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【書評?】いなくなれ、群青
いなくなれ、群青 河野裕著 新潮文庫nex
はじめに
毎度毎度いうけれど、書評と言うものがどういうものなのかすら怪しいので、これは書評モドキであり書評ではないのかもしれない。けれど、読んだ本の記録は残しておきたいので書評?として残しておこうと思う。
あらすじ
物語の舞台は『階段島』という不思議な島。この島は捨てられた人が来る島なのだという。この島に捨てられた主人公七草。そして七草がこの場所で再会した彼女こと、真辺由宇。
捨てられた人達が暮らすこの島で、安定した日々を過ごしていた七草だったが、真辺由宇がこの島に来たことで少しずつその安定は変質していく……。
感想
読んでいて、捨てられた人が暮らす島って何なんだろうとずっと考えていた。捨てられているはずなのになぜか安定した暮らしを約束されているこの島って何なんだろうと。
物語を読み進めていくうちにその謎は解き明かされるわけだけれど、それはとても、心を締め付けるというかなんだろう、言語化するには私の語彙力が足りないなと思うのだけれど、苦しい現実なのかなと。
安定していた島での生活に真辺由宇が現れたことで、変質していく七草の周囲。安定していた島で起きる謎の事件。来るはずのない小さな子供。そのすべてが結末に繋がって、読後感はさわやかな青春ミステリって感じ。
青春って痛みを伴うものなんだなと思わされた一冊。
終わりに
読み終わるのに時間がかかった一冊。読めない時期に入ってきているのかもしれないなと思っている。映画化されていたはずなので、映画も見てみようと思う。だれにでも、おススメするわけではないけれど、青春の痛みと成長って失うことかもしれないと気付きを得たい人は読んでみるのもいいかもしれない。
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