レディオヘッド・ノーサプライゼズ「絶望の死の先は?」( Radiohead/ No Surprises)


イギリスのロックバンド、レディオヘッドのボーカルであるトム・ヨークは絶望していた。半端ない絶望だった。どれほどの絶望かといえば、新作のミュージックビデオで自身の死ぬ瞬間を撮影させたくらいだ。いや実際にはもちろん死んではいない。トムは映像のなかで死を疑似体験し、そして、生還する。生還したトムは嬉しそうだ。でも、その先に待っていたのは希望なのか? 絶望なのか? 歌のサビで「ここから出してくれ」「ここから出してくれ」と声が重なるーーー。

・・・という内容の歌だということに、昨日初めて知って驚きました。たんなる心地よい子守歌だと思ってた。ある意味、子守歌か。。(生還じゃなくて天国に行き着いたのかもしれないけど、いずれにせよ最後は「逃げ出したい」という歌詞)

レディオヘッドは『KID A』の直後ぐらいで記憶が止まっていたので、その後のアルバムもこれを機会に楽しみます。(ちなみに村上春樹の『海辺のカフカ』のカフカくんが楽しんでいたアルバムが『KID A』。中学生で『KID A』って先鋭的すぎる)

▼『ノーサプライゼズ / No Surprises』映像は少々驚くけど、音色は心地よいのでまずは音だけ楽しむと良いかもしれません。映像見なければ子守歌。いっしょに息止めて見るとつらいです。歌が頭に入らない。


▼ロック好きには有名な初期のヒット作『クリープ / Creep』。サビのガガッというギターがカッコよすぎる。ギターやりたくなる。話変わるけどオアシスのノエルが「あんたはクリープだけ歌ってりゃいいんだ」って言ったのが好き。俺はどっちのバンドも大好き。サビのギターの弾き方が椎名林檎みたい。歌詞は簡単にいうと「彼女は天使だけど俺はクソ」という素敵な内容。


洋楽をよく聴きます。といっても歌詞は聴き取れないので、音と歌声を楽しみます。日本語の歌はBGMとしては気が散るけど、英語なら意味はわからないので邪魔にならないので流します。たまに今回みたいに歌詞を検索して唖然とするけど。。

トム・ヨークはいまでも健在でバンドはアルバム9枚出しています。レディオヘッドがどこに行くのか生きてる楽しみの一つです。



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