【哲学・科学・文化】われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。⑥
われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。
過去5部の続きを書いていきます。
今回は1950年代に行われた伝説的な科学実験に関して書いていきます。
それは「ユーリーとミラーの実験」と呼ばれるもので、科学者のハロルド・ユーリーとスタンリー・ミラーによって行われた、まだ生命が存在しなかった太古の地球を再現しようとした実験です。
実験の目的は、生命の存在しない海から生命を誕生させることができるのか、というものでした。
ユーリーとミラーは以下の通り実験を進めました。(細かい部分は省略しています。)
①原始の海と大気を再現するために、水、メタン、アンモニア、水素を複製
②それらの混合物を加熱して、たぎりたつ海を再現
③そこに電気ショックを与えてカミナリを再現
④海がたぎりたつところから冷えていって今の地球になったように、その混合物が冷えるのを待つ
結果は、残念ながら生命が誕生するということはありませんでした。
その時に使われた原始の地球の海を模したものは、今ではカリフォルニア大学サンディエゴ校の戸棚に保管されています。
原始の地球を再現しても、生命がないところから生命が誕生するということは確認できませんでした。
では、われわれ生命はどこから来たのでしょうか?
つづく。
吉村先外
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