シニアの視点 今の若者は根性がないの!?
「今の若者は生意気ではなくなった=根性が足りなくなった気がする」
ある80代の男性に我々のインタビューを通して、
今の若者の印象や差を感じる部分をお聴きしたときの回答です。
高齢層と若者層の生き方の違い、それによる人間タイプの変化について
今回はまとめます!
ということで、
「今の若者は根性がないって本当?」
「ジェネレーションギャップを感じる理由はどこにある?」
(前置きとして、この男性は感情的になっているわけではなく、
自分たちの世代と比べての違いをお話しいただきました。
決して、若者を嫌っている方ではないことをご理解ください。)
根性ってそもそも何!?
調べた結果、以下のようなものが適しているのではないかと思います。
・やる抜くための強い性質
・物事を達成するために、もっている根本的な性質
(ちなみに、根性論とは、苦難に屈しない精神をもっておくことで、
どんな問題も解決できるとされる考え方らしいです…)
根性と生意気の関係性!
根性は上記の通り、物事を成し遂げるための根本的な強い本質。
軸とか、土台とか、基本部分が強い性質・熱量を持っているということ。
生意気 つまり、積極的に意見を述べたり、異なる評価をしたりすることが
今の若者はなくなっている部分である。
男性はこう言いたかったと解釈しました。
根性が流行りだった高齢層の方々!
どの年代でも流行りの言葉はありますが、
今の高齢層の方々は根性 という言葉が流行っていたといっても
過言ではありません。
理由① 復興と経済成長
今の高齢層の方々は、我々若者が経験したことのない戦争について
よく理解している世代の方々であると思います。
戦争がどういうもので、戦後には何がまっているのか。
記憶に残っている方々も多くいらっしゃると思います。
戦後には復興が必要です。
ただでさえ、困難な戦争が終わりを迎えたにもかかわらず、
戦後復興を継続して行っていく必要がありました。
すべてが破壊されていて、一つ一つ継続して修復する必要がある。
時に、辛かったり、心が折れかけても、努力・忍耐・根性をもって
必死に継続してこられたのだと思います。
個人としての強さに限らず、国や集団として
復興や成長に直接つながるため、より根性・忍耐は
求められたのではないでしょうか。
理由② 企業文化としての根性
高度経済成長期の日本では、一般的に終身雇用や年功序列が一般的でした。
長時間の労働や会社に対して忠誠心を持つことが美徳であり、
そのためには根性・忍耐などの力をもって行動することで、
昇進や給与面に影響することが一般的でした。
根性・忍耐力はもっておくべき必需品だったわけです。
理由③ 教育、メディアの面
加えて、当時の教育は忍耐や根性を重視していました。
何事にも順位など、評価基準をもうけ、強さをみにつけるための教育を
受け、就職先でも大切な軸としていました。
メディアなどの面でも、当時 男→漢 などより強さをもっている方が上にたち、いわゆるかっこいいとか、当たり前であるとされる作品が多くありました。
考え方が違う若者世代!
今の若者・Z世代は高齢層の方々と比べ、
価値観が異なることが多くあります。
効率性やワークライフバランスを重視するのが今の若者の傾向です。
理由として、デジタル化により、便利さが増した世の中であり、
幼いころからテクノロジーに慣れていること。
また、多様な働き方があることが当たり前であり、勤続年数だけでなく、
フリーランスやリモートワークなどデジタルを駆使した多様な働き方を
望んでいる傾向があります。
メンタルヘルスについても寛容になり、
自分自身のストレスコントロールや、会社成長 < 自己成長と考えることも当たり前になっています。
シニア世代と若者世代のギャップ!
上記の理由も含め、シニア世代からすれば、
若者に甘さがあると考えたり、過度なストレスを避ける=根性がない と
考えることになっても仕方ないことです。
昔は個人よりも、集団。
嫌でもなんでも行動し、
例え無駄にみえることでも時間を惜しまず、続ける。
この時代を生き抜いた今の高齢層の方々には、敬意を表します。
若者世代からすれば、おそらく耐えられないでしょう。
まとめ
今回はシニア世代の視点、今時の若者は根性がないのでは?
についてでした!
どちらの世代がより辛いとか、あるかもしれませんが、
決めるべきではないと思います。
異なる環境で生きているため、双方辛い部分はありますし、
理解しあえないこともあると思います。
今、中高年やシニア世代は
自分より下の世代の文化にあわせなければいけないストレスが
すごくあると思います。
これだけ、流れがはやく、情報過多の今。
お互いの生き方・活き方を尊重しつつ、
良し悪しを見極めて、活かすことができる世の中・めぐり逢いであれば
いいなと個人的に思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?