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書評「繊細すぎて生きづらい ~私はHSP漫画家~」 自分が繊細なんて…と思っている人でも目を通す価値あり
「繊細すぎて生きづらい ~私はHSP漫画家~」はぶんか社コミックスから発売された。 HSP(ハイリーセンシティブパーソン)ならではの日常を描いた漫画作品です。 HSP の人が読んでいて、思わずあるあるといってしまうような内容が重すぎないタッチで描かれています。
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HSP という単語は最近割と見かけるようになった印象ですが。 Highly Sensitive Personの略で刺激に対して非常に敏感で、繊細な気質をもって生まれた人、という意味らしいです。
私は普段から自分が繊細な人間であると思っていたわけではないのですが、たまたま Kindle Unlimitedに読み放題、漫画形式のものが置いてあったので、知識欲からさっと読めるだろうこの本を手にとりました。
読み始めてみると、 作者の体験談がまず描かれているのですが
「細いことに気を取られ仕事に時間かかる」
「他人が怒られていると自分も怒られている気になってしまう」
「光や音香りに敏感だ」
など、これは私のことだと思うようなことがたくさん書いてあり驚きました。
驚いたというのは、自分の性質に関係することがたくさん書かれていたことというよりも、この自分にとって当たり前に感じることが、多くの人にとっては「当たり前でないんだ」ということでした。
自分にとっては自分の考え方がデフォルトになるので、自分が平均から外れているということに気づきにくいのだと思います。(実際本の中でも現在自分にとって過ごしやすい環境で過ごしている人は自分が HSP だと気づかない人もいると書かれています。)
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この HSP という性質は、 5人に1人という少数派の性質のため社会において生きにくさを感じる場合があるようです。 私も本作者と同じような「生きにくさ」というものを感じたことがあり、しかしそれを自分が悪いのだと思っているタイプでした(これも HSP の性質の一つだそう)。
たまたまこの本に出会い、 HSP の考え方を理解して 自分自身を肯定できたというか、 すごく気が楽になりました。そしておそらく(これは別の日記で書きますが)自分はHSS型HSP の人間であるため、 すぐさま HSP のオフ会に参加したい、出来れば自分で会も作ってみたいと考えています(笑)。
この本の中には、 HSP あるあるな辛さに対応する手段についても書かれているので、自分が繊細かもしれないという人、もしくは私のように自分が繊細だとは思わないような人でも、一度目を通してみることをお勧めしたいです。
Kindle Unlimitedへの登録は以下より(^○^)
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