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シン・エヴァンゲリオン劇場版の公開と進撃の巨人の完結に際して思ったこと

 みなさんこんにちは、Hiruと申します。記事をご覧頂きありがとうございます。普段は、澤野弘之さん楽曲の和訳を中心に記事を投稿しているこちらのnoteですが、今回はただの感想文を投稿させて頂きたいと思い、キーボードを叩いております。

 私はアニメは好きだったんですが、アニメに対して悔しさも感じながら過ごしていました。アニメ見盛りの小中学生時代、私は実家のある沖縄県に住んでいましたが、なかなかアニメがやらない地域でした。

 もう十数年前のことになりますのであまり良く覚えてはいませんが、日曜日の夜に、沖縄県では貴重な同時ネット放送の『ワンピース』がやっていた時代、毎週のように見ていましたが、気づいたらいつの間にかワンピースが放送されなくなっていました。私とルフィの冒険は空島から落ちてきたまま進まず、長い間止まってしまっていました。

 ある日学校がたまたま早く終わり、家に帰ってテレビを付けたら、ルフィが知らない所を冒険していたのを見て、そこはかとなく落ち込んだのを覚えています。現在では、ワノ国篇がアニメで放映されていることは承知していますが、私にとっては空島から落ちてきた青海で今でも止まったままです。

 沖縄で当時放送されていた『ワンピース』『こち亀』『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ポケモン』(確か土曜の夕方5時ぐらい)以外のTVアニメで、私がよく見ていたのは『遊☆戯☆王DM』『名探偵コナン』の2つでした。それらは沖縄ではテレビ放送が無かったので、TSUTAYAでビデオを借りて初めの方から見ていました。「これをテレビで、しかもタダで見てる人たちが本当にいるのか…?」と幼心に思っていたぐらいです。

 なので、小学生ぐらいの当時の私がアニメを楽しんで見れていたかと聞かれればそうではありません。むしろ誰とも競っている訳でもないのに、TSUTAYAのレンタルの棚に続巻がずらーっと続いているのを見て、早く次を見なきゃと思ってしまっていました。中学生ぐらいまで、同じような生活をしていたように思います。

 高校生になって実家にノートパソコンが置かれるようになり、その時ぐらいに『新世紀エヴァンゲリオン』を全話初めて得ました。もう『:序』は公開されていたと思いますが、意味の分からなさに色々な考察サイトをネットで調べていたことを思い出しました。

 高校2年~3年になってぐらいからは、海外ドラマにハマった影響で英語の勉強ばっかりしていたので、アニメとは少し距離を置いていた時期になっていました。

 総じて振り返ってみると、アニメが好きだったんですが、なかなか見られない状況にいることを残念に思ったり、ケーブルテレビを契約している友達のことを羨ましく思ったりと、何かのコンプレックスのような気持ちを抱いたまま過ごしていたなあと感じています。


大学生になり、沖縄を出て福岡にある大学に進学し、そこ1人暮らしをしていた際に『コナン』が土曜日の夕方6時に放送されているのを見た時は感動しました。

『コナン君が、、提供を読んでる、、!!』

 ビデオで見ていた時は謎の空白の時間だったこの部分に、コナン君が提供を読んでいるのは知ってはいましたが、「めいたんていコナンは…」の声を実際に聞くと感動もひとしおでした。

 大学生の時から比較的自由な時間が増え、『銀魂』『遊☆戯☆王ZEXAL』など様々な時間通りに放送されるアニメと出逢い、アニメをよく見るようになり、遅ればせながらその頃から少しずつアニメを見るのが好きになっていきました。『ガンダムUC』も友だちに勧められその時期ぐらいから見始めるようになりました。

 中でも『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ、『進撃の巨人』は私がよくアニメを見るようになった当時に出逢い、今年完結するまで長いこと追いかけ続けてきた作品でした。といっても、2011年~2013年頃にかけて出会った作品ですので、古参でも何でもありません。

 約8年~10年もの長い間、楽しみにしつつも、完結しないで欲しいと思っていた作品は他にありません。それぐらい個人的に思い入れの深い作品です。

 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は今年の3月に公開、『進撃の巨人』は別マガで今年の4月9日に完結し、最終話を収録した単行本が6月9日に発売され、完結を迎えました。
 どちらも完結から約半年以上経った今日現在、なんとなく少しずつ興味が薄れつつある自分に気付きました。何言っとるんや、当たり前やないかという事ではあるのですが、終わった途端にはこんな気持ちになるのかと思いました。

 以前観た、ある映画のラストシーンと今の心境がすごく重なるなと思っています。それが、

 『トゥルーマン・ショー (The Truman Show)』です。あらすじ等の紹介は省きますが、最後の最後に、これまでトゥルーマン・ショーを散々に楽しんだ警備員の2人が、番組が終わった直後に「番組表は?」と、次に見るテレビの番組表を探すというシーンがあります。

 何だかんだで、何年も何年も追いかけたものであっても、終わってしまったら次!となってしまうのは、トゥルーマン・ショーという1つの番組が
エンタメとして消費されてしまう、というちょっと皮肉めいたラストが印象的でした。

 私自身も『シン・エヴァ』『進撃の巨人』が完結してしまい、次!となっているんだよなあと感じています。

 アニメではこういう寂しさを感じることが無かったのは、恐らくなんですが小中学生時代になかなか最後まで観られたアニメ作品に出会えず、その耐性・抗体のようなものが付いていなかったのかな?と思いました。

 一方で、「こういう気持ちは別に初めてでは無いんだよなあ…」とも同時に思っていて、何でだろう?と色々振り返ってみると、所謂「ニチアサ」の戦隊シリーズで既に経験済みだったと判明しました。これは沖縄でもちゃんと時間通りにやっていましたし、長いこと見ていました。

 私自身は、マジレンジャーとかハリケンジャーとか、アバレンジャーとかの世代で、1年ごとに訪れる切り替わりのタイミングでは、最終回に悲しみ、新しい戦隊シリーズの初回は、心では仁王立ちして、品定めをしながら見ていました。1ヶ月も経てば、もう前のシリーズのことなんてほぼ忘れてキャッキャしながら見ていたような気もします。

 好きなものを散々楽しんだ後に次!となる気持ちは比較的正常で、また好きなものを増やすことが出来る機会を増やすことが出来るのかもしれないですね。

 少しずつ興味は薄れていくのかもしれませんが、『シン・エヴァ』や『進撃の巨人』は私の人生においては、忘れることの出来ない作品であることに間違いはありません。エンタメとして消化されることに寂しさをも覚えますが、そういうものなのだと納得しながら、新しい作品との出会いにも期待しつつ、過ごしていきたいです。

 こんな個人的な感想、思いをつらつらと並べたばかりの記事となってしまいましたが、最後までご覧いただいた皆様に厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 今後の私のアニメライフに、溢れんばかりの呪いと祝福を…。

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