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日記#1|私と読書

こんにちは。hisa__penです。
まだまだ暑いですね。
一昨日、私は世田谷区立中央図書館に行ってまいりました。
私は高校生ごろから本を読み始め、最近でも月に平均2冊くらいは読んでいるのですが、図書館を利用したことがほぼありません。
高校時代の一時期、地元(久留米市)の図書館に通っていた時期が少しだけあったくらいです。
改めて思ったのですが、図書館で、無料で本を借りられるのって、すごくないですか…?
いや、それが図書館で、当たり前のことだと思うので、何言ってんだこの人って思われるかもしれませんが(笑)
改めてその凄さとありがたさに気付かされました。

初めての図書館は小学校の中の図書館

私の記憶の中では、私が初めて図書館(図書室)に足を踏み入れたのは、小学校の中にある図書室だと思います。それ以前に、市の図書館などに行った記憶はありません。
母は本が好きで、私が幼い頃(幼稚園に行く前)から、寝る前に読み聞かせをしてもらっていました。
「童話館ぶっくくらぶ」という、月に1冊本が送られてくる定期便をとっていました。

母に読み聞かせをしてもらうのは好きだったものの、自分で本を読むということはほとんどありませんでした。

小学生になって、小学校の中の図書室にたまに行くことはあっても、怖い話の漫画のところだけ読んだり、心理テストの本を借りたりすることしかありませんでした。
図書室の入り口には、月間で本を借りた数が多い人を表彰するランキング表が貼られていましたが、それを見ても、「そんなに本を読むのが好きな人がいるんだなぁ」くらいでした。

初めて進んで本を読み始めたのは小学四年生くらいの頃

初めて自分で本を選んで買ってもらったのは、姉と一緒にゆめタウン(西日本にあるショッピングモール)に行った時でした。
私は小学四年生くらいだったのではないかと思います。
姉と一緒に、ショッピングモールの中にある本屋さん(宮脇書店)に行きました。
姉は7つ年上で、当時中学3年生くらいでしょうか。普段は私に冷たいのですが、その時は「何か本買ってあげるから選んで」と言われました。
私はそんなに本に興味がなかったので少し困ったのですが、ふと視線をやると、「らくだい魔女とゆうれい島」のポスターが目に留まりました。絵も可愛かったし、魔女に憧れがあったので、その本を買ってもらうように頼みました。ポプラポケット文庫の本でした。

私「この本が欲しい!」
姉「らくだい魔女?これが欲しいの?いいけど。でもこのポスターのやつは5巻目みたいだから、1巻目から買いなよ」
私「でも、この本が欲しいんだけど…」
姉「1巻目から読まないと分からないよ。これでいいのね、じゃあ買うよ」
と言って、らくだい魔女の1巻目を買ってもらいました。
私はその5巻目が欲しかったんだけど…と思っていた記憶が強く残っています。
あの時私のわがままを無視して、1巻目を買ってくれた姉に感謝です。

らくだい魔女を読むようになって、他にも本を読んでみようかな、という気になりました。
姉が持っていた、「怪盗クイーン」シリーズや、「パセリ伝説」シリーズを読みました。どれも本当に面白かった。大人になった今、もう一度読み返したいと思っています。

ほとんど本を読まなかった中学時代

とはいえ、その時期に読んでいたのはあくまで児童書でした。
中学時代になると、再びほとんど本を読まなくなってしまいました。母からは「本を読みなさい」と言われていましたが…。
ある日中学校で借りた1冊の本も、結局読まずに返却してしまいました。中学時代に自分の足で図書室に行ったのは、その本を借りた時と、返した時の、2回のみです。
でも、その本を借りた時のことが、すごく印象に残っているんです。

私の中学校では、図書室のある建物が、教室のある校舎とは少し離れていました。
図書室に行くためには、一度校舎の外に出て、少し歩いて、別の建物に入り、その階段を登るとたどり着きます。

私が本を借りようと思ったきっかけは覚えていませんが、その日は雨で、図書室に行ったのは放課後でした。
テスト期間で部活が休みになっていたのか、他には生徒がいませんでした。
何時頃だったのかは分かりません。17時ごろでしょうか。外はすでに暗くなりかけていました。
私は雨の中、その図書室のある建物に向い、階段をのぼりました。
その階段も薄暗くて、階段に外が見える大きな窓があったのですが、雨がザーザーと降っているのが見えました。
雨の音以外は、本当に静かでした。
図書室の入り口の前に立つと、ドアの窓から中の灯りが漏れていました。外では激しい雨が降る中、薄暗い階段を登ってきたので、なんだか安心する灯りでした。

本の選び方もわからないし、その図書室に来たことがほとんどなかったので、私は緊張していました。他に生徒もおらず、司書の方しかいませんでした。司書の方が私の行動を見ていると思うと、とてもゆっくり本を吟味することなんてできませんでした。
恥ずかしくて、多分、適当に本を選んで、それをカウンターに持って行きました。
借り方もよくわかっていなかったと思います。
司書の方は、顔は覚えていませんが、とても優しく接してくれました。

借りた本を手に持って、先ほどの階段を降りました。
なんだか妙な達成感がありました。小さな子供が、おつかいをした時のような。
階段を降りながら、ふと踊り場で立ち止まって借りた本を見つめると、その本に愛着が湧くのを感じました。
その時の薄暗い階段と、窓の外で降る雨が、その時はとても美しく感じました。
その時の光景と、空気感と、胸に満ちていく幸せな感情が、今でも忘れられません。
ちなみにその本の名前は、「言の葉の庭」です。


本格的に本を読み始めた高校時代

中学時代の本に関する記憶は、それだけです。
結局その本は、読み終わる前に返却期限が来てしまったので、返却しました。
読書のことは、部活や受験勉強の忙しさで忘れ去られてしまいました。

そんな私でしたが、高校時代に転機が訪れました。
それは、高校一年生の時でした。
一年生の間で、全員参加のビブリオバトルが開催されることになりました。
ビブリオバトルとは、自分の推しの本をみんなの前で紹介して、みんなが「読みたい」と思った本に投票し、一番票を獲得した人が優勝、というバトルです。
全員参加だったので、当然私も自分の好きな本を紹介しなければならなくなりました。適当に選んで、適当な紹介をしました。

そしてビブリオバトルの予選の日になりました。その日は、クラスの中で班に分かれて、班の代表を決める試合でした。
私と同じ班に、西田くん(仮名)という男の子がいました。その子は授業中ずっと眠っていて、先生に怒られてばかりいました。いつもどこか気だるげだけど、誰にでも好かれるような男の子でした。

その西田くんが紹介した本が、「ドグラ・マグラ」でした。
西田くんの紹介を聞いて、私は天地がひっくり返ったような気持ちになりました。

ドグラ・マグラは、本の名前と、作者が夢野久作だということは知っていました。
現代文の文学史の授業で習ったからです。

私は、文学史はなぜか結構得意でした。本の名前や作家の名前、流派、時代、掲載していた雑誌などを、暗記項目として覚えていました。

でも、その覚えた「本の名前」が、本当に「本」だということは、考えていませんでした。
なので、西田くんがその「本」を読んで、感想を話している、ということが、私にとってすごく衝撃的だったのです。
私がこれまで暗記してきた「本」には中身があって、その中身を、私も読めるんだ。その本にはストーリーがあって、そこにはその本の世界が広がっているんだ。

そう思うと居ても立ってもいられなくなり、文学史で学んだ本を読み漁り始めました。
太宰治「斜陽」、夏目漱石「こころ」、谷崎潤一郎「春琴抄」、芥川龍之介「藪の中・羅生門・鼻・芋粥・蜘蛛の糸…」、江戸川乱歩「人間椅子、D坂の殺人事件」、夢野久作「瓶詰地獄」、田山花袋「蒲団」、森鴎外「舞姫」、泉鏡花「歌行燈」…
他にもたくさん読みました。今まで読書を全くと言っていいほどしてこなかった私が、このビブリオバトルをきっかけに、西田くんのプレゼンをきっかけに、どハマりしたのです。
本当に、感謝してもしきれません。

市の図書館に通っていたのはこの頃です。それらの作品をより楽しむために、文豪たちの伝記を図書館で借りて読んでいました。
清水書院の「人と作品」シリーズです。

そして高校3年の秋頃に、岩波文庫の「モンテ・クリスト伯」に出会いました。
これがもう、本当に面白くて面白くて。
いろんな人に布教したくて、モンテ・クリスト伯を紹介する文章を10,000字(Wordで、10ページくらい)書いて、いろんな人に見せていました。(多分引かれていたと思います)
ですが全7巻のボリュームということもあり、結局読んでくれたのは叔母と、今付き合っている彼氏だけでした…。
そこから海外のお話にハマって、「デーミアン(デミアン)」、「霊応ゲーム」、「地底旅行」「マクベス」などを読みました。

大学生になると推理小説にどハマり

大学生になるまで、推理小説というものはほとんど読んだことがありませんでした。二つほど記憶にあるのが、湊かなえさんの「夜行観覧車」と、中山七里さんの「さよならドビュッシー」です。どちらも、中学か高校の朝読書の時間に読んでいました。(朝10分ほど読書をする時間というのが設けられていました)
どちらもとても面白かったです。
しかしそれ以降は、文学史の方の作品、つまり明治〜昭和の作品にハマってしまったので、推理小説は読んでいませんでした。

最初に推理小説を読もうと思ったのは、高校3年から大学1年までどハマりしていた二次元コンテンツがきっかけでした。HIP HOPがテーマで、ドラマCDとリアルのLIVEで物語が進んでいくというコンテンツだったのですが、その中で私が特に好きだったキャラクター(いわゆる「推し」)の苗字が「有栖川」で、噂によると「有栖川有栖」という推理作家がいるとのこと。
こんなきっかけではありましたが、有栖川有栖さんの代表作「46番目の密室」を読んでみよう、と大学1年生の時に思い立ちました。

読んでみるとそれはそれは面白くて、今までになかった「本を読んでハラハラする」感覚を覚えました。
推理小説ってこんなに面白かったのか、と目から鱗でした。
推理小説なので殺人事件が起こるのですが、当時の私にとってはかなり刺激が強くて、読んでいた時、1人で家にいるのが怖かったくらいです。まるでホラー映画を見た後のような反応ですね。笑
それからは推理小説、特に本格推理小説にどハマりしました。
綾辻行人さんの「十角館の殺人」、エラリークイーンの「Xの悲劇」シリーズの4部作、知念実希人さんの「硝子の塔の殺人」などなど。
でもやっぱり、有栖川有栖さんの火村シリーズ(作家アリスシリーズ)をずっと読んでいます。(今は「長い廊下がある家」まで読み進めました)
なんといっても、主人公の有栖と、探偵役の火村先生の掛け合いが面白くて。


最近は新ジャンル開拓中

有栖川有栖さんの火村シリーズは細々と読み続けているのですが、最近はホラーや民俗学に興味があり、京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」であったり、背筋さんの「近畿地方のある場所について」「穢れた聖地巡礼について」を読みました。
とっても面白い。

他にも、超有名作家の本を実は読んでいないことに気づいたので、古本屋でそれらの本を買いました。東野圭吾さん、宮部みゆきさん、湊かなえさんなどの本です。

一昨日、図書館に行こうと思ったのは、民俗学に関する本を読みたいと思ったからです。
平日の14時ごろに行ったのですが、人はまばらでした。
世田谷区立中央図書館に行ったのですが、1階に小説や児童書があって、地下1階が人文・自然科学コーナーでした。
もう、広くて、本がたくさんあって、興奮して喉から心臓が出てきそうでした。
ちゃんと見て回ったらいくら時間があっても足りないので、民俗学コーナーから4冊と、今度旅行に行く檜原村についての本を1冊借りました。
本当に、無料でいいの!?と大興奮です。
図書館ってこんなに素晴らしいんだ…これからも、なくならないでほしい、と、心の底から思いました。
これから通い詰めたいと思います。

終わりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今日は、私と本のことについてお話しました。
紙の本を中心に読みますが、たまに電子書籍で読んだりもします。あとここ半年ほど、Audibleも使っています。
それらの媒体についてはまた今度お話しできたら良いなと思います。
♡励みになります。またどこかでお会いできたら嬉しいです。


最後に、私のブクログのリンクと、好きな本10冊を紹介したいと思います。
①「モンテ・クリスト伯」アレクサンドル・デュマ
②「デーミアン」ヘルマン・ヘッセ
③「次郎物語」下村湖人
④「46番目の密室」有栖川有栖
⑤「チェス盤の少女」サム・ロイド
⑥「霊応ゲーム」パトリック・レドモンド
⑦「兎の眼」灰谷健次郎
⑧「悲劇シリーズ」エラリー・クイーン
⑨「偸盗」芥川龍之介
⑩「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成


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