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地元民から愛されるスキー場の、"空白の夏"を沸かす場を編み出したい

自然豊かなリゾート地として知られる蒜山において、冬はスキーやスノーボードを楽しむことができる「ひるぜんベアバレースキー場」。
地元の方からとても愛されるスキー場の"空白の夏"を盛り上げるアイデアを募集しています。


これまでの活動

今回の活用マテリアルとなるひるぜんベアバレースキー場を管理・運営する株式会社グリーンピア蒜山は、地元の第三セクターとして、道の駅 風の家や蒜山ハーブガーデン ハービル、そばの館といった蒜山の観光の玄関口となる施設運営を手掛けています。
そんなグリーンピア蒜山の支配人である亀山さんにお話を伺いました。

ひるぜんベアバレースキー場は、米子道の蒜山インターから約5分とアクセスが良く、営業期間中は曜日を問わずナイター営業を行い、全面スノーボード滑走も可能です。
初心者〜上級者、初心者〜上級者、キッズパーク、そり遊びができる斜面もあり、併設のレストラン「Bear's House (ベアーズハウス)」はスキー場駐車場から徒歩1分の立地にあります。

仕事帰りにそのままスキー場に行って滑りに行く人がいるばかりではなく、家族でスキー場に遊びに来て、ベアーズハウス内でお母さんたちが休憩をしながら交流したり、子供達がスキー場で遊ぶのを見守っている日常があったりと、地元の方達に愛される場所として機能しています。

公式施設としては、「SAJ公認 蒜山スキー学校」と、スキー・ボード・ウエアーのレンタルショップがあり、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。2011年にはキッズパークにスノーエスカレーターを設置、2015年にはゲレンデ東側に第2ペアーリフトを増設。2017年には自動改札を導入するなど、さらなる利便性の向上を目指しています。

現状の課題感

ご想像の通り、スキー場の運営は主に冬季に限られます。ひるぜんベアバレースキー場も12月から3月終わりまでの営業がメインで、この期間を終えるとスキー場の営業は終了します。

一方で、グリーンピア蒜山は、スキー場運営以外にも蒜山そばを提供する「そばの館」や広大なラベンダー畑が広がるハーブ園「蒜山ハーブガーデン ハービル」などの施設を多角的に運営しており、これらの事業で年間を通した事業の安定化を図っています。そのためスキー場のスタッフは夏場になると、これらの事業に人員を配置され、夏のスキー場は最低限の維持管理に留めているのが現状です。

支配人の亀山さんも、夏のスキー場活用には前向きに考えたい意向はあるものの、グリーンピア蒜山として積極的に活用に乗り出すにはパワーが必要。今回のツアーでの「活用したい人とアイデアとの出会い」を、動き出すきっかけにできればと考えてらっしゃいます。

活用したいスローマテリアル

活用したいスローマテリアルは、夏のスキー場です。

広大なスペースと自然環境を活かした新たなアクティビティやイベントの場として活用できる可能性があります。冬だけでなく、夏の活用も視野に入れることで、地域の活性化や観光資源の多様化に寄与できる可能性も大いにあります。
例えば、マウンテンバイクやハイキング、キャンプ場の設置など、季節を問わずに訪れることができる魅力的な場所にすることが考えられます。他にも様々なアイデアがあるはずです。

夏のスキー場については亀山さんも事例を調べたり、アイデアを模索したりはもちろんしていますが、まだ効果的な活用方法は見出せていません。
今回、亀山さんからは「具体的な提案があれば、貸し出すことも検討します」とお話もいただいています。

この広大な土地で、夏場にどのような活用ができるのか....考えるとワクワクしますね。夏のスキー場活用のアイデア提案のチャンス。我こそが使いたい、プロデュースしたい、というアイデアをお持ちのクリエイター・企業の皆様、お待ちしています!

運営よりイチ推しコメント

冬に楽しむものとして認知していたスキーでしたが「スキー場が夏に何をしてるのか?」を考えたのは初めてで、今回のインタビューで考えるきっかけになりました。

冬のハイシーズンのために、多額のお金を維持費に費やし、しかるべきタイミングで利益を取り切るための努力を毎年していることに加え、さらに天候によって売り上げが左右することを知ると、スキーを滑れることにすごく感謝の気持ちが湧きました。

その中で、スキー場を継続するために少しでも冬のお客さんを増やすための話題を作ったり、夏の売り上げが作れることがとても重要だと感じたので、ぜひスキー場を使った面白いイベントやアイデアをお持ちの方は奮ってご応募ください!

執筆者(運営メンバー)プロフィール

企画運営メンバー 中村槙之介(なかむらしんのすけ)
まちづくりの大学を出て、SaaS系企業を渡り歩き、このタイミングでまちづくりに出戻った企画担当。価値観を考え直すきっかけになる場やイベントの企画運営が好み。最近は街歩きとDJに忙しい日々。