
ワーホリのつもりで日本出たけど2ヶ月で世界一周して帰ってきた
もっと外に出てみたい!と言って10月に日本を出た。
約2ヶ月経った今、私は地元にいる。
カナダでワーホリをするつもりでビザを取ってはいたけど実際にどこに住むか、そもそも働くかどうかは行ってから様子を見ようと思っていた。
カナダに到着してしばらくは「ここで生活したい」と思える地を探していたけど、いくつか都市を周り3週間ほど経った時点で「あ、私はカナダのどこにも住みたくないし、働きたくもないんだわ」と分かった。
とはいえある程度時間やお金をかけてワーホリの準備はしたし、家族や友達にはワーホリしにカナダ行ってくると言ってたので、それを白紙にする心的ハードルはあった。
けど「一回カナダを出て旅をしてみて、やっぱりワーホリやりたいってなったら戻ってくればいい」と考えて旅にシフトチェンジした瞬間、一気に気持ちが楽になった。そのまま以前から行ってみたかった場所、会いたい人がいる場所、ふと気になった場所を気の赴くままに転々としていたら8カ国17地域巡って世界一周した。
その結果見たことない世界を広く知り、見たことある自分を深く知った。
とんでもなく広い大地や壮大な自然を見て、鼻口がざわめくような空気(自然的な綺麗なのもドラッグ的な汚いのも含めて)を吸って、多種多様な人たちに会った。
どこに行っても初めて体験するものしかなく、本当に面白くて新鮮で刺激的だったけど、どこに行っても私は私だった。
観光地や買い物には興味がなくひたすら散歩してその土地を感じるのが好きなこと、高温多湿の場所では身体がダルくなって活動できなくなること、4人以上集まる空間はしんどくて基本1人か2人でいたいこと、行動する動機の7割が食べ物なこと。
他にもたくさんあるけど「ああ、やっぱりな」が何度もあって、その度に自分の解像度が高まっていった。
そしてやっぱり私は運がめちゃくちゃ良い。
行く先々で自分でも怖いくらい最高なタイミングで素敵な出会いがあった。たくさんの人に助けられて、たくさん与えられてこの旅を安全に楽しく過ごし帰ってこれた。
本当に人は優しい。
私は以前からずっと性善説を持って生きてるけど、旅を経てこの一貫した考えがより確固たるものになった。基本的にみんな良い人であり、もし相手にネガティブな感情を持つことがあれば、それはほぼ文化の違いが生んでいるんだと思った。
目の前で信じられない言動をする人がいたり、逆も然りで私が良かれと思ってやってることがある国ではタブーになったりもする。
最初は恐怖に感じたり混乱するけど、その背景(土地柄、歴史、教育、情勢)をこの身で聴いて見てみたら全部理解できた。
理解できた上で、私はその文化に合わせてまで海外に住みたいとは思わない。私が生きたいのは日本だということも確認できた。本当の意味で外に出てみたかっただけだった。
どれもこれも毎日自分と向き合う時間を欠かさなかったのは大きく影響していていると思う。ジャーナリングや瞑想をしたり、ぼーっと景色を眺めたり。方法は違えど自分の声を聴く時間は意識して取っていた。
このことがカナダを出るか否か、次はどこに行くか、この人に声をかけるか、今日は休むのかといった選択の場面での納得やしっくり感を伴った決断につながった。
無計画な旅が"あまり先のことを考えない"の訓練になった。
来週どこにいるか誰と一緒にいるか分からない、毎日予定が無いという日々では先のことを考えようがない。
香港を最後に日本に帰ると決めると、香港にいながらも「帰ったらどうしよう」とか頭をよぎったけど、帰った後のことは帰ってから考えようと香港旅を楽しむことに全振りした。
そうしたら帰国後のあれこれも今トントン拍子で進んでいる。
目の前の一つに向き合って一つずつ完了していけば、全て最高のタイミングで良い感じに流れていくことを現在進行形で実感している。
旅をしている間にやりたい事ができた。
けど今はまだそれに着手するバイブスではない。自分の気が向いた時にやればいい、急がなくてもいいけど逆にゆっくりでなくてもいい、止まって休んでもいい。
私はこの旅を通じて、どこで誰といようが自分が自分で在りながら自分のペースでいることの尊さを感じ、最も大切にしていきたいことだと思った。
最高に楽しかった、大好きな自分がきらきら輝いていた。
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