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全身に塩を受ける

わかめのnoteも今日で3日目。まだまだ続きます。
昨日と一昨日書いたnoteはこちら。


昨日のnoteでお湯で茹でることで緑に変わり、しっかり冷やして締めることで綺麗な色になる話をしたと思うんだけど、今日はそれの続きの話です。

この後、"塩絡み"と呼ばれる作業をすることで、保存のきく状態へと変化します。

"塩絡み"とはなんじゃ???って感じだと思うのですが、一言で言えば、わかめを塩でまぶして漬物の状態にすること。

正直言葉だけだとわからない部分が多いので、写真を並べていきます。

違う作業に入っててわかめタンクに人が入ってる写真が撮れなかったから……。

イメージがつきにくいかもしれないけど、この写真でイメージしてもらえるとめちゃうれしい。

1枚目の写真の左側に写ってるロケットのような形をした細長いドラムの中に、茹で終わって水が切れた状態のわかめと一定量の塩を入れて、スイッチを入れるとドラムがぐるんぐるんと回ります。

イメージは洗濯機みたいな感じ。

右回転、左回転と、交互に繰り返しながらわかめにまんべんなくまぶしていき、最後はドラムを下げて、左側にあるわかめタンクの中に落とす。

タンクの中にいる人はわかめが絡まないように、ある程度まとめて掴んで伸ばし置く。

私は人が足らないときやわかめの量が多いときしかこの作業はやらないんだけど、タンクの中に入ると塩まみれになって顔中しょっぱい。

私的には、大変だなあと思う作業のひとつ。

まんべんなく塩をまぶして、まんべんなくタンクにわかめを敷き詰めたら、最後に上に板と重石となる塩を乗せる。
(写真の4枚目の塩袋を重石にしています)

これで一晩塩漬けの状態にすることで、保存のきく状態へと変化します。

そして、明日になったら漬物状態になったわかめをタンクから出して、水分を切ってから葉先の枯れている部分を切るんだけど、これについてはまた明日。

すべて機械ではなく、ほとんどが手作業。

まさか塩まみれになったり、手作業で均等になるように伸ばしていたり。
そんなこと、この仕事をするまで考えたこともなかった。

塩蔵わかめひとつとっても、その裏側にはたくさんの人の努力がある。
それを少しでも知ってもらえたらいいな。


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三浦 尚子 / Hisako Miura / ura
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