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世界の壁 ─ソウル大学主催ビジネスコンテストに出場して─
164→39
約1ヶ月半、noteをお休みしてThe DB-SNUbiz Global Startup Challenge 2022 (ソウル大学主催の新規事業立案コンテスト)の準備を進めていました。歴史カードゲームの作成をビジネスプランに落とし込んだ結果、Round1の資料提出は突破し、164チームの中から39チームには選出され、続くRound2に出場してきました。Round 2は、オンライン形式(ZOOM)で事前提出したプレゼン動画を視聴し、審査員の方々とリアルタイムの質疑応答を行うという形式でした。
Round 2の結果は7/6に発表予定ですが、先に体験記として言語化しておきたいと思い、ここに記事という形にして残そうと思います。
何もできなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1656571119761-Piv0NpWDU4.png?width=1200)
何もできなかった。
一番の感想はここに収束するように思う。
Round 2では、韓国を中心に中国、ベトナム、インドネシア、タイ、フィリピンなど、アジア各国から色々な国のチームが参加していたため、プレゼン・質疑応答ともに英語が前提となっていた。加えて、日本人のチームは自分達の他にはいなかった。
そんな中、他のチームのプレゼンの動画や質疑応答の様子を見て一番に感じたのは、自分達の英語のレベルが低すぎることだった。
他のチームは、母語が英語でなくても当然のように英語で自分達のビジネスプランについて自信を持って話すことができている。
特に筆者は、ビジネスプランについて話す以前に言語という第1フィルターでつまづいてしまっているため、自らの主張もできないままに質疑応答の時間は終わってしまった。英語が得意なチームメンバーの1人におんぶにだっこだった。
自分達の能力不足だ、というのが真っ当な意見であり、そこは必ず認めなければいけない。一番の反省点だと思う。
しかし、そこで議論を終わらせてしまえばそこで終わりになってしまうので、ここから少し視点を変えて日本社会まで視点を広げて考えてみようと思う。
沈みかけの船の頂点を目指していた
![](https://assets.st-note.com/img/1656569300928-W1sSSWR7lA.jpg?width=1200)
「日本をいい方向に変えたい」
日本人なら誰しも一度はそう思ったことがあるだろう。
しかし、そこで満足していた。
1億人強という人口を抱える日本。
少子高齢化
IT化の遅れ
スタートアップの創出ができない
英語の力の水準の低さ
・・・
多くの課題を抱えたこの国は先進国なのか?
頭ではわかっていたが、20分ほどの発表時間を通じて、痛烈に体感した。
表現の仕方は良くないかもしれない。
海外の国が普通に動いてる船だとしたら、
私達は半分沈んでる船の一番上を取ろうとしてもがき、喜んでいるレベルだった。
本当に、意識すべき差だった。
このままでは日本は世界で戦えない?
私たちが、友達や周りの人に今回、「The DB-SNUbiz Global Startup Challenge 2022 Round 2」っていう海外のビジネスコンテストに出場して、発表もしたんだよ、と言ったら、多くの人は
え!?何それ!!すごいね!!!
よく知らないけどソウル大学ってすごいとこだよね!!!
しかも英語?プレゼン?やばいね!
うわぁそんなの自分に絶対できないなあ!
これからも頑張ってね!!
少々誇張しすぎたかもしれないが、これに近しい反応されるのではないだろうか、と思う。もちろん、この反応そのものを批判したいわけではない。
私自身も身の回りに今回の私たちのように挑戦する人がいたら惜しみなく応援や励ましの言葉をかけたいと思う。
しかし、このような観点から反応をするのはおそらく日本人だけで、どこの国も「英語で」「プレゼンをする」のは当然のことで、「面白そう!今度は自分もやってみようかな!」というマインドになるのではないだろうかと思う。偏見で満ちているという批判はもちろんあるかもしれないが、自身の経験上、こういった機会に飛び込める日本人はなかなか多くないのではないだろうか。
かといって、日本人は他の国に比べて自分が挑戦することに対して否定的か、と聞かれたら必ずしもそのようなことはないと思う。
じゃあ何が悪いのだろうか?
必ずしも挑戦を良く思わない社会風土、ではないか
「出る杭を打つ」のが日本社会の構造的な問題点なのではないかと感じた。
日々色々なアイデアが生まれては消え、が続く中で、突飛なアイデアが生まれると、よってたかって叩いて黙らせる。
いわばモグラ叩きのようにこれから伸びようとするものに対して圧をかける。GAFAMのような企業が日本で生まれないのに納得してしまった。
こんな状態では世界と戦えない。
終わりに
わずか20分の持ち時間の中で鮮烈に感じた自身の体感を文字に綴ったので偏見や主観が多くなっていると思う。気を悪くされた方がいたら、大変申し訳ない。悲観的なことばかり述べてしまったが、未来はあると思っている。
私たち自身、今回の体験はとても重要だった上、明確な危機感を伴う学びになった。
歴史を楽しく主体的に
このビジョンのもとにこれからも進んでいきたい。
応援よろしくお願いします。
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