読書はアナログで
私は筋金入りのアナログ野郎で、映画も音楽もスポーツも映画館やライブハウスや球場のような"生"を堪能できる場所に出向いて楽しむ派です。
感染症が蔓延し始めてからはご無沙汰ですが。
読書も同じで、図書館や大型の書店に出向いてアナログの本を手にとって読むことが好きです。何故なんでしょうか?
理由を真剣に考えたことがないため正確にはわかりませんが、1つの理由に全体を俯瞰的に捉えながら読めるか否かがあるかと。
アナログの本であればほとんどの本が序文から始まって次に目次があるかと思います。
物理的な文字の密度や本の厚さも手にとってめくれば確認できますね。
仕事中の会議前の10分で、10分だけではお客様向けの技術検証作業をやったりディスカッション資料を作成することはできないよなぁ。
でも10分もったいないなぁ。何て時にも序文と目次だけさっと目を通すことも可能かと。
筆力の大小も理由の1つかもしれません。
電子書籍を読む習慣が無いので感覚ですが、PCやTabletで読む文字とアナログで読む文字では読者に伝わる筆力が異なる気がします。
私はIT業界に所属していてお客様のサイバーセキュリティにまつわるお悩み解決を生業にしています。
職業柄技術白書と呼ばれる最新技術をテーマにした冊子をよく読みます。
冊子は言語もテーマも内容の濃淡も様々ですが、業界内でもバイブルと呼ばれているものはなるべく印刷して一字一句読み込むようにしています。
PDFの文書をMacBookにインストールされているChromeで開いて何となく読んでいては文節そのものが持つ筆力が失われてしまうと感じています。
ただし冊子も玉石混交で無料のものから有料のものまでありとあらゆるテーマがあるので全て印刷して読み込むのは不可能ですね。
印刷して読み込むかどうかを見極めるためにPCやTabletでななめ読みするのは意味があるかもしれません。
話が逸れてしまいますが、私は旅も好きで子供が産まれる前までは結婚してからも妻を置き去りにして1人でアジアの各国を旅行していました。
年に1回程度でしたが。
中でもネパールは大のお気に入で、トレッキング目的でこれまで4回ほど訪れたことがあります。
2009年か2010年かと思いますが、4泊5日程度のトレッキングを終えて首都カトマンズに戻り旅行は残り1日となりました。
最終日は一泊50USD程度のその旅行最初で最後の贅沢宿に宿泊しました。
トレッキング中は3-5USD程度の掘っ立て小屋ばかりでGなのか何なのかよくわからない虫も出没!
その高級宿のロビーに置いてあった"Trekking in the Nepal Himalaya"と言うタイトルの本は印象に残っています。
おそらく欧米のトレッカーが置いていった本かと思います。
英語の本なので、当時の私の英語力では理解するのに骨が折れましたが、何となく筆力を感じてがんばって読んでいた記憶があります。
帰りの飛行機の時間が迫ってきてタクシーで空港に向かわなければならなかったのですが、続きを読みたくてその本をガメてきました。
帰りの飛行機の中で読破して、それまで知らなかったトレッキングのセオリーやネパールトレッキング産業の歴史なんかに触れました。
宿主さん申し訳ありません。50USDもの大金を落としたのでお許し下さい。
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