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コミックマーケット104レポ

4年ぶりにコミックマーケット104にサークル参加したまとめです。
コロナ禍を経て、以前参加した時から自分を取り巻く環境もコミケ自体も色々変ったので復帰経緯や製本の過程やC104のレポなどをテキストとして残しておくことにしました。
レポだけを読みたい方は目次から「C104レポ」まで飛ばしてもらっても大丈夫です。


コミケ復帰まで

 いやーほんとにイベントに出る事自体が久しぶりでした。

 そもそも自分は同人イベントにサークル側として参加し始めたのが2016年が最初とわりと最近で、ジャンルも主に「戦姫絶唱シンフォギア」と「宇宙よりも遠い場所」で活動していたので、シンフォギアシリーズがXVで完結した年の2019年の冬コミが最後の参加でした。そしてご存じの通りその直後一気に新型コロナウィルスが世界的にパンデミック状態となりイベントに参加するどころか、人が集まる事すらしばらくできない状態が続きました。それまで毎年何らかの同人イベントには参加していたのですが、その習慣もそこで途切れ、またイラストレーターの仕事でのユーザーと触れ合う公式イベント機会なども一切止まってしまいました。これは結構きつかった。

 そこから2年ぐらいたって、ようやく人が集まるイベントも通常通りに再開されるようになり、そろそろイベントに出たいという気持ちも出てきたのですが、コロナ禍とその後の様々な環境変化で暫くは自分の仕事に集中したほうがいいと考え、さらに本を出していた「シンフォギア」も「宇宙よりも遠い場所」も完結していたので特に出すジャンルもなく…

 コロナ禍の間、皆さんもそうだったと思いますが外出する機会が激減し、仕事も完全リモート化したことで打ち合わせなどに出る機会もなくなり、在宅して過ごさなければならなくなりました。
その間自分の仕事も一時的に減ったので困りましたが、その分せっかく時間が余っているのでこの機会に今まで見てこなかったジャンルの作品を見てみよう、ということで見はじめたのが『プリティーシリーズ』でこれにハマりました。そこから2年ぐらいシリーズを追いながら結構ファンアートを描いてはSNSにアップするようになり、それが十分本にまとめられる分量溜まった事で新しく『プリティーシリーズ』のジャンルでイベントに出る機運が自分の中で高まってきました。

しかしせっかく4年ぶりに本を作るならしっかりとした本が作りたい――

製本について

 ということで今回プリティーシリーズのまとめ本を作るにあたって
プロのデザイナーの友人のみしるさん(https://x.com/mi2asobi)に全面的にお手伝をお願いすることにしました。

 今回のデザイナー側からの製本のデザインや制作エピソードなどもみしるさんがXfolioでまとめられるそうなので興味のある方は是非参考にしてみてください。

また装丁で使った加工については既にみしるさんによるおおまかな説明がXのつぶやきで一連のツリーで行われているので以下にリンクを載せておきます。

 自分はこれまで5冊程度本を作り、全て自ら組版から編集から入稿までやっていましたが、いかんせん製本は独学なのでclipstudioを使って本としての体面を整えるぐらいが限界で見やすさや読みやすさまで行き届いた本を作ることができませんでした。これらは今までの製本を通してずっと改善したい問題点でした。なにより自分の本は必ずどこかしらにテキストが入るため、読みやすさというのは重視したい要素でしたのでそのためにIndesignも少しずつ独学で勉強していたのですが、丁度コロナ禍で製本する機会そのものが無くなってしまったのもタイミングが悪かった…。本を作るならそういったリベンジもやりたかったわけです。

 また、これは自分が本を作る時に重視している部分なのですが、「手に取ってくれた方が一回読んで仕舞ったまま二度と開かれないような本にしない事、少なくとも物理的に持っていることに価値がある本にする事」というのがあります。

 自分は漫画を描けるわけではないので、ただイラストを並べただけの本を作ったとしても斥求力がどうしても弱い本になってしまうんですよね。なのでイラストを載せるなら必ずイラストに対する注釈を入れる事や、その時々の対象作品に対して感じた解説などの読み物としてのテキストをしっかり入れ記録物として成立させる事、本の構成自体にストーリー性を持たせる事など、購入してくれた方が「買って良かった」「この本なら手元に置いておいてもいい」「何かの機会に”こんな本持ってるよ”と人に見せて話のタネになる」ような+αの価値がある本を作ろうと、その時々できる範囲で少ない知恵を絞って工夫してみています。

本自体にストーリーとコンセプトを設定するという試みは「宇宙よりも遠い場所」を題材として作った同人誌「ここすき!よりもい!!」で部分的に達成できた手ごたえがありました。

 この本を作ったことで、純粋に装丁をもっと凝った本を作ってみたいと言う欲求と同時に、今以上の楽しい本を作ろうとしても、知識や技術的に自分だけで本を作る限界が見えて来ていたところがありました。
元々それ以前にもシンフォギアの本を作っていた頃もみしるさんに箔押しの作業は手伝ってもらっていましたので。

 こうした+αへ対する興味は自分が元々定期的にコミティアを回って装丁や内容が面白い本を見つけては、友人と本を見せ合って感想会のようなことをしていた事が影響している気がします。
コミティアで面白い本を見つけるのはほんとに楽しいですからね。

 そんなわけでそういったコンセプト的にも今回みしるさんに全面的に協力していただいたおかげで今まで以上に装丁でも本文のデザインでも新しい試みができたと思います。

『pretty pretty pretty!』の制作メモ

pretty pretty pretty!

 今回C104用に作った本『pretty pretty pretty!』は過去にプリティーシリーズを題材にしてSNS上で行ったプリティーシリーズの「好きなライブ10選」をまとめたものになっています。ですのでこの本で取り扱っているのは「プリティーリズム・レインボーライブ」と「プリパラ/アイドルタイムプリパラ」と「キラッ☆とプリチャン」の3作品のみになっています。この3つで構成されている本なので3つのプリティーで「pretty pretty pretty!」というタイトルになっています。ここには絶対にpretty=かわいい本を作る、さらにダメ押しでエクスクラメーションマーク(!)までついている!という背水の陣の意志も込めてあります。何しろ本を作るのも4年ぶりなので自分を追い詰めないと完成しない恐れがあるので…

 実際は本文のレイアウトや基本構成が決まるのはかなり早かったのですが、タイトルと表紙の装丁が決定するまでかなりの二転三転があったので組版から細かい文章の編集まですべてを担当してくれたみしるさんには大変な労力を割いていただきました。編集作業については、自分としては複数人で製本作業するのが初めての試みだったため、台割エディタやスプレッドシートなどを使って細かくテキストの校正やページ構成をweb上で共有、チェックしながら作業を進めました。


 基本的に全て見開き構成の本なので台割は実にシンプルですぐにできましたが、後述するようにイラスト素材自体は無数にあるので追加ページを入れるかどうかの余地は最後まで残しながら進めていました。

見開き構成にすると決めていたので台割はすぐできましたし、追加ページも容易でした。
本文についてはこういうざっくりした構成とレイアウトをかなり早い段階で作り共有しました
各カテゴリーごとに資料と要望とを添付してコンセプトに沿ってページを作ってもらいました。
表紙デザインは本当に締め切りギリギリまで二転三転しました。これは没になった案の一つです。

 これらはほんの一例ですが本として成立させるために細かい調整をクライアント(自分です)の要望を聞きながら辛抱強く何度となく行なってくれて、このメモが実際の本になったとき素材が違和感なく再配置されどうバランスがとり直されているのか購入された方は実際の本と見比べて見てもらえると嬉しいです。

 そもそもの収録内容についてもここ2~3年ぐらいで描き貯めたプリティーシリーズのイラストは今回収録されたものの3倍ぐらいはあるので、どれぐらい収録するのかでもスケジュールと相談しつつ結構最後まで悩みましたが(本にすることを想定せずに描いたものが大半でしたので)最終的に本としてのまとまりの良さを重視して10選のみで製本化することにしました。また今回企画のスタート自体は3月ごろと早かったのですが早割入稿を目指した中で実際の作業期間は5月末から7月末までの約2か月ぐらいでした。

 紆余曲折はありましたがこの本で最も重視したテーマである「プリティーシリーズ」の対象層である女性に手に取ってもらったときにまず純粋に「かわいい」と思ってもらえる装丁にする、という部分は上手く表現できたんじゃないかと思います。

 自分を知ってる方はご存じかもしれないですが、自分の仕事のメインフィールドはTCGやゲームなど「男児ホビー」なので、正直言って女の子にとってなにが「かわいい」かは自分の中に確たるものがあまりなく、この2~3年ぐらいプリティーシリーズや他の女の子向け作品や文化を研究しリサーチしながら少しずつ勉強して獲得していきました。面白いことにSNSでプリティーシリーズのファンアートを描き始めたことで仕事上でもキャラクターやアイドルや女の子を描く機会が飛躍的に増えました。逆に最近は増えすぎて若干困っているぐらいですが…。そういった意味でも今回の本は新しいジャンルへ挑戦の本であると共に、ここ数年かけて学んだ自分の専門外の価値観へのいったんのまとめという感じもありますね。

 繰り返しになりますが、この本の仕上がりは製本に協力してもらったみしるさんの知識と技術によるところが大きいのですが、装丁に関してはこの分野に詳しいヒデトさん(https://x.com/TV4D)に多くの助言をいただきました。

 また今回は印刷所も「どんな装丁加工がやりたいか」をベースに考えたため、コミティアの印刷所ブースなどに話を聞きに行ったり、加工サンプルを取り寄せたりして色々比較検討した結果、アートカッティングや箔や特殊加工の選択肢が豊富なアクシス出版さん(https://axis-publication.com/)にお願いすることになりました。アクシスさんとプリントオンさんが毎年やっている『装丁総選挙』はノミネート作を見てるだけでもかなり装丁のアイデアの参考になるのでお勧めです。

 ヒデトさんにもたくさんの特殊加工の参考になる本やサンプルを見せてもらい、多くはこの本にはそのまま生かすことはできなかったのですが、以下の本などはシンプルに参考になりましたし、各印刷所の得意分野がページごとに手に触れられるようサンプル化されており、見て、触って、面白そう!と思ったら即印刷所に直結するので、装丁に興味のある方にはお勧めです。


 ヒデトさんとは友達付き合いも長いのですが本当に面白い本を過去に何度も作られていて個人的に尊敬しているイラストレーター・デザイナーさんなので興味のある方は是非彼のHPを見てみてください。


 また赤坂にあるスペイン料理&BAR「タベルナユキ」にも彼の本や僕の知り合いの本が色々置いてありますので近くに寄られた際は是非足を運んでみて貰えれば。料理も絶品ですが、店内の壁には色んなアーティスト・漫画家・イラストレーターなどのサインが所狭しと描かれている面白いお店です。


 後程言及しますが今回、実際のコミケ会場ではチャレンジしてみた「かわいい」に対してかなりの手ごたえを得る事が出来たので率直に言ってこの本を作ってよかったと思っています。

 今回はある程度の数を刷る事が前提の本なので本文に特殊なことはできなかったですが、その経験を踏まえて色々やってみたい加工アイデアもあるのでまた面白い本を作ろうと思っていますし、楽しみにしてもらえれば。
今回本の厚みが足りなくてできなかったパッケージ印刷とかもいつかやってみたいんですよねぇ。

C104レポ

 前置きが長くなりましたが『コミックマーケット104』にサークル参加した感想についても書いていこうと思います。

 正直に言うと「プリティーシリーズ」という新しいジャンルでいきなりコミケ参戦はかなり不安でした。そもそも自分は同人イベントとしてはコミケをあまりメインとしてはおらず、というのも自分は特定ジャンルのオンリーイベントの出身なので、この本も当初はプリティーシリーズのオンリーである「プリズムジャンプ」向けに作る予定でした。コミケは日本の同人イベントの代表のような印象ですが実際は色んな意味でちょっと特殊なお祭りですからね。

 逆にオンリーは基本的に題材となるジャンルが好きな人しか来ないので届けたい相手にダイレクトに届きやすいイベントです。今回のようにイベント参加自体にブランクがあり、かつ初めてのジャンルに挑戦する場合、そのジャンルのオンリーイベントが開催されているならまずオンリーのほうが無難だろうとは思います。

 ただまぁほんとに久しぶりのイベント参加なのと、丁度時期も夏コミの申し込みと被っていたため、コミケは普通に落ちる事もあるし試しに申し込んでみるかぁと申し込んだら受かってしまいました…。

しかし重ねてになりますが出て良かったと思えるコミケでしたね。

 とにかく4年ぶりのコミケなのでまずは今コミケがどういう風に運営されていてどういうルールになっているのかを調べる事から始めないといけませんでした。なにしろ未曽有の新型コロナウィルスの世界的パンデミックによってはじめての中断を余儀なくされた後なので現在のほぼ平常化過程にあってもその時の影響は免れませんしね。

 ちなみにコロナ禍中、存続自体が危ぶまれていたコミティアについては個人的に寄付をして支援をしていました。コミケは正直中止してもどうせ復活するだろう…という感じだったんですが、個人的に思い入れがあり一次創作の砦だと思っているコミティアだけは何としても存続させないといけない…という危機感が当時ありましたね。

 他にもレトロ印刷さんにも寄付をしたり結構いろんなところを応援していました。製本してると一度はレトロ印刷で…!みたいな憧れがありまして、まだレトロ印刷使ったことがないのに倒産されては困る…!と支援していました。イベント運営もですが印刷会社が耐えられないのではないかというのが当時一番心配したことでしたからね。

そんなことも懐かしいと振り返れるようになってほんとに良かったです。

 そんなこんなで開催期間が短縮され、一時期完全入れ替え制になったり、アーリー入場なんていうシステムができてたり、そのために人の流れて来ないサークルが多く生まれてコミケの多様性が損なわれるのではないかという危惧があったということも聞いていました。実際自分もこの間コミケに行ってないので現場でどうなっているのか肌感覚が分からなかったため、もしサークル参加しても特定の人気ジャンルじゃなければそもそも人が来ないのではないか…という心配もかなりありましたね…。

 しかし実際のC104はかなり盛況でしたし2日合計で来場者数は約26万人との事でした。一時期は3日合計70万人という規模にまで拡大していたコミケがコロナ禍の入場規制で一桁万人にまで縮小したと聞きますし、だいぶ人が戻って来たという感じですね。プリティーシリーズもコミケのジャンルとして今島一つで収まるぐらいの規模にもかかわらずたくさんの方が当方のスペースまで足を運んでくださったので大変嬉しかったです。

 ぶっちゃけサークルスペースの設営の仕方も忘れかけていたため、埃をかぶっていた設営道具を引っ張り出して今までどう使っていたのか、今使えるのかどうか点検するところから始めました。久しぶりに引っ張り出してきたPOSTA(ポスタースタンド)の塗装も剥げかけてたり設営台や会計につかってたグッズももう使えなかったので新しいものをそろえなければいけませんでした。まぁ設営グッズを探しにニトリやユザワヤや百均ショップに物色しに行くのも同人イベントに出る大きな楽しみの一つなんですけどね。

 当日は想像以上に当サークルスペースまでたくさんの方に足を運んで頂いて、いろんな方と交流できましたし、久しぶりに会う人と挨拶ができ旧交を温める事が出来ました。それと隣のサークルさんとプリティーシリーズの話ができたのも楽しかったです。コロナ禍の間にハマって特にイベントも出てこなかったのでこのジャンルについて話す相手が周りにおらず、もっぱらSNSやチャットなどでの交流がメインだったので実際にリアルで話せてとても楽しかったです。ハトサブレーも頂きましたし。

 今回全く新しいジャンルでいきなりコミケだったので本を手に取ってもらえるか不安だったのですが持ち込み分はほぼ完売で少部数だけ委託に回すことができました。すでに委託分も残り部数が少なくなっていたので良かったです。

 発注前から結構みしるさんにも在庫をもとうと言われたんですが自分は在庫を持ちたくないタイプでして、なぜかと言うと在庫を持つと在庫を減らすために次のイベントに出ざるを得なくなり、そうなると始めは好きで本を作っていたのに徐々に義務感からイベント合わせで特に作りたくもない新刊を作らざるを得なくなるという逆転現象が起こるという考えがあるからなんですよね。そもそも普段から仕事に追われてるのでその上完全な趣味であり好きでやっている同人誌で在庫という圧迫を受けたくないのもあります。なのでちゃんと想定数持ち込みの新刊が捌けたのはほんとにホっとしました。

 ジャンルとしての傾向もあるとは思うのですが、購入いただいた方の男女比も4対6ぐらいで想定していた客層とも合致していましたし、女性にもちゃんと届いた手ごたえがありました。なにより自分のサークル目当てではない一般で来られた方が装丁のかわいさで手に取って購入してくれたケースが想像以上にあったのが嬉しかったです。一般参加で特に目的もなく歩いてる層というのはオンリーだとあまりいないので今回コミケに出てリアルな反応が見れたのはほんとに良かったですね。自分の過去のジャンルだとまず来ないような層が沢山本を手に取ってくれたのでほんとに嬉しかったです。もちろん全ての購入してくれた方に感謝しているのは言うまでもないのですが、新しいジャンルですし、いくらSNSなどでフォロー頂いたりいいねしてくださる方がいても、実際のリアルイベントで受け入れてもらえる確証になるわけでもなく、かなり不安だったですし、好きで作っている本なので見返りが欲しいわけではないのですが、自分の表現した「かわいい」がちゃんと女性にも刺さる「かわいい」だった感触があったので自信になりました。

 また久しぶりのサークル参加ということで差し入れもたくさんいただきました。暑い中当サークルまでご足労いただいて大変ありがとうございます。改めてここでお礼を述べさせていただきます。

役に立ったグッズ類など


 今回みしるさんと設営についてもいろいろ情報交換して、便利そうなグッズもいろいろ探して検討してみました。買ってみた中でこのフックなんかは強度もありシンプルに役に立ちましたね。

サークル台を丁度挟めるサイズで二つ付ければウォールポケットなんかもそのままひっかける事が出来ます。僕はいつも会計のお金を即座に放り込む袋をスペースにぶら下げておくんですが、これのおかげで簡単にひっかけておくことができました。シンプルな構造ゆえに色々汎用性が高そうです。

 また、Xでも少し話題にしましたが『ウチハク』という家や出先で簡単に箔を貼ることができる文房具も面白かったです。

 今回のイベントで頒布する本に+αの要素として何かに使えるかなと思って注文してみたのですが、どっちかというとカジュアルに箔を楽しもうという使い捨て上等的な文房具なので人に渡すもの=長期保存が求められるものにはあまり向いてなさそうということで今回は使うのを見送りました。ただ次に出る予定のプリジャンには使ってみようかと思っています。

 結構面白い文房具だし、箔って印刷所が発行している加工サンプルを見ただけでは仕上がりが分かりづらい加工なので、この気軽に箔が貼れる『ウチハク』は箔をどういうふうに使うか、というイメージを実際に色々試して広げられるという意味で、かなりいい文房具だなと思います。特に透明箔なんかは仕上がりが分かりづらいですからね。

 暑さ対策としては初めてハンディファンを導入してみたんですが、一昔前はあんまり役に立たない印象だったんですがすごく涼しくて良かったですね。低速でも十分風力がある上に5時間も持ちますし、一度も充電する必要がありませんでした。あんまり外出しない生活なのでこの手のアイテムを特に必要に感じた事がなかったんですがこれはイベントに限らず普段持ち歩いてもいい実用度ですね。

 またモンベルのクーラーバックに凍らせた水とスポーツドリンクのペットボトルと首に巻くアイスパックとを入れて準備して挑んだんですが、思ったより暑くはなかったです。サークルスペースが壁に近いお誕生日席で前方にかなりスペースの余裕があったのも熱がこもらず良かったのかもしれません。自分は普段ランニングしたり山登りもしていましたし、サッカーの観戦も趣味なのでアウトドアに使うインナーやアンダーウェア系は結構持っていて、この日も撥水アンダーウェアを着ていきましたがこれもおすすめですね。汗っかきなのでこれが一枚下にあるだけで全然快適度が違います。

正直暑さの面で一番つらかったのは帰りの駅の人混みでしたね…。この炎天下の中大きな荷物を持って外の一般の待機列に長時間並んで入場した方はほんとに熱中症大丈夫だったのか心配になりました。この気象変化ですし夏の開催はもう結構厳しいのかもしれないですね。少なくとも今後待機列やコスプレエリアを日陰にする施設や運営側の対策は何か必要なのかもしれません。

サークル情報

 最後に今後の当サークル「HonoloG」のイベント参加情報を記載しておきます。

9月23日に大田区産業プラザPiOで行われる『スーパーヒロインタイム2024秋』内のプリティーシリーズ・オンリーイベント『プリズム☆ジャンプ46』に「HonoloG」でサークル参加します。

 
こちらはもうサークルスペースの申し込み抽選に受かっていますのでなにか問題が起こらないかぎりは参加は確定しています。

 お伝えしているように本来的にはこちらが本番というとらえ方でコミケのほうが出れれば出るという感じだったのでこのイベント用に『pretty pretty pretty!』の在庫は別途確保してありますので是非遊びに来ていただければ。

 元々この蒲田で行われる「スーパーヒロインタイム」内の戦姫絶唱シンフォギアのオンリーイベント「絶唱ステージ」がサークルHonoloGとして初めてサークル参加したイベントで、コロナ前まではそこそこ継続して参加していた自分のホームグラウンド的なイベントなので今回は異なるジャンルのオンリーで参戦と言うことで楽しみです。基本上記の既刊だけの持ち込みになりますが、時間があれば細かいノベルティなども用意しようと思っています。当日見かけましたら気軽に声をかけていただければ大変嬉しいです。

 絶ステも多分Pioの二階で開催されるんじゃないかなぁと思うので久しぶりに遊びに行こうと思います。9月はシンフォギアの主人公である立花響の誕生日がある月で大体そのタイミングで大きな公式リークがされがちなので、もしかするとその辺で以前公開が告知された『劇場版・戦姫絶唱シンフォギア』の情報解禁なんかがあるかもしれないですね…。
そうなるとまた僕の中のシンフォギア熱も再稼働するかもしれないです。

 長々となりましたが約1万文字の長文記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

これからもイラストレーター・村上ヒサシとサークル「HonoloG」の活動をゆるく見守っていただければ嬉しいです。



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