26歳の私へ
今朝、仕事で使えるノートを探していた。
本棚に小さなサイズのものを見つけた。
もう少し大きい方が良いなと思いながら表紙を開くと、
そこには2006年の私がいた。
26歳の私は、その日誕生日を迎えた様だ。
広尾でバナナジュースを飲んだらしい。
なんとなく、そのバナナジュースのことを覚えている。
大人の街で飲む、子どもの頃から好きなバナナジュースは、美味しかった。
月曜日、外回り中の出来事。
26歳の私は憂いていた。
仕事はうまいこと行かないし、
プライベートは散々らしい。
ちなみに「参ざん」と書いてあった。
変わらない。
もう立派な年なので、考えて過ごさなきゃとのこと。
変わらない。
あの頃は毎日とんでもなく楽しかったな!
という記憶しかないけれど、
当時は当時でぎゅっと苦しいこともあったに違いない。
26歳の私に教えてあげたい。
その後、もっと辛いこと、大変なことが起きます。
営業職はもう少しで終わって、内勤になります。
しばらくはただただ楽しく働くけれど、
職位が変わる頃、とても悩み、もがきます。
いくつか病気にもなります。
体調が辛いのは一瞬だから安心して。
でも一生付き合うことになりそうです。
友人に話すと引かれたり、笑われたりする恋愛をします。
もうすぐ出会うよ。
初対面で「かわいいね」と手の甲にキスをする稀有な男性に気をつけて!
でも、後悔はしていない。
恋愛をするたびに、もうこんなに好きになれる人はいない!
って思うでしょ?
大丈夫。また出会えます。
家族のことでも悩みます。
お金は減ることもあるけれど、心配しなくて大丈夫。
それぞれの辛い出来事を、
一つ一つ乗り越えます。
残念なことに、もっと立派な年齢になった今も
乗り越えている途中のものがたくさんあります。
時には、乗り越えられないことも出てきます。
いつまで経っても器用にはならない。
でも、辛い時に必ず寄り添ってくれる人がいます。
愉快なお友達もたくさんできます。
相変わらず素敵な人に出会う人生です。
これから出会う趣味もあるよ。
だから、憂い過ぎずに生きてね!
手頃なノートは、結局見つからなかった。