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20201104「嫌われる勇気」書評

「嫌われる勇気」を読了しました。
本書「嫌われる勇気」は アドラーの思想 (心理学) に関し”哲人” と "青年" が議論をする形で記載されております。
心理学と聞き、堅苦しい本と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には 人間理解の心理に関して記載があり、日頃 抱えている仕事の悩みや 生活に直結するような内容となっております
本ページでは 「嫌われる勇気」の中でも 特に印象に残った個所を以下紹介します。

目的論について
本書では "原因論"から脱却し、"目的論"で考えること の重要性について説いています。原因論とは文字通り 過去の出来事 (A) があったことにより 現在の状況 (結果) (B) となった という考え方です。一方目的論は  (A) を成し遂げるという目的があって (B)の手段を用いた といった考え方です。
例えば、ひきこもりに関して原因論と目的論で考えると、以下のようになります。

(原因論) 過去のいじめがトラウマで不安がいっぱいなので引きこもっている 
(目的論) 外に出たくないから 不安という感情を作り出している

アドラー心理学では トラウマの存在を明確に否定しており、我々は常に何かしらの目的を持って生きている と記載があります。
トラウマの存在、つまり原因論を 否定している理由は 過去が全てを決定する、決定論に行きつき  今現在は どうしようもない ! となってしまうからです。
ここからは 個人の考え も含まれますが、 過去何があったとしても、過去のことを考えこんでも仕方なく、今後どういう目的を持ち、目的の達成のためにどう動くかを考えることのほうが重要である と考えられます。
過去の問題に対し言い訳をしたりや無理やり問題と原因を結び付けたりしても 事は改善せず、幸せになれないと考えます。

課題の分離
本書では 人が抱える悩みは全て「対人関係の悩み」であると述べています。
自身を含み人々は 他人からどう思われるか (承認欲求) を気にしてしまいます。ここで登場するのが "課題の分離" という考え方です。
課題の分離は 他者の課題には介入せず、自分の課題に向き合う考え方のことです。
重要なのは "他人にどう思われるか" は、他者の課題であるので、自分が考えることでなく、自分の課題をどのようにクリアすれば他者に貢献できるかを考えることです。

共同体感覚
本書では上記に述べた "課題の分離" を出発点とし、最終的なゴールは "共同体感覚" と述べています。
"共同体感覚" とは "他者(世界中のすべての人・生き物)を 仲間だと見なし、
そこに自分の居場所があると感じられること" です。
大事なのは、"目の前の共同体(学校や職場など)に縛られず、
何らかの共同体の中で貢献できているという気づきを得ること"です。

その他 (印象に残ったこと)
「嫌われる勇気」 で最も印象残ったのは"人々は私の仲間である" という考えです。
※ 下記は自身の考えになります。
これまでは私は 他者は敵と考え、どこかで人を信頼できない という考えがありました。それも過去の経験が原因で他人を信頼できなくなり、また自分に自信がなくなっていると考えていましたが、全て 自分が傷つきたくない という目的で そのように考えるようになったのではないか と気づくことができました。
そして、そして 他者を仲間だと感じ、自分は その共同体の中で居場所がある のだと考えるようになってから気持ちが軽くなりました。

◆最後に
仕事や 生活の中で 悩んだり モヤモヤしている方にも ぜひ読むことをお勧めします! 自分のように 悩み苦しんでいる人が 少しでも 良い状態になればと思います!
(***下記リンクから 購入できます****)

以上
note記載: hisalive


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