Wikipediaの寄付圧を「タダ」でかわした小さな奇跡の連携プレー
みなさん、きょうもWikipedia、使ってますか?
私は「本業では使わないが、noteでは使いまくる」派です。
そうすると、出ますよね、最近、また、アレが。
これ。
鋼の意思で無視してスクロールダウンすると。
スクロール先に、
「スクロールせずにご覧ください。」
って、「貴様を見てるぞ」という威圧感。
もうね、21世紀の日本は自宅PCのスクロールまで筒抜けな監視社会なワケですよ。
「うざい」と思いつつ、散々利用している身としては後ろめたい。小心者なので。
で、結論から書くと。
寄付しちゃいました。1000円。要求額の3.3倍も。
でも、私は脅しに屈したわけじゃない。
同情したわけでもない。
単にnoteのネタになるな、と思ったからです。
毎度くだらない話ですが、ちょっと面白かったので聞いてくださいな。
懐かしの『ゲーム批評』
寄付まで押し切られた要因のひとつは前掲の「催促」です。
でも、これ、これまで何度も「めんどくさいから、そのうち!」とかわしてきた実績がありまして。
今回の寄与度もせいぜい2%ぐらいかと。
今回、グッと来たのは、Wikipediaで「寄付のお願い(ウィキペディア)」なる項目を調べてしまったこと。暇人か。
いまや1000円も払った大スポンサーなので、堂々と引用します。
寄付のお願い (ウィキペディア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寄付のお願いは、ウィキペディアのウェブサイトに表示されるバナー。
(中略)
寄付バナーは2010年から試験的な運用が始まった。以後、継続的に募金キャンペーンが行われ、定期的にバナーが現れることから、インターネットにおける恒例行事とも言われている。
ウィキペディア存続の危機を訴える寄付バナーには、記事の可読性を損なうことへの批判だけでなく、ウィキメディア財団の財政状態を考えるとむやみに不安を煽りすぎではないかとの声もあがっている。
日本語版ウィキペディアにおいても、通常スマートフォンのスクリーンショット2枚分にもなる寄付のお願いに対して2020年9月から「寄付圧が以前より強い」などとして再び話題となっている。
(適宜抜粋、太字は高井)
話題になってたのか。へえ。
高井さんの背中を押したのは「寄付圧」という言葉。
寄付圧。
いいねぇ、語感が。
これでゲージが25%ぐらいまで行きました。
どういう価値観か、自分でも謎です。
でも、もっとデカかったのは、「関連項目」にあった1行。
懐かし!!
再び、堂々と引用。
ゲーム批評はマイクロマガジン社が1994年から2006年まで発行していた主に家庭用テレビゲームの批評を中心としたゲーム雑誌のタイトル。
レビューについては、ゲームを発売後に完全に遊んでから評価するというコンセプトで行われている。実際に完成し発売された製品を購入してプレイしてから評価を行うことで、公平中立かつ公正な批評・評価が行えると主張していた。
メーカーへの癒着や配慮、迎合を避けるため、コンピュータゲーム関連企業からは広告を受けつけず、あくまで雑誌売上げによる収益のみによって雑誌の維持を行うこともコンセプトとしていた(裏表紙は「ゲームの広告を入れません」という宣言が書かれていただけのシンプルなものであった)
(適宜抜粋、太字は高井)
私、この雑誌の大ファンで、特にがっぷ獅子丸先生の連載『悪趣味ゲーム紀行』を愛読してました。単行本も『2』まで持ってて、今でもたまに読むアホなおっさんです。こんな本。
ご興味あれば、末尾にAmazonリンクを置いておきます。
「そうか……Wikipediaは『悪趣味ゲーム紀行』の母体たる『ゲーム批評』と同じ思想に連なるのか……支えねば!!」
と思ったわけじゃないんですが、妙なご縁を感じて、ここでゲージは50%ぐらいまで行きました。
「そのうち500円ぐらいは投げ銭するかもしれない」くらいの温度。
まだ、あと一押しがなければ、スルーする気満々。
これが一昨日(9月11日)のことでございました。
2人目の「招かざる客」
そんな「寄付ゲージ50%」状態だった昨日。
ゴロゴロしながらスマホいじってて、ちょっと調べものしたんです。
「『哀愁』の原題って……ロンドン橋じゃないし……どの橋だったっけ?」
と思ったのが、運の尽き。
この時は読者の98%にならい、「見て見ぬふり」に成功。
ところが、別件でググったら、またWikipedia様が検索トップで。
クリックしたら、
来た!
これが噂の「通常スマートフォンのスクリーンショット2枚分にもなる寄付のお願い」か…。
前日にその存在をお勉強したばかりだったので、嬉しくなっちゃいまして、この時点でゲージは75%に。
でも、まだ満タンじゃない。
ここで小さな奇跡が起きたのであった…(←大げさ)
ゴロゴロを継続しつつメールをチェックしたら!
なんと、ジャストのタイミングでPaypalからクーポンが。
Paypalは、それこそ海外への寄付なんかにしか使ってないアカウントで、最近休眠状態。
「私のこと、忘れないでね」的なクーポン配布はこれまでも500円のが何度か来ていた記憶が。
使用期限は24日まで。
使う予定、なし。
渡りに、船。
手数料分を追加したりはしない、清々しい「右から左」感。
クーポン適用、確認。
みっしょんこんぷりーと!
これが、昨夜のツイートの顛末でございました。
そのまま腐りそうなクーポンを横流ししたら、Wikipediaのえらい人からメールまで来まして。
いや、いつもながら、偽善って、気持ち良いですね!
なお、過去の偽善はこちらから。
「圧」を逃れる本当の方法
そして今朝。
「noteに書き残しておこう」とPC開いて、大スポンサーの気分でWikipediaに行ったら。
まだ出るやないかい!
いや。
落ち着こう。
これね、消す方法、あるんですよ。
Wikipediaにログインすればいいんです。
ほら!
消えた!
意外と知られてないですよね、この技。
ログインするだけで、消えるなんて。アカウントもすぐ作れますよ。
あれ……。
これ、別に寄付しなくても、「圧」はかわせるような……。
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