もうアダルトチルドレンと呼ぶのやめません?【よりよい言葉あります】
私はアダルトチルドレン当事者の課題解決とウェルビーイング実現のために、新しい定義を考えました。
今回の記事では、3つの言葉をご紹介いたします。それは、
「サーカス・トレーナー・ペアレント」
「サーカス・アニマル・チルドレン」(ペットチルドレン)
「サーカス・ファミリー」
以上の3つです。なぜなら、
親にも責任あるのに、子だけが責任とってアダルトチルドレン克服したいと思いますか?
アダルトチルドレンという言葉は、心理研究を行う視点において本質的でありながら、当事者が抱える課題解決にはなかなか結びつかないという問題点を抱えています。
この言葉が当事者にとって適切に作用しない理由は「アダルトチルドレン」が家庭内で経験した問題の背景が言葉に反映されておらず、親の家庭機能欠損が含まれていないからです。
アダルトチルドレンの当事者は、過去の経験が影響し、現在の人間関係や自己認識に苦しむことが多くあります。
しかし既存の「アダルトチルドレン」という言葉は、家庭の不全に関与する親側の要素を含まず、十分に彼らの課題を解決する手がかりになり得ていません。
このままでは当事者が真に自分を理解し、前進することが難しいのではないでしょうか。
子だけでなく親と家族を指す言葉もセットであった方が公平ですよね?
そこで、私は新たな定義として「サーカス・トレーナー・ペアレント」「サーカス・アニマル・チルドレン(ペット・チルドレン)」「サーカス・ファミリー」という概念を提案します。
「サーカス・トレーナー・ペアレント」はサーカスの調教師、すなわち家庭機能が欠如している親を指します。
「サーカス・アニマル・チルドレン」はその影響を受けて育ったアダルトチルドレン当事者を指します。
「サーカス・ファミリー」は家庭全体の機能不全を示します。
とくに当事者は想像してみてください。
機能欠損の親は子をしつけるために、支配・過保護・過干渉したりするが、子の気持ちに寄り添わないし興味もないので放任することもあります。
(アダルトチルドレンの)子は衣食住を確保するために、本来とらなくていい親の機嫌をとったり「いい子」でいようとします。
これって、ペットとその飼い主との関係に似ていると思いませんか?
さらに、いい親いい子の関係は不健全でありながらも家族や家庭を演じようとしているサーカスの調教師と動物たちのようにも感じませんか?
実際、心理学の分野では「足を鎖で固定しつづけた結果、鎖を外しても逃げ出せなくなったサーカスの象」を制限的信念(リミティング・ビリーフ)の例えとして用いられています。
サーカスを用いた機能欠損家庭の解釈モデルと3つの言葉は、これまでの「アダルトチルドレン」「毒親/毒親育ち」に代わる、より現実的で課題解決につながる概念になると私は考えています。
ペットチルドレンならより多くの当事者が「早く自立したい!」と思うようになるのでは?
ペットチルドレンの当事者がこの新しい定義に基づいて自分の状況を再認識することで、現在の課題を整理し改善の方向性を見つけやすくなることが期待できます。
さらにトレーナーペアレントやサーカスファミリーという表現が今後普及することで専門家との理解も深まり、サポートの体制を築きやすくなることも期待できます。
ご覧の方の中でコーチ・カウンセラー・セラピストをはじめ心理職の方々には、アダルトチルドレンという言葉が課題解決の遅れをもたらしていたこと、親を過度に神聖視する社会の風潮があったこと、毒親という言葉が親の責任を不必要に大きくしていたこと、これらの功罪について再考されてみてはいかがでしょう?
私個人のおすすめは?
サーカスファミリーという心理的安全性に欠ける環境をサバイバルしてきたペットチルドレンには知識や理解を深めるだけでなく、マインドフルネス状態による心理的安全とその時間を増やすことをおすすめしています。
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