機能不全家族 「親」になりきれない親たち
講談社プラスアルファ文庫 西尾和美著
我が家にあるのは2005年発行の文庫版ですが、1999年に出版された、超有名な書籍。
産業カウンセラー資格をとったのが、2002年でしたが、当時からずっと児童心理や教育に関心があり、「人」に対する深い興味関心の中、心理学関係の本を読み漁る中で出会ったこの一冊は、2020年になった今も、すべての人たちに絶対に読んでもらいたい一冊です。
発達凸凹児を育てている一母親として、この「機能不全家族」の概念が独身時代から持つことができていたおかげで、家庭崩壊を食い止めることができてきた経緯があります。
親になりきれていない親が多すぎます。
他にもたくさんの書籍から影響を受けはしましたがカウンセラーとして、様々な現場にサポートに入る際、「機能不全家族」をたくさん見てきました。
プライバシー問題があるので、匿名カウンセリングしか実施はしないようにしてきましたが、根が深すぎる問題にため息しか出ません。
児童精神科もまだまだ敷居が高いですし、小児科ではメンタルケアまでしてもらえません。ましてや、家族ぐるみの問題は、解きほぐすのに時間も手間もコストもかかります。手遅れになる前に。
新型コロナウィルスの世界的パンデミックもあります。DVの問題、虐待の問題、離婚の問題など、「家庭内の負」として隠されてきた引きこもりや自殺の問題なども、明らかにならざるを得ない状態です。
「危機介入」ほどやっかいな仕事はありませんが、一市民ができることは、平和に、心穏やかに、「許す気持ち」と「感謝」の気持ちを抱き続けることしかありません。
苦しい時、つらい時、泣きたいとき、叫びたいときは、素直に叫びましょう。SOSが出せなくなるまで我慢する必要はありません。
※写真は、糸島(福岡)だったかな?子供を虐待しそうな3人ワンオペ育児していた時、毎日のように海に向かって叫んでいました(笑)。友達も親戚も皆無で、夫は海外出張とか何とかで帰宅しない日々に、離婚状をたたきつけたくなる気持ちを完全に抑圧していて病んでいました。一番助けでとなるべく夫が一番役に立たないというジレンマは、ため息を通り越して、「結婚を後悔」したりもしました。
しかし、危機は病むことなく次々と襲い掛かります。泣きっ面にハチな状態も書ききれないほど体験しました。。。
振り返ればいい思い出~とか、笑いでお茶を濁すこともできないくらい過酷な状態を支えてくれたのは、結局実母と実父でしたけどね。
父親が「自宅にいない」ことも虐待ですが、父親が「自宅にいる」ことによる無関心なども場合によっては虐待となりますので。危機介入コンサルもできるようになった今、ご相談事があれば、こっそりとコンタクト取ってくださいね。専門はキャリアカウンセラーですので、就職相談、転職相談も承ります。有料です。