西武ライオンズのこと Vol.1、2023年「7月15日の歓喜」
2023年7月15日
2023年7月15日。
西武ライオンズ対日本ハムファイターズの一戦。この日は、ベルーナドーム特有の蒸し暑さの中で、息詰まる投手戦が展開されていた。ライオンズの投手はアンダースローで往年の名投手、松沼兄やんを思わせる輿座。
試合は両者譲らず無得点のまま9回を迎える。9回の裏ライオンズの攻撃。源田選手が出塁しランナー2塁、スコアリングポジションにランナーが進んだ。そして中村剛也選手がバッターボックスに入った。
スタジアムにはチャンステーマ4が響き渡る。
スタジアムにいた全員が、中村の打席を見守っていた。
会場の熱狂が最高潮に達したその時、中村選手が振り抜いたそのボールは、まるでチャンステーマ4のメロディーに乗っているかのように美しい弧を描いて、相手外野手の頭上を越えていった。
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