ケンプの演奏を聞いていると、風景が浮かんでくる ~「エリーゼのために」演奏:ヴィルヘルム・ケンプ
録音媒体に収められた音と、脳内再生音の違い脳内に刷り込まれている音があります。
そのメロディはいつでも思い出せるし、いつでも口ずさむこともできる。
ただ、その音は、いつも身近であるがゆえに、自分なりのテンポや音の強弱や音色でもって、脳内で再生されています。
この音が有名であればあるほど、フレーズがわかりやすいほど、脳内再生音は、自分だけの音になっていきます。
そのくらい自分にとって身近になっているからこそ、いつでもその音を聞きたいと思うのは自然な流れで、録音媒体をいくつ