アトピー考 その25 ー食/足すと引く
書いてきた一連の中で書きたくても書けなかったことがある。食のこと。食べ物である。
脱砂糖についてはいろいろ書いてみた。これは現代人全般に当てはまる。特に、アトピー ホルダーに当てはまる。
さて、では砂糖以外の食べ物ではどうだろうか。
難しい。アレルギーが絡むと途端に一般論が成り立たない。つまり、ある人にとって良い食べ物が別の人にとっては良くないものになるからだ。アレルギー反応を示す食べ物を食すと炎症を起こす。これが食べてすぐならアレルギー反応だとすぐ分かるだろう。しかし、遅延型食物アレルギーであれば症状は食べてすぐではなくある程度時間が経ってから起きる。なかなか気付くことがない。
自分自身そうだった。お米、ジャガイモ、かぼちゃ、小麦、大豆、などなど。この挙げた食べ物全部引っかかった。遅延型アレルギーだった。主食級総崩れである。
自分の経験から思うのだが、人によっては断食をして良くなった人の中にはこの食物アレルギーの人がいるのではないだろうか。断食自体が(方法さえ間違わなければ)身体に良いとされる。それはその通りなのだがそもそも日頃食べてはいけないものを食べていたら断食する時点で身体に良いことになる。
それはともかく、一つの発想として足すことより引くことを大切にしたいと思う。
どういうことか。何か身体に良い食べ物を採り入れる。それより何か身体に悪いものを食べない様にする。そちらの方を重視した方が効果が高いと思う様になってきた。
元々現代は飽食の時代と言われる。人類は長年普段の生活のほとんどがひもじい思いをしてお腹を空かせている時間が長かった。
それがここ数十年、あるいは百年ちょっと(?)の間お腹を空かせるよりお腹一杯の日々が当たり前になる生活に変わってきた。
人間の食生活が劇的に変わった。
長年お腹を空かせることに慣れる身体を作ってきた人類が変わったのである。その変化を少しでも戻し本来の姿、あるいはかつての長年の習慣に戻すには食べ物を増やすより減らす方が論理的に思える。
つまり、足すより引く、である。
出来るだけ少食にして必要最小限の食にするのが身体に、特にアトピーには良いのではないだろうか。
実践も出来ずに頭の中だけで理想を書いてみた。
方法論にまでは至らず概念的な思考にとどまっている。しかし、方向性としては間違っていないのではないか。そんな漠然とした想いがある。