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  • 「何度も読み返したい」

    何度も読み返したいみなさんのnoteをまとめています。

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    日記や雑記の格納場所です。

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  • 「短編小説集」

    自作の短編小説集です。キャバクラ からファンダジーまで。作品によって幅があるので、気に入っていただけるものがあると嬉しいです。

最近の記事

#ミルク呑みながら書きました

近所にグーグルマップの評価で4.5とかの美味しいレストランがあって、いつか行こう、いつか行こうと思っていたらつぶれていました。連日行列だったのにつぶれてたんです。理由は諸説あります。理由の詮索よりも、わたしが言いたいのは「いつか行こうと思ったら思ったときに行け」ということです。 そういうの、最近よくあります。「行っとけばよかった」とか「やっとけばよかった」とか「言っとけばよかった」とか。ねえ、びkmく びっくりするけど人生は有限なんですよ。この事実、きついよね、きつけど、し

    • 映画『ボーンズ アンド オール』他者を犠牲にして生きるということ

      不完全な家庭で育った女の子が、不完全な家庭で育った男の子と恋をする話。だったらよくあるボーイ・ミーツ・ガールだけれど、この映画はそこに「人を食べたい衝動にかられて食べちゃう」という衝撃設定が加わったので、なんでしょうか、物語としての重みが重すぎる。 でも物語って、設定を過激に・過剰にすることで、語りたいことを浮かび上がらせる手法だと思っているので、ぜんぜんありだ。『ドラえもん』からだって人生訓はいくらでも学べる。このまま「物語とは?」という話を展開すると本編にたどり着けない

      • 愛と想いの熱量と食い物

        舞城王太郎が根底にもっているのは死への恐怖で、それは死ぬのは痛いからイヤだとかそういうことではなくて、「死が最終的な終わりならこの世のすべては無価値じゃない?」という根源的な問いがもたらす恐怖だ。 デビュー作の『煙か土か食い物』だって、その文体や暴力やトリックに注目がいくけど、彼が書きたかったのは「死への恐怖」なのだ。中二の頃に遭遇した祖母のセリフがずっと頭にあって、大事に大事に誰にも見せないようにずっと隠してきたけど、それが大人になって最後の最後に外に出てきてしまう。泣き

        • 「10万円と5,000兆円のどっちがほしい?と聞かれたので5,000兆円と即答したらえらい目にあった話」

          ベッドで寝てたら女神がいきなり潜り込んできて、「突然ですが、あなたの人生を大きく揺るがす質問です」と言った。 「へ?」とおれは眠ったまま答えた。 女神は耳もとで、甘い声でささやいた。「10万円と、5,000兆円、どっちがほしい?」 「5,000兆円」とおれは即答した。何事も多い方がいい。大は小をかねる。小が大をかねたことはあんまりない。 「5,000兆円…強欲だね?」と女神は笑った。人に聞いといて笑うとか、タチがわるい。 女神はひとしきり笑ってから、まじめな声で言っ

        #ミルク呑みながら書きました

        • 映画『ボーンズ アンド オール』他者を犠牲にして生きるということ

        • 愛と想いの熱量と食い物

        • 「10万円と5,000兆円のどっちがほしい?と聞かれたので5,000兆円と即答したらえらい目にあった話」

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        記事

          [WORLD・WILD・LOVE]あらすじ

          30回目のハロウィンを童貞で迎えたヒロセは、出会いがほしくて渋谷に来る。スクランブル交差点で美少女に抱きつかれ「パンダを探して。世界を壊したくない」とお願いされる。 喜んで探すも、不良に殴られ、穴に落ちる。救急車で搬送されるもマフィアの偽装車両で、敵対勢力と戦うはめに。なぜか「全てが止まって見える」という不思議な現象で勝利。 直後、さらなる強敵が襲う。死ぬ寸前で助けてくれたのがあの美少女だった。「世界が戦争を始めた。神が世界を滅ぼそうとしている」 神を殺すためにパンダが

          [WORLD・WILD・LOVE]あらすじ

          [WORLD・WILD・LOVE]第3話 ミッドナイト・ランデブー

          深夜の首都高を走るタクシーのなかで、ニイヤマは仮眠をとっている。ヒロセは眠れずに外を見ていた。美少女と七眼のメンバーと警察の二人組を思い出す。街灯が一定のリズムで顔を照らしている。 運転手が静かに言った。「そろそろ着きますが、正面玄関でいいでしょうか?」 ニイヤマが半分寝ている声で、「オッケーっす」と返答する。 極東アジア重工業の正面玄関で停車する。ニイヤマは運賃を支払い、ついでにコンビニの袋も手渡した。「これあげます。サンドイッチ。けっきょく寝ちゃってた」 「ありが

          [WORLD・WILD・LOVE]第3話 ミッドナイト・ランデブー

          [WORLD・WILD・LOVE]第2話 裏の裏の裏

          「パンダは世界中に7人いる」と美少女は別れ際に言った。「お願い。来年のハロウィンまでに、全員を見つけて」 「パンダって、あのパンダのことでいいの?」 ヒロセは質問する。でも彼女はなにも言わずに、ハロウィンのコスプレ集団にまぎれて見えなくなる。 ヒロセが(パンダ、パンダ)とつぶやきながら渋谷駅に向かって歩いていると、巨大な誰かとぶつかってしまう。 あのゾンビのコスプレ野郎だった。面倒なことに、仲間のゾンビが5人に増えていた。 「あー!? またおまえか! どんたけおれの

          [WORLD・WILD・LOVE]第2話 裏の裏の裏

          [WORLD・WILD・LOVE]第1話 アン・ハッピー・ハロウィン

          30回目のハロウィンを「無職・童貞・彼女なし」でむかえたヒロセは、出会いがほしくて渋谷に来る。夜は怖いから夕方のうちに。でもスクランブル交差点はコスプレした人であふれていた。ヒロセはお金がないからジャージにパーカー。警察官があちこちで規制線を張っている。 緊張しながら交差点をわたっていると、さっそく向こうから美少女が歩いてきた。20歳ぐらい。下着のようなコスプレ。もはやコスプレじゃなくて下着。目があう。(やばい、かわいすぎる) じっと見つめていると、彼女はニコッと笑って、

          [WORLD・WILD・LOVE]第1話 アン・ハッピー・ハロウィン

          【小説】「どうして小説を書くのか?あるいは米軍と戦って最後にハチ公にタッチしたら勝ち」

          シェイクスピアならハムレットが大好きだ。 主人公が逡巡するのも好きだし、最後に**するオチもすばらしい。怒涛のラスト。初めて読んだときは鼻血が出るくらい興奮した。たしかに救いのない悲劇。でも悲劇がどうしてこんなに興奮するのだろう。単純に暗い話を書けばいいのではないらしい。 ああ、わたかった。「人生とは演劇のようなものだ。各々が舞台にあがって、泣いてわめいて去っていくだけだ」と言ったシェイクスピアの名言(ゲーテだったらごめんなさい)を体現しているのかもしれない。人はいずれ死

          【小説】「どうして小説を書くのか?あるいは米軍と戦って最後にハチ公にタッチしたら勝ち」

          「吉祥寺のキャバクラで出会った女の子と桜桃期に行った話」

          この作品は、生活に寄り添った物語をとどける文芸誌『文活』2022年3月号に寄稿されています。定期購読マガジンをご購読いただくと、この作品を含め、文活のすべての小説を全文お読みいただけます。 悲しい話は書きたくない。誰かが死んだり、病気になったり、さまよったり。だからこれから話す内容は、楽しい話にしたい。ずっと酔ってて、笑ってる話。幸せそうな話。みんながマスクを付けるちょっと前の話。 * ディズニーランドの洗面台に鏡がない理由は、現実逃避をさせるためだ。 夢の国で用を足

          「吉祥寺のキャバクラで出会った女の子と桜桃期に行った話」

          9.note創作大賞に全力で応募したら蕁麻疹になった話。

          12月に呑み書きをして、年末に何かさらっと更新しようと思ったらiPhoneのメモに「5歳の時に母が死んだ。目の前で」と書いていた。書いてしまっていた。 なんで死んだのか? ここからどうするのか? 気になって考えてたら、気がついたら年末年始の休みを費やしていた。創作大賞に応募しようと思ったのはこの頃だったでしょうか。全体の半分くらい書いていたと思う。 例によってプロットはないので、最初は「母が殺されたのは闇の組織のせいで、父と猛特訓して組織に仕返しする」という案(バットマ

          9.note創作大賞に全力で応募したら蕁麻疹になった話。

          「僕がここにいる限り、君は誰からも傷をうけない」

          5歳のときに母が死んだ。目の前で。銃で撃たれて。 「ふう」という吐息が最後の言葉だった。映画みたいに「心配しないで。ママは大丈夫だからね」なんて言わなかった。ただ静かに「ふう」とつぶやいただけだ。目を閉じてそれっきり。 そりゃないよ、とは思わなかった。男が近づいてきたからだ。5歳児でもわかった。今度は僕が撃たれる番なんだと。母のそばでしゃがみこむ。手を握る。握り返してはくれない。ビニルの人形みたいな指先。 男が足元に到達する。歩行音はまったく聞こえなかった。顔をあげる。

          「僕がここにいる限り、君は誰からも傷をうけない」

          7.内縁の妻がいます。#プロテイン呑みながら書きました

          1周間前にマリナさんの告知をみて、当初は「内縁の妻がいます」というタイトルでなんで結婚してないのかをつらつら書こうかと思っていたのですが、昨日大阪で火災があったので、急遽そっちの話にしたいと思います。そっちというのは、「2021年も電車とか路上とかでテロみたいなのが多かったけど、今後もきっと多いよね、さてどうやって身を守ったらいいのか?」という話です。どうやってテロを減らしたらいいのか?という話でもあります。個別具体的な事件には触れないので、安心してください。呑みの席なので。

          7.内縁の妻がいます。#プロテイン呑みながら書きました

          6.痛みなんていらないと思ったけれど、痛みがあるおかげで生き延びている。

          パキッという甲高い音。電流のような衝撃。そのままうずくまってしまった。 自宅にある硬い柱に(やわらかい柱があればいいのに)、右足の指先を思いっきりぶつけてしまった。サッカーボールを蹴るみたいな勢いで。久々にもんどりうった。もんどりうつ、で日本語あってる? タンスの角に小指をぶつけるのはよくあるけれど、痛いけれど、たいてい1時間もすれば何事もなかったように暮らすことができる。足の小指は不死身だ。小学生の頃から知っている。 でも今回は、中指だった。中指を柱にぶつけるって、ど

          6.痛みなんていらないと思ったけれど、痛みがあるおかげで生き延びている。

          5.【やってみた】夜の世界で働いたら人生が変わるのだろうか?(後編)

          結果として、僕は殴られたことは一度もなかった。 殴られそうになったことはあったけれど、すぐに察して頭を下げて謝罪した。「ヒロセ、わかってんの?」と上司の目が、一瞬で人を●す目になった。半身がわずかに後退する。来る、と確信した。上司は空手の有段者だ。殴られたスタッフもいると聞いていた。 「なあ?」 ここで、僕が逃げたり、突っ張ったりしたら、即座に殴られただろう。半身になった瞬間、逃げるのではなくて、一歩前に出た。相手のふところに入って、「ごめんなさい」と頭を下げた。 上

          5.【やってみた】夜の世界で働いたら人生が変わるのだろうか?(後編)

          4.もしnoteがあと100回しか書けないとしたら

          逆説的かもしれないけれど、あと100回しか書けないと決めてから、書くのが楽しくなってきた。楽しいというか、肩の力が抜けたというか。 文体とか内容とか、相変わらず試行錯誤しているけれど、どんな内容であったとしても、あと100回なのだ。 自分的にうまくかけたとしても、そうじゃないとしても、よく使われる言葉でいえば「泣いても笑っても」あと100回だ。 ゴールを決めたらあとは楽なのかもしれない。 ゴールがない状態で、永遠に書いてもいいよ、と言われても先が見えないので「まあ、書

          4.もしnoteがあと100回しか書けないとしたら