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【胸郭の使い方がハムストリングスの機能を高める】

ピッチャーが下半身を上手く使う為には上半身の使い方を変えてあげる事も必要になってくる。

大臀筋やハムストリングスなど身体の後ろ側を利用するには「対角に存在する胸郭の位置関係と機能」が求められてきます。

胸郭は「閉じるー開く」と「前方位ー上方位(上向き)」の位置関係と機能が挙げられます。

ハムストリングスの関係を考えると下記になります。


①胸郭が「閉じていて前方位に存在する」→ハムストリングスの機能向上
②胸郭が「開いていて上方位に存在する」→ハムストリングスの機能低下


アスリートは勿論①のパターンが多いが、②はいわゆる無理やり胸を張った「後ろ重心の姿勢」になります。

スポーツをする上で必要になってくるのは「閉じた胸郭の前方重心」になってきます。

基本的には陸上などの前方に意識を向けるスポーツ界で結果を残しているアスリートは胸が閉じています。

逆に上半身のサイズ感で競うボディビルダーの方は胸を開いて反ったポーズをとっています。

これは身体を効率良く使う為の結果なので、どちらが良い悪いと言うわけではありません。

アクセル筋と呼ばれるハムストリングスは「前方推進力を高める為」には欠かせません。かつ「筋肉の伸張反射」を起こすには「ある程度筋肉が引き延ばされた位置関係」を作る事が必要です。

その為には筋膜の関係上、背中の筋肉が引き上げられる(仙骨の位置が高くなる)状態をナチュラルにしてあげます。

「胸郭の前方位→背面の筋肉が引き上げられる→仙骨が立つ→仙結節靭帯を経由→ハムストリングスが引っ張られる」


この様な関係が成り立ちます。

スポーツによって必要な筋肉は変わってきます。だからこそその筋肉が効率良く力発揮する様な状態を整えてあげることは、パフォーマンスを高める為に必要な作業となってきます。

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