見出し画像

「キャリア戦略ワークショップ」の後に ~せんのみなとのキャリアツーリズムアットホーム中間報告~

先日『「キャリア戦略ワークショップ」の前に』
と題して、記事を書きました。

いま私は「自宅で受けられるキャリアツーリズム」
『せんのみなと』の
高崎 澄香 さん、長嶺 将也 さんの
「キャリアツーリズムアットホーム」という
サービスを受けています。

そこで「オンライン面談」の形で
「キャリア戦略ワークショップ」
受けることになったのですが、

その前に自分の「質問事項」をまとめました。
次の3つ。

◆「狭く深く」と「広く浅く」の両立は可能か?
◆はたから見て、私らしさが発揮できるタグは?
◆私自身では気づけていない「視座」とは何か?

この「キャリア戦略ワークショップ」にて
疑問は解決されるのでしょうか?
本記事では、ワークショップの後の中間報告の形で
皆様に共有したい、と思います。

先に結論から書きます。…解決、できました!

ただし「ストレートに解決」ではなく、
「ヒント」をいただく形、
「自身で前向きに考えられるような形」で
「解決の糸口を掴めた」
ように思います。

…これってなかなかに難しいことですよね。

「ここが疑問です、悩んでいるんです!」
「ほう、それはいけませんね。
〇〇で××で△△すればいいでしょう」
「なるほど! すっきり解決!」

…これは実は解決のように見せかけて、
本質的な解決ではない。

なぜなら、釣りに例えれば、
答えという「魚」をただ与えているだけだから。
本人が釣ったわけではない。
「釣り方」をこそ本人に身につけさせないと、
今後、本人だけでは考えることができない…。


その点、今回のワークショップでは、
「釣り方」=「自分で考えられるような形」
を通して、自身で考えることを促され、
自然と「気づく」ことができたと思います。

繰り返しになりますが、
この「気づかせる」のは難しいことなんです。
人は誰しも自分の経験と主観の中で生きているから。

私もこれまでのキャリアで
「教育相談」「助言」をした経験があります。
「助ける言葉」で「指示」ではない。
このさじ加減が難しい…。

「私、〇〇の教科が苦手! 悩んでいるんです」

こう聞かれた時、
ストレートに「〇〇で××で△△すればいい」と
言うのは、わりと簡単なことです。

相談を受けに来た人よりも知識があるから。
こうすればいい、は分かるから。

でも、そのまま言ってもダメ、なんです。

表面上は「なるほど」と言ってくれても、
「考える過程」がないと自分ごとになりにくい。
本人に「釣り方」を得させないと意味がない…!


前置きが長くなりました。
実際にはこのような形で進められました。

◆①「心理的成功」と「市場価値」のお話
◆②ワーク1:他人の事例に助言してみよう!
◆③ワーク2:他人の事例に助言してみよう!
◆④高崎さんと長嶺さんの視点からの助言

…お気づきになりますか?

◆④高崎さんと長嶺さんの視点からの助言
これが先ではない。
いきなり「助言」をいただいても、
私の頭の中には入っていかなかった
はずです。

まず①では、心理的成功などのお話から。

「人それぞれ心理的成功は違う」
「何かが達成されていなくても『過程』
つまり「最大限の力が尽くされている状態」
であっても成功と感じられる」とのこと。

そこから「市場価値」の話になりました。

「職種」「職場」や「業界」とも関わります。
すなわち、挑戦期や拡大期にあるところでは、
「成功への過程」を体験しやすい。逆に、
衰退期などの職種、職場、業界では
事なかれ主義や卑屈になりがち

心理的成功は味わいにくい、とのこと。

…確かに私も、これまでのキャリアの中で
衰退産業・卑屈な職場に関わったことがある。
実体験に即して、納得できる内容でした。

はい、それを踏まえて②③のワークです。

「あなたならどう助言しますか?」というワーク。
キャリアに悩む人、転職相談に悩む人の事例が
挙げられ、「あなただったら」どのように
助言をしていきますか?というワークでした。

その挙げられた事例は、私から見ても
ツッコミどころ満載の事例でした。

ここで高崎さんは、
①「相談者、つまり私に『考えさせる』」
②「他の人がどう助言をしたのかを紹介する」
③「高崎さんならどう助言をするかを提示する」

という3段階で、ワークを進めていきます。

◆『人の振り見て 我が振り直せ』

そんな言葉が、私の脳内を駆け巡りました。

私は、この事例に対してどう助言をするか、
という脳内シミュレーションを行ったのですが、

そうすることにより「誰かへの助言を通して
『自分に対しても』より客観的に考えて、
助言を考えること」の追体験ができた
のです!

『間主観』という言葉が、あります。
英語ではintersubjectivity。
文字通り「主観」と「主観」の「間」という
意味なのですけれども、

◆「悩んでいる張本人の主観と言葉」
◆「その事例を見た私の主観と助言」
◆「同じワークを受けた他人の助言」
◆「高崎さん視点からの主観の助言」

この複数の主観の「間」を
反復横跳びさせる
ことで
「この人の主観では、こう見えるかも?」
「言葉にあらわせばどうなるだろうか?」
「間主観的に」物事を見させて、

自分の狭い経験からの主観を離れて
物事を捉えてみる…!


この2つのワークを通して
それが体験できたんです。

そもそも私たちは「客観的な世界」が何となく
「主観」とは別に「それ自体で」存在している、
と考えがちですよね。
これに対し『間主観』という概念を出した
フッサールは、そうではない、と言います。

「客観性を初めから前提すること」をやめ、
「主観の『間』で成り立っていること」を
「地道に押し広げていく」ことにより
物事を捉える
ことを提唱している。

そう、このワークを通して私は

「間主観的」に、自分自身だけでは
なかなか得られなかった「視座」に
「自然と」気づかされた
のです!

それはすなわち、3つの疑問に対する
答え(の糸口)へと「間接的に」
つながっていきました。

「私が疑問を解消できた」と書いたのは
こういう意味から、なのです。

まとめます。

本記事では「ワークショップ」の「後」に
振り返って報告しました。

最後に、高崎さんからは
『一緒に働く相手の「人」にこだわってはどうか?』
長嶺さんからは
『〇〇になる!という目標だけに一心不乱にならず、
周りを見て過程も楽しんではどうか?』

という助言をいただきました。

「自分の頭で考えた」ワークの後でしたので、
私の主観に、助言はすっと受け入れられました。
引き続き、考え続けていこう、と思います。

さて、読者の皆様は、いかがでしょうか?
「複数の主観の間」を行き来して、
物事を捉えるヒントをつかんでいますか?


もし、今回報告した内容などに興味のある方は、
リンクから、
「キャリアツーリズムアットホーム」を
ぜひ、見てみて下さい!↓

※画像は、ワークを受けながら取ったメモです。

※過去の中間報告記事は、こちらになります。

◆STEP1~3
『せんのみなとのキャリアツーリズム
アットホーム中間報告』↓

◆STEP4~5
『「今の自分では見えなくなっているもの」をこそ
~せんのみなとのキャリアツーリズム
アットホーム中間報告~』↓

◆STEP6~7
『「持ち運べるもの」をこそ
~せんのみなとのキャリアツーリズム
アットホーム中間報告~』

◆STEP8の前
『「キャリア戦略ワークショップ」の前に
~せんのみなとのキャリアツーリズム
アットホーム中間報告~』

なお、本記事で書いた
『間主観(性)』につきましては
こちらの記事を参考にしました↓

合わせてぜひどうぞ!

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!