おしまい。



はい。今回はただジグソーパズルをしたよって話を物語みたいにオーバーに語ってみました。紙芝居みたいに思ってくれたらいいかもです。

今はやりきった達成感と終わってしまった空虚感でいっぱいですが、また挑戦してみようと思います。

夢はでっかく5000ピースです。


では、お付き合いありがとうございました。

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ちんたらとろこ
最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも「スキ」と思っていただければ嬉しい限りです。