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#恋愛

小さくて大きい恋の話

小さくて大きい恋の話

好きなカフェが閉店になるので、
四連休、通った。

毎日雨が降っていた。
思い返してみれば、このカフェで過ごす時間に
雨の記憶は無い。

家から少し歩くそのカフェに行くのは
お天気が良くて元気な日ばかりだったから。

そんなわけで、この4日間は私にとって非日常だった。

終わることが分かっているから、
非日常が日常になった。

終わることがいつか分からない人生だから、
毎日を非日常のような気持ちで

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色褪せない

色褪せない

リズムを聞くと思わず体が揺れてしまうくらいには
音楽が好きだ。

なので、外でイヤホンはつけない。
揺れずにはいられないし、
イヤホンをしていると聞けなくなる、
風の音や鳥の鳴き声や、街のざわざわも好きだから。

子どもの頃の放課後のお気に入りの場所は、
市立図書館の視聴覚室。

お友達と、イヤホンでドリカムを聞き、
帰り道でパピコを半分こにしていた。
歌いながら、自転車でびゅんびゅん帰宅。

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26歳の私へ

26歳の私へ

今朝、仕事で使えるノートを探していた。
本棚に小さなサイズのものを見つけた。

もう少し大きい方が良いなと思いながら表紙を開くと、
そこには2006年の私がいた。

26歳の私は、その日誕生日を迎えた様だ。
広尾でバナナジュースを飲んだらしい。
なんとなく、そのバナナジュースのことを覚えている。
大人の街で飲む、子どもの頃から好きなバナナジュースは、美味しかった。
月曜日、外回り中の出来事。

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