(うつ病経験係長)の僕が見つけた「伝え方」と「受け取り方」に関する3つのコツ
僕は今、係長として陶磁器製造メーカーで働いています。
中間管理職として指示を「受け取る」こと、指示を「伝える」ことの両面を経験して、伝わらない理由と上司の指示を上手に受け取れない理由がわかってきました。
そこで今日は、中間管理職の僕が気づいた「伝え方」、「受け取り方」のコツについてお話していきます。
指示が伝わらなくて困っている管理職の人、上司からの指摘で落ち込んでしまう人に参考になる記事です。
指示が伝わらないのは「私の見てる世界」から伝えてるから
今日は指示を伝えるのも難しいけど、受け取るのも難しいなっていう話をしていきます。
僕は普段、自分が伝えようと思っていることがなかなか伝わらなくて、「すごいイライラしたり」、「なんで言ったことわからないんだろう」って疑問に思うことが多かったんですけど、
最近あることに気がついてから、伝えることがうまくなってきました。
何に気がついたかというと、自分と相手とは、「見てる世界が違う」ということに気がついたからです。
以前の僕は「自分が見ている世界」と「相手が見ている世界」は同じだと思っていました。
なので、何で伝わらないんだろうと思ってたんですけど、実は自分が思っていることと、相手が思っていることって違うんですよね。
例えば「効率化」っていう言葉があったときに、
「今よりももっと仕事を頑張らないといけない」と思う人もいれば、「もっと楽にできる方法があるんじゃないか」と思って行動する人もいれば、「上司が自分たちを働かせるために言ってるだけのただの口実」だって思っている人もいます。
「効率化」っていう同じ言葉一つにしても、こんなに解釈が違うので、伝えようと思っても伝わらないっていうのはわかってもらえたと思います。
伝わったかは「相手の行動」を確認する
じゃあ、どうやって伝わったかっていうのがわかるかっていうと、
「相手の行動が自分が伝えたようにできているか」を確認することです。自分の言葉を信じるのではなく、相手の行動を見ることで、自分の言葉が相手に届いているのか確認します。
なので、自分の言葉で伝えるだけでなく、相手の行動が伝えたようにできているか、ということを確認することが伝え方で大事になってきます。
自分の行動を注意されただけで「自分の能力」が否定されたわけじゃない
次に、指示を受け取る側の話になっていくんですけど、僕、結構やらかすんです。
例えば社長から、「製品を元の場所に片付けてください」と言われたとして、自分が間違った行動をしたとします。
そのときに社長が「なんでそこに置いたの」と怒るのですが、怒られたことで「自分の能力がないんだ」と勘違いしてしまう自分がいたことに気がついたんです。
そもそも社長は、僕の「能力」を否定したわけじゃなくて、「行動」が間違ってたことを指摘してくれたわけです。
でも受け取る方が怒られたことを「自分が否定された」と思い込んでしまっているから、自分は駄目な存在なんだって考えるようになって、自己肯定感が下がってしまうんですよね。
だから、指示を受け取る時に気をつけなきゃいけないのは、「自分が否定されているわけじゃなくて、自分の行動が間違っていたんだな」って気がつくことが大事なんです。
相手の怒り方が間違っているわけではなく、自分が「自分の能力と行動」を上手に切り分けることができないことが問題なんです。
「自分の能力」は生まれ持ったものだから、変えることができないけど、「自分の行動」は変えることができます。
僕は思い込みが激しいので、よく社長から指示を受けたことに対して、自分で「こういうことを言っているのかな」と思い込んで行動してしまいます。
そうすると、たいてい間違っていることが多いです。
「思い込みが激しい」という能力自体は変えることができないんですけど、「思い込みが激しいから、自分の捉え方が合っているか、上司に確認をする」という行動は変えることができるんです。
なので、もし上司から指示を受けて自分を責めてしまうようなことがあったら思い出してほしいです。
自分が否定されているんじゃなくて自分の行動が間違っているということに気がついてほしいです。
そうすると行動を変えることができて、結果として上司も伝えたいことが伝わるし、受け取る方も自分が責められなくても済むので、受け取る人は「自分の行動」を変えることを意識してみてください。
まとめ:指示をする方も受け取る方も「行動」に気をつけよう
今回は、うつ病を経験している係長の僕が気がついた指示の出し方、受け取り方のコツについてお話しました。
指示が伝わらなくて、イライラしてしまう経験のある方は自分の言葉ではなく、「相手の行動」を確認して伝わっているのか確認すると、指示が伝わる確率が高くなります。
逆に指示を受け取る側は、指示を受けた際に「自分を否定された」と思い込まないことが大切です。
「自分の能力」ではなく「自分の行動」を変えれば、指示されたように動くことができ成功体験が増えることで、自分を責めることが少なくなります、
ぜひ、今日お伝えしたポイントを意識して、仕事に取り組んでみてくださいね。