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動かせる机と椅子の教育的意味
おとといの3月28日は、月例のモンテッソーリ読書会だった。モンテッソーリが書いたイタリア語版とその英語訳を対比しながら読んだ。おととい読んだ部分には次のような趣旨のことが書かれていた。
モンテッソーリ学校の机と椅子は、子どもが自分で好きなところに移動させることがきる反面、子どもの動きが乱暴だと、音を立てて倒れる。それに反して、ほかの学校の長机と椅子は床に固定されていて倒れることがない。この違いに、モンテッソーリの教育観が端的に示されている。
モンテッソーリ学校の倒れる椅子は、子どもが自分で自分の動きを調整することを学ぶために役立っているのである。
そういう趣旨のことが書かれている部分を読んで私は、子ども自身が失敗する自由がある場での学び、試行錯誤経験による学び、生活に役立つ学びとその支援の教育の方法哲学がここに書かれていると理解した。
そのような教育方法が、子どもが自分で自分の動きを調整する感覚と能力の育ちを促し、子ども自身の有能感と自己肯定感を生み、それが自ら学ぶ力を高めるのだと言っているモンテッソーリの声を聞いた気がした。百年余り前の話であるが・・・。