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ライフピボット、縦横無尽な未来を

人生のルールが激変した。

そんな見出しの本書を発見した時、好奇心から手に取り読んでみる。あっという間に引き込まれてしまったので購入。
ライフピボットとは人生の方向転換のことだ。
人生について真剣に考えてる人、漠然とした将来の不安がある人にとって「面白い」「役に立つ」発想がたくさんあったので共有したい。

人生のルールが激変した。とは…

①人生の長期化

人生100年時代と言われるように、厚生労働省は2018年の日本人の平均寿命について、男性が81.25歳・女性が87.32歳で男女ともに過去最高となったことを発表。
となれば、教育20年前後・就労50年前後・老後10年前後と平成当初と比較すると就労期間がより長くなったことが分かる。

②ライフスタイルの短縮化

2019年10月13日、トヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」との発言が物議を醸す。日本の終身雇用制度の終焉を意図する発言であり、現に転職支援サービス『リクルートエージェント』の転職決定者数の推移をみると、20代の転職は増加の一途を辿る。


さらに、2018年に厚生労働省が作成する「モデル就業規則」の副業・兼業に関する内容を変更したことを皮切りに、コロナ禍のテレワークの拡大、時間を効率的に使えるようになったこと、自身の働き方について考える機会が増えたことが、副業人気を加速させている。

転職・副業を始め多様化する働き方は、ライフスタイルの変化が頻繁になっていることを指す。

③世界の変化の加速

はサービスが利用者5000万人を獲得した年月を比較すると見えてくる。
・飛行機68年
・自動車62年
・電話50年
・テレビ22年
・コンピューター14年
・携帯電話12年
・インターネット7年
・YouTube4年
・Twitter2年
・ポケモンGO!19日

ポケモンGO!の背景は、既にスマホとインターネット等の商品が新しいイノベーションと組合わさった結果である。
イノベーションが連鎖することで、変化のスピードは指数関数的に加速する時代ということだ。

変化が激しい時代において、人生の計画は予定どおりに進むことはほぼない。
「計画」ではなく変化に対応できる「準備」が有効だと説く。
ライフピポットとは、過去の経験を通して時代に合わせて変化するスキルのようだ。

どんな準備が必要なのか。3つの準備。

①価値を提供できるスキルセット

スキルとは大きく3つに分けて、
テクニカルスキル(問題解決能力)
ヒューマンスキル(良好な対人関係)
コンセプチュアルスキル(概念化能力)
がある。(詳細は割愛、ごめん。)

②多様な人的ネットワーク構築のために「信用」と「信頼」を分けて考える。


信用とは、実績・肩書きを元に相手が客観的評価の上で相手による一方方向の関係であり、価値を提供することで得られる。

信頼とは、家族や友人などの深い関わりの人に対する主観的な評価の上で相方向の関係であり、共同作業で築くもの。

この両方を高めていくことが、変化の激しい時代に必要になると説く。

③経験による自己理解

努力は夢中に勝てない。だから夢中になれるものを探し出した方がより楽しい生き方になる。


・自分の好みや価値観
・喜びを感じるときの共通点
・辛さを感じるときの共通点

等々の内省を行った結果の自己理解は、人生の充実度・満足感が上がることに繋がる。

具体的な行動6つ

①マッチングサービスの利用

ビジネス関係でのマッチングアプリの紹介。
→バーチャルランチクラブ、yenta、bosyu等

②SNSで発信する

信用や信頼を得られやすいのは実名・顔出しであり、自分の得意な分野、役に立つ知識や面白さを発信する。
→Instagram、Facebook、Twitter、clubhouse等

③イベントに参加・登壇・主催

④コミュニティに参加・登壇・主催

⑤ギグワーク

オンラインで受発注される「単発」の仕事をのこと。
→ココナラ、ストアカ、タイムチケット等は自身のスキルを活かした仕事ができる。

⑥ギブワーク

報酬を貰わずに仕事をすること。人は社会的な生き物であり、返報性の原理を持つ。一見ただ働きのように見えて実は信用・信頼を高める行為なのだと。

読んでみた感想

正直価値を提供するスキルセットや具体的な行動6つ等、今はまだ真似できない箇所も多くある。
ただ本書が言いたいことはたった1つ、備えなさいということだ。この備えなさいはあなたなりの価値観で人生を最大限楽しみなさいと私は聞こえた。

働く時間が伸びたと聞くと少し残念に聞こえるが、私としては看護の現場に片足を残しながら色々な仕事や遊びを経験できることにワクワクしているし、激しい時代の変化は好奇心の塊の私にとっては「面白い時代」以外の何者でもない。

これまで闘牛を育てるバイト、居酒屋・ピザ屋・バー・ラジオ局AD・音楽レク・リモート傾聴と様々な副業を行ったが、全ての経験は今の楽観的な私を作っている。人混みや誰かに言われたことをやること、怒られることは超嫌いということが分かった一方で、やりたいことは即やると自負している。

将来の見通しなんて立たなくて良いから、マインドフルネスに今を最大限楽しむことがライフピボットに即した生き方なんだろうな。

とても面白い発見のある本書に出会えたことを感謝したい。

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