心光寺石仏について
心光寺は都営地下鉄三田線白山駅から下りてすぐにある浄土宗のお寺。傳通院の末寺で1628年に開基。1653年から当地にある。江戸期の極めて多数の石仏がある。石仏の表情はいずれも大変おだやか。舟形墓石浮彫と思えるものが、ほとんどで、死者の戒名と思われるものが刻まれている。刻まれているのは、右膝を立て手に蓮華らしきものを持つものは如意輪観音菩薩(手に何も持たず思惟にふけるものは弥勒観音菩薩)、あるいは、頭を丸め袈裟をまとい僧形のものは地蔵菩薩、などに見える。お顔がまた一体ずつ異なっていて、中には亡くなった人を模しているように思えるものもある。
高浜虚子(明治7年1874年―昭和34年1959年)の六百句に、この心光寺で昭和17年1942年9月10日に詠んだ句が出てくる(『虚子五句集 上』岩波文庫1996年p.264)。
町中に少し入りこみ盆の寺
アクセス 都営地下鉄三田線白山下車すぐ
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