見出し画像

【哲学・科学・文化】われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。③

久しぶりに戻ってきました!
われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。

これについては過去2部書いていますが、ようやく続きを書いていきます。

われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。
人類の起源と人類の死後についてはいままで宗教的なイメージで語られてきたことは書いてきました。
科学で証明ができなかったからです。
ですが、ついに科学的な根拠が出されようとしています。

・人類の起源

画像1

まずは人類の起源について。
人類の起源については今まで2つの説しかありませんでした。
①神が人間を完全な形で創った
②海から陸に生物が上がり、進化を経て人間になった

この②はダーヴィンの進化論と言われ、科学的に疑問の余地がないほど確立されています。
(ダーヴィンは間違っていたとする本も多数出版されていますが、ほとんどが宗教に価値を置く団体や人が書いたものです。)
ダーヴィンの進化論は、科学的に観測可能な事実に基づいているのと、生物が長い時間をかけてどう変化し環境に適応していったのかを明確に説明しています。

また、ハーバード大学にはスティーブン・ジェイ・グルードという有名な古生物学者、進化生物学者、科学史家がいました。

断続平衡説という説を発表したことが有名です。
進化は坂道の様にゆっくりと起こるのではなく、階段の様に一気に変化し、その先数百万年変わらず、また一気に起こるといった説です。
化石の地層を調べると進化前と進化後の中間にあたるような生物の化石が発見されないことから、このようにして生物は進化するという説を発表しました。

このスティーブン・ジェイ・グルードによっても、生物は進化し人間が生まれたという説は立証されました。

ちなみに進化論を初めて提唱したのは実はダーヴィンではなく、フランスの博物学者であるジャン=バティスト・ラマルクという人です。
生物は環境に応じて変化する、という説を出しました。


・なぜ進化は起こっているのか、進化はどのようにして始まったか

画像2

出展:http://blog.livedoor.jp/club007/archives/cat_353176.html

人類ができたのは進化の過程によるものというのは科学的に間違いがなさそうです。
ですが、なぜ進化は起こるのでしょうか。
そして進化はどのようにして始まったのでしょうか。

無限回廊という理論があります。
長い回廊を歩いていて、どこから来たのかもどこへ行くのかもわかりません。
すると背後から弾んだボールが近づいてきて、そのまま通り過ぎて消えていきます。
ここで問うべきはボールが弾んでいるかどうか(進化が起こっているかどうか)ではありません。
ボールが弾んでいること(進化が起こっていること)は見ればわかるからです。
問題は、なぜボールは弾んでいるのか、どのようにして弾み始めたのか、ということです。

今までの科学ではこれが解明できませんでした。
はるか遠くまでさかのぼって進化がどのように始まったのかを知ることができなかったわけです。

ビッグバンも同じです。


・ビッグバン

画像3

出展:https://www.gentosha.jp/article/12889/

ビッグバンは宇宙の始まりとして語られます。

宇宙学者たちは、過去か未来のある時点(T)において膨張する宇宙を表す数式を考え出しました。
その宇宙の広がりを説明できる数式も、ビッグバンが起こった瞬間(Tがゼロに等しい時点)までさかのぼると、その数式では全く説明がつかなくなります。
推測されるのは、無限の熱量と密度を持つ謎の点らしきものがあったらしい、ということのみです。


・生命の起源

ではどうやって生命が誕生したのでしょうか。

胚種広布説(パンスペルミア)という説があります。
地球上の生命は、ほかの惑星から隕石や宇宙塵で運ばれた芽胞を起源とするという説です。

これは一見生命が誕生したことを示す証拠になりそうですが、では宇宙でどのように生命が誕生したのか、と聞かれると答えられなくなります。

われわれはどこから来たのか。
この古代からの謎は解き明かされるのでしょうか。

続く

吉村先外

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集